史上初めてメディアに公開されたビルダーバーグ会議開会スピーチを読む1
ビルダーバーグ会議における開会スピーチを行ったウィリアムCバン・ドゥインがその内容をイルミナティ研究家のフリッツ・スプリングメアに公開したらしい。
この声明が事実なら、ビルダーバーグのトップはブッシュやEC批判等を行う一方で、世界統一政府の必要を主張している。欧州の金主たちが右傾化する自国民の動向に敏感になっているのは確かなようだ。ECBがマイナス金利に転換したのも暴動を恐れる彼らの配慮からかもしれない。
今何故、ビルダーバーガーは敵対するイルミナティ研究家に向けてスピーチを公開したのか?ビルダーバーガーはこれから世界をどうしようと考えているのか?
公開されたスピーチをもとに、彼らの真意に迫ってみよう。
訳文はhttp://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/?p=5 から転載
原文はhttp://pentracks.com/blog/2014/05/william-c-van-duyns-opening-remarks-bilderberg-mtg-2014/ で確認できます。
ウィリアム・バン・ドゥインより 2014年5月30日
フリッツさん、これは私の人生で初めての試みです。私が行った、ビルダーバーグ開会式でのスピーチの内容を君に教えるのが正しいことだということを知っています。私は、我々のシステムを全て公開し、いかに我々が開放的かということをぜひ知ってもらいたいと思います。全世界の人々が我々を理解するには今後、何年もかかるでしょう。
君にも、これを初めて明かします。君に幸運と強い精神力を祈ろう。君は勇敢な男だ。<2014年ビルダーバーグ会議の開会式でのスピーチbウィリアム・バン・ドゥイン>
コペンハーゲンで開催された第60回ビルダーバーグ会議にようこそ!1954年に第1回ビルダーバーグ会議が開催されてから、私の父(ウィリアム・ゲリット・バン・ドゥイン)、ベルンハルト・オランダ王配、ヘンリー・キッシンジャー氏は、産業、政治、文化に携わる異なる事業体を結びつけることを決定しました。
1958年に開催された第4回会議以降、ビルダーバーグのメンバーはローマ条約(欧州経済共同体の発足)の条件をまとめました。最終的にローマ条約が合意され、6ヶ国が欧州経済共同体に加盟しました。現在、欧州経済共同体には28ヶ国が加盟しています。そして、ビルダーバーグには134ヶ国のメンバーがいます。
今日の私のスピーチの内容は我々の新たな敵であるメディアに公開されることになります。
ビルダーバーグは過去も現在も、秘密結社ではありません。全世界の人々からは、我々は、議論し決定する内容を公開しない秘密主義者であると見られています。我々は邪悪な存在ではありません。我々は全能の目を持っていません。私の先祖達が米ドル札に全能の目を加えるようにと主張したのです。
ビルダーバーグは陰謀集団ではありません。幼稚なファンタジーを持つ人々や陰謀論者が我々をそのように見ているだけです。どれほどの権力者であろうとも、暗い密室でテーブルを囲んで手をつなぎ、水晶の玉を見つめながら、世界の未来を計画する人などビルダーバーグにはいません。
陰謀論者、ジャーナリスト、メディアの立役者による熱狂的なねつ造により、ビルダーバーグのイメージが変えられてしまったのです。
しかし、ビルダーバーグのイメージがねつ造されたのは本当に彼らが原因なのでしょうか。我々自身も豪華で不可思議のイメージを植え付けたのではないでしょうか。
今日、私は、20年以上も前からイルミナティについての研究を行ってきた話題の人物(フリッツ・スプリングメア)と接触しました。私は彼の勇気と洞察力に敬意を表しています。
私は、人類は、未来を得る権利があると信じています。全世界の人々は、自分達の政府にいら立ちを覚え、政府にコントロールされ、困惑しきっています。
彼らは独自のデカルト的ファンタジーに生きながら、神がメシアを送り込み彼らの魂を救ってくれると信じています。
神は人類に対して別の計画をもっています。神は善と悪の調和を創造しました。
時代は変わるのです。そして私は時代が変わっていくことを喜ばしく思います。覚醒した人々が持つ共通の認識と個々の認識を感じます。人々は私に良い質問をするようになりました。
彼らの主な質問は、何が正しいか、です。全世界の人々が、大惨事、貧困、不当行為、苦難への道に突き進んでいると認識しており、それに対する反応と反発の現象が起きているのです。
まずここで「ウィリアム・バン・ドゥイン」という人物はウィキペディアのビルダーバーグ会議にも登場しないので、どの程度の人物なのかは分からない。他方のスプリングメア(スプリングマイヤー)はイルミナティ研究のかどで逮捕暦もある一種の危険人物ではあるが、以下のオルタナティブ通信にもあるようにキリスト教原理主義の中の負組牧師のひとりである。「彼らは独自のデカルト的ファンタジーに生きながら、神がメシアを送り込み彼らの魂を救ってくれると信じています。」というのは私たち日本人には分かりにくいが、アメリカにおける陰謀論者の主流が負組のキリスト教原理主義者であることに起因している。このビルダーバーガーと敵対するイルミナティ研究家の結合とは、現在の勝組キリスト教原理主義者=ネオコン派シオニストとの決別と、負組のキリスト教原理主義者の抱きこみ、を意味していると思われる。実際、以降のスピーチではネオコンとくっついたブッシュは批判され、他方でアメリカの反イルミナティ運動への懸念が述べられている。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=210205
