2006年11月07日

テレビ多チャンネル時代は幻想だった!–皆の意識に逆行する放送業界–

 パーフェクTV!が、1996年10月1日にテレビ70チャンネルでスタートし、TV多チャンネル時代到来と騒がれてから、10年が過ぎたが未だに軌道に乗らないようだ。
 

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スカパー!(スカイパーフェクト・コミュニケーションズ)の前身であるパーフェクTV!(日本デジタル放送サービス)が登場し、CSデジタル多チャンネル放送が開始された当初は、今後は視聴者一人一人の嗜好に合った視聴スタイルに変わっていくだろうと言われていた。CSデジタル多チャンネル放送には、さまざまなジャンルにわたる個別専門チャンネルがあったからだ。
その後、合併に次ぐ合併があり、多チャンネル放送のプラットフォームはスカパー!一社に集約された。だが、視聴者一人一人の嗜好に合った視聴スタイルというものは実現されていない。 
チューナーがリビングにあるテレビに接続されているため、その真価が発揮されずにいた。スカパーの加入者がここに来て伸び悩んでいる理由を探るとすれば、むしろ、そうした本来の趣旨とは異なる使われ方がなされてきたところにも遠因があるように思われる。 リンク

 少し古い記事だが、この筆者は、「チューナーがリビングにしかないからだ」と、馬鹿げた分析をしているが、多チャンネルTVが流行らない理由がそんなところにないことは明らかだろう。
 TVが個室に入ったように、多チャンネルTVに魅力があれは、そのチューナーも個室に入っていったはずだ。個室で見たいほどの魅力が多チャンネルTVにはなかったと考えるのが自然だろう。



 いつの頃からか、子ども達が「この番組をみないと学校で皆の話題についていけない」と真剣に言い始めたように、テレビの魅力は学校や職場で、皆で話題にできることに因るところが大きかった。
 番組が増え、皆がバラバラの番組を見るようになれば、共通の話題のしてのテレビの魅力はなくなる。



 人々の意識は、個人的な趣味や嗜好よりも、「みんなどうなん?」と皆のことをしり、皆と繋がりたいという方向に向かっているのに、チャンネルが増えれば仕事が増えるという業界の都合で、多チャンネルを押し付けようとしているとしか思えない。
 人々の意識に逆行しているTVが年々つまらなくなっているのも当然か。by Tama
TV多チャンネル時代は来ないと思われた方は、クリックをお願いします。

List    投稿者 tama | 2006-11-07 | Posted in 01.どうする?マスコミ支配1 Comment » 

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コメント1件

 匿名 | 2006.11.18 11:58

>国内の生産物をほとんど国内で消費していたということ
それはちょっと違うと思います。
戦前から軽工業の分野では輸出が盛んで、戦後は重機械工業(鉄鋼、船舶など)や消費者向け産業(自動車、テレビなど)にシフトした結果、輸出額の大幅な伸びを見せ、貿易収支が黒字に転じた、ということ。
このグラフはあくまで「額」の収支なので、「国内の生産物をほとんど国内で消費していた」という事実を読み取ることは出来ません。

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