2020年08月14日

【中東情勢】イスラエルが人工国家で無くなる日

レバノン・ベイルートの爆発事故は、一説では何者かのミサイル攻撃によるものとも言われている。(リンク)また左記リンクではイスラエルが関与していいるのではないかとの仮説もある。

イスラエルはイランへも軍事攻撃を仕掛けてる。6月25日にテヘラン校外のミサイル工場、6月30日にテラン市内の病院、7月2日にはナタンズのウラン濃縮工場、7月15日ブシェール港の造船所。これらは公には原因不明となっているが、イスラエル筋がこれら一連の爆発への関与を示唆している。

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◆イスラエルとアメリカの綱引き

アメリカは中東覇権の放棄に向けて動いている。一方、イスラエルはアメリカ(ネオコン・軍産ら旧勢力)に中東に居続けてもらわなければ、中東における自らの勢力保持が出来ない。だから軍事攻撃を繰り返して中東の緊張状態を作り出そうとしている。極めて古い手法だが、イランと本気で戦争は出来ない。

なぜならイランは、すでに中国・ロシアとの繋がりが強く、強力な後ろ盾となっている。アメリカはイラン・中国・ロシアと戦争は出来ない。

 

◆中国との関係を深めるイスラエルとレバノン

イスラエルだけでなく、レバノンも中国との関係を深めている。レバノンは今、シリア内戦の影響を受けてヒズボラ(シーア派)の政権となっている。イスラエル(とアメリカ)に対立しているヒズボラは、中国への経済依存を強めている。その結果、イラン・イラク・シリア・レバノンにかけて中東の三日月地帯が、中国・ロシアの勢力下となっている。この三日月地帯に近接するイスラエルは、覇権衰退するアメリカから、必然的に中国・ロシア勢力に取り込まれるしか道はない。

 

◆人工国家イスラエルの行方

イスラエルは1948年に建国された人工国家だ。ロスチャイルドが下支えとなり、戦後急速に勢力を拡大したロックフェラーが実権を握り中東の混乱を作り出してきた。言ってみれば金貸しと軍産複合体によって運営されてきた国家と言える。

アメリカの中東覇権放棄は、この人工国家をも手放すことを意味しており、核保有国であるイスラエルは、本当の意味で自立を迫られることになる。中東覇権に固執して孤立する(或いは戦争をしかける)か、新しい勢力下で国家として生きながらえるか。反戦の世界共認の中で、単独で戦争を仕掛けるほど盲目ではない。国家として、未来を生きる道を模索していくことになるだろう。それは金貸しによって作られた人工国家からの解放でもある。

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