2020年06月25日

極東情勢~連絡所爆破の北朝鮮とイージス中止の日本~

6月15日、日本政府は日米共同運用の迎撃ミサイル「地上イージス」の計画を中止。

6月16日、北朝鮮が38度線の開城工業団地にある韓国との南北連絡事務所を爆破。

極東で起こっている直近の出来事から、日本、北朝鮮、韓国、アメリカの動向を見てみたい。

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◆日本のイージス計画中止とアメリカ

トランプは中東、欧州、東アジア等、世界から戦力の撤退を始めている。極東においては、在韓米軍の撤退も時間の問題となっているが、その渦中で日本は、日米共同運用の迎撃ミサイルの計画を中止した。

安倍は、自民党にも相談せずに中止を決定したらしい。また安倍は、事前にこの中止を日本外務省に伝えず、日米外交ルートを使って米国への事前通告もしなかったという。おそらくトランプと安倍だけの会話で決定された内容と考えられる。

これを日本国内で合意を図ろうとすれば当然、長期化は必至。それを察しての中止発表と言える。そしてこの中止をいち早く知らせたかった相手は中国。

 

◆北朝鮮は何をしようとしているのか

北朝鮮は、金正日の時代2000年あたりで経済重視の政策を推進し、その頃から中国やロシアとのつながりを作ってきた。金正恩は、世界的な民族主義の潮流を受けて、米中ロとの関係を保ちつつ、自国の自立を推進している。

今回の爆破事件は、韓国ならびに在韓米軍に対する威嚇とも取れるが、南北経済交流の象徴とも言える開城工業団地の南北連絡事務所を爆破したことは、中ロとのつながりに軸足を切ったこと、加えて南北は友好路線ではなく北朝鮮の韓国への勢力拡大を意思表示しているとも考えられる。

アメリカはコロナ被害の拡大から暴動・内戦へと混乱が拡大していく。韓国がアメリカの庇護下から外れることを当然分かっている。

 

◆日本は重要局面にある

イージス計画の中止は、もちろん安部とトランプの合意形成の上でのことだが、これとてアメリカの極東撤退の一環に過ぎない。いずれ韓国からも日本からも米軍は撤退する。それはアメリカの軍事庇護下からの開放と同時に、自立の絶好機会でもある。

日本は、ロスチャと中国がコロナを使って本格的にアメリカ支配に動き出す前から中国にすり寄っているが、そこから自国の自立を実現できるのか、従米さながらの様相に劣化していくのかの重要局面にある。

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