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/religion_christ_fukuinhaco.htm
ビルダーバーグがこれほど強固なのはなぜなのでしょうか。
ビルダーバーグは粘り強い団体なのです。ビルダーバーグのメンバーやゲストは変わりますが、システムはより強固になっています。
大統領も王も独裁者も首相も、私やビルダーバーグを批判しようとはしません。なぜなら、彼らは、背後で仕掛けているパワフルなイルミナティの単なるパぺットであることを知っているからです。
世界経済は全体的に崩壊しつつあります。人々はいつも理解しているとは限らない何かに掴まれているのです。何ものかが、自分達の利益を求める人々を無理やり手さぐり状態で行動させているのです。それが、人類の国でもあるアメリカや他の主要国で起きていることなのです。
昨日、ヒラリー・クリントンは私に、ストリーミング運動のようなものがアメリカで起きており、アメリカの誇りが流されてしまった、と語ったのです。人々は、自分達の生活が脅かされていることを知ると、神に祈りを捧げ、政府、ビルダーバーグそしてイルミナティと呼ばれるサタンの王を非難します。
2,3日前にブリュッセルで行われたCFR外交問題評議会のスピーチで、私は、全世界の人々が覚醒しており、自分達の政府に反対して革命を起こすと脅していると伝えました。皆さんは、其々、思想的にも、経済的にも、文化的にも、政治的にも全く異なる背景をもっています。我々を一体化するものとは、人間性及び種としての人類を維持する解決策を見出すようにすることです。
ブッシュX2、ムガベ、オルバン、アル・バシール(スーダン前大統領)、金正恩などの、自分達の金銭欲、成功、名声のために行動し、自国を売国している人々は、みな、反逆者たちなのです。
彼らは自国や自国民に対する反逆者だけでなく、全世界の人類の反逆者なのです。
「私は、全世界の人々が覚醒しており、自分達の政府に反対して革命を起こすと脅していると伝えました」という発言にもビルダーバーグ勢力の「反イルミナティ運動」の広がりへの警戒感が感じられます。そしてブッシュを批判し、情報を開示する(ふり?)ことで、批判の矛先をビルダーバーグから逸らすように仕向けているように思われます。アメリカ批判はさらに続きます。
今回のビルダーバーグ会議の議題は世界統一政府です。
7年前、ヨーロッパ経済は崩壊寸前でした。それはヨーロッパ経済が弱かったからではありません。不安定な銀行システムを持つアメリカの問題がヨーロッパを直撃したのです。
2006年にピークを迎えたアメリカの住宅バブルが崩壊すると、アメリカの不動産関連有価証券が急落し、国債だけでなく、世界中の金融機関に影響を与えたのです。
アメリカの住宅バブル崩壊により世界経済が崩壊したのでしょうか。それとも、アメリカ人の暴食癖のせい?それとも世界経済はアメリカ経済を当てにする必要があるのでしょうか。
アメリカで実施されたもう1つの重要な政策は、社会福祉の普遍的な原理に基づく政策です。しかし社会福祉とは、役立たずの怠け者が、失業給付金を受け取りながら、ソファーに座ってピザを食べ、ビールによだれをたらしながらテレビを見ることを言っているのではありません。人類或いは政府が存在する目的を平均的な人々に訊いてみてください。人類の未来の世代に社会福祉を提供するためと答えてもらいたいですか。私はそうは思いません。
人々は国民や帝国という存在が欲しいのです。彼らが欲しいのはグローバリゼーションだということを教えてあげてください。帝国を持つためには、お金が必要です。しかしお金は富をもたらすものではありません。経済はお金を基に成り立っているのではなく、生産とイノベーションで成り立っているのです。お金で世界経済をうまく循環させることはできません。お金には価値がありません。家族が自家製の野菜をや果物を収穫しているときに、大きな価値と本当のお金を得ることができるのです。
ここで注目すべきは、一方で欧州を直撃したアメリカ発金融恐慌が批判されるのと同時にオバマケアと呼ばれる福祉政策も批判されていることです。確かに世界秩序の根幹たる基軸通貨を危うくさせているのは、ひとつには金融破綻をつくろう為の大規模な金融緩和=貨幣のバラマキ、ですが、同時に福祉政策によるバラマキも世界秩序を危うくさせているもうひとつの大きな原因である。ビルダーバーグは、資本主義延命のためのこの2大政策がいずれも大きな壁にぶつかっているという認識を共有しているといえます。
しかし問題はそれに対する突破口が「世界政府」であり「グローバリゼーション」であり、それを「人々が求めているものとして教育しないといけない」と考えているところでしょう。この(上から目線の)啓蒙主義こそがイルミナティのイルミナティたる所以であり、私たち日本人には理解にくるしむところですが、白人のエリート主義というものの本質がここにあるとみるべきでしょう。
(次回に続きます)
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