2008年01月24日

改めて、大連立とは何か?

昨年11月の騒動を経て、今年に入ってから再度その成否がマスコミをにぎわしている大連立。
あらためて
そもそも大連立とは何か?
この間の経緯は?
このあとどうなるのか?
あたりに迫ってみたいと思います。
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まずは、「そもそも大連立とは何か?」から。
はてなダイアリーより引用。

通常では競合する大政党同士が協議の上で組織する連立政権。
第一党が小政党と連立しても政権を組織できない場合、第一院と第二院で多数を占める政党が異なる場合などにその可能性が出てくる。

続いて、昨年11月からの自民党・民主党の大連立構想についての経緯。
ウィキペディアを中心にダイジェストで振り返ります。

■党首会談・・・大連立への“密約”
2007年10月29日午後、自民・民主両党の国対委員長会談によって自民・民主の党首会談が合意された。
2007年10月30日午前、 党首会談が行なわれた。会談のうち45分間は福田総裁と小沢代表だけの党首会談となったため、各方面からその密室性を厳しく批判された。
2007年10月31日、福田康夫総裁(首相)と小沢一郎民主党代表の更に2度目の党首会談を11月2日午後3時から行うことで合意。
2007年11月2日午後、福田総裁は小沢代表と党首会談を行い、その場で連立政権について話し合った。安全保障に関して福田首相からの大幅な歩み寄りがあったため、小沢は連立に前向きとなり、党に持ち帰り民主党の臨時役員会に諮った。しかし、役員会では「(大連立政権を組めば)大政翼賛会になる」等の反対に遭い、小沢をのぞく全員が大連立に反対した。このため、小沢は福田首相に対し連立に向けての協議は行わない旨を伝えた。
この動きについて、読売新聞グループ本社代表取締役会長の渡邉恒雄や、日本テレビ放送網取締役会議長の氏家斉一郎や中曽根康弘・元総理大臣が裏で関与していたと読売新聞以外では報道されており、小沢自身も朝日新聞の2007年11月16日付のインタビューにて、渡邉恒雄を「大連立構想の張本人」と証言している。小沢が大連立を福田首相に持ちかけていたとの報道が朝日・日経2紙を除く各誌で行われたが、これについて小沢は「一部マスコミによる民主党に対する謂れなき誹謗中傷報道であり、世論操作である」という内容の批判をし、「私は大連立提案を一切していない」と発言してこの件に関して否定した。

■小沢代表辞意表明
2007年11月4日、小沢一郎は代表の辞任を表明した。
同日の読売新聞は関係者の話として連立について「小沢氏の方が先に持ちかけていた」などと報じたが、小沢は明確にこれを否定したうえで、政府寄りメディアによる政治的意図を持った虚偽の報道だとして朝日新聞、日本経済新聞を除くマスメディアを強く批判した。

■辞意撤回と大連立の否定
2007年11月5日、民主党内では小沢の続投で一致し断続的に説得を続けた。
これに対し小沢は態度を保留していたが、11月6日には小沢は辞意を撤回する意志を固め、11月7日にはメディア向け会見でも辞任撤回を明言した。
11月7日の会見で、大連立に向けての会談はあるメディア関係者の仲介により以前から行われたものであり、連立は自分から持ちかけたものではないとした。
11月20日の記者会見で、小沢は自民、民主両党の大連立構想について、「実際に政権の一端を担うことで、自民党政権では絶対できないことが実現できれば、国民は喜ぶのではないか」と述べ、大連立を組めば国民の支持が得られるとの見解を示した。しかし、「政策協議ぐらいは、した方がいいと思ったが、みんなが駄目だと言うので