2007年05月13日

世論の流れに逆行し、ゴシップ・スキャンダル路線に走る朝日

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朝日に関する投稿が続いている。かつて反権力・良識を誇った朝日がなぜ、ここまで捏造を繰り返すのだろうか?
そのカギとなる記事があった。週刊朝日はゴシップ・スキャンダル路線に転換したらしい。以下、
TOCSメディアレポート「苦境続く新聞社系週刊誌~週刊朝日編集長に聞く」[2006.12.15]からの引用。

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『週刊文春』、『週刊新潮』、『週刊朝日』、『サンデー毎日』の90年、04年、05年の発行部数の推移は下表の通りである。『週刊文春』、『週刊新潮』の2大総合週刊誌に比べて、新聞社系の『週刊朝日』と『サンデー毎日』の落ち込みが大きいことがわかる。

週刊誌名  1990年  2004年  2005年 対90年比
週刊文春 635,711 587,776 575,343 △9.5%
週刊新潮 541,218 538,942 524,029 △3.2%
週刊朝日 459,861 238,560 208,716 △54.6%
サンデー毎日258,875  89,956  80,079 △69.0%
            (出典:日本ABC協会 単位:部)

□週刊朝日山口編集長に聞く
『週刊朝日』の編集長である山口一臣氏の講演を聞く機会があったので、ここに報告する。
山口編集長は昨年11月に編集長に就任したが、副編集長をつとめていた際に北朝鮮による拉致被害者の地村さん夫妻から聞いた話を無断で掲載したため、社内処分を受けた時期もあった。『ゴルフダイジェスト』の編集者を経て、89年に朝日新聞社に入社している。
週刊誌に必要なのは“過激と刺激”
記事の中身もこれまでは内作主義を貫いてきたが、“ネタを探して来い”といきなり言ってもそう簡単にできることではない。編集部は30人体制だが、このうち契約記者を7人ほど外部からスカウトし、出版社系雑誌のテイストを導入した。(『週刊ポスト』や『アサヒ芸能』からも記者を引き抜いた。)コスト負担は確かに重たくなったが、週刊誌に必要なのは「過激と刺激」であり、読者もゴシップやスキャンダルを求めている。恐れずに書くべきことは書いていきたい。

この発言が事実だとしたら、次のように考えるのが妥当だろう。
1990~2005年のわずか15年間で発行部数を半減させた「週刊朝日」は、ゴシップ・スキャンダル路線に転換した。それで「読者もゴシップやスキャンダルを求めている」と公言して憚らない山口氏を編集長に据えた。
しかしながら、「読者はゴシップやスキャンダルを求めている」と言われて頷く人がどれだけいるのだろうか? これだけ行き詰った世の中で、ゴシップ・スキャンダルどころではないというのが人々の本音だろう。実際、最も過激にゴシップ・スキャンダルを売り物にした写真週刊誌は退潮著しい。最大200万部を誇った「フォーカス」は2001年をもって廃刊した。
それだけでなく、ここ1~2年の間に「捏造は悪」であるという世論が強くなり、マスコミに対して「捏造は許さない」という圧力が強力に働いている。人々が求めているのは「事実は何か?」であって、ゴシップ・スキャンダルでは決してない。
ゴシップ・スキャンダル路線への朝日の転換、その前提となる状況判断は完全にズレていると言わざるをえない。これまで人々を叩いてきた朝日だが、今度は「捏造は悪」とする世論と事実を求める人々によって叩かれることになるだろう。
しかし、周りの状況がここまで見えないのは、なぜなのだろうか?
「朝日」の看板を笠に着て「何を言っても許される」、その傲慢さゆえに、とことんアホになってしまったと考えるしかないのではないだろうか。
(本郷)

List    投稿者 hongou | 2007-05-13 | Posted in 01.どうする?マスコミ支配5 Comments » 

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コメント5件

 チバ | 2007.06.25 11:01

スティグリッツといえば、セイニアーリッジ政策(政府貨幣発行)による国家の借金返済を提唱した人ですね。その政策には注目していましたが、経歴等はあまり知りませんでした。
他にもグローバリズム批判の本を出しているんですね。
『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』(02年)
『世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す』(06年)
潰されずに、ますます事実追求に頑張って欲しいところです。。。ihiroさんも♪

 匿名 | 2007.06.25 13:02

スティグリッツは「日本では金を刷ってもハイパーインフレにならない!」と断言してました。
最近ではインフレターゲット論も聞かなくなりましたが。

 にほん民族解放戦線^o^ | 2008.05.28 23:22

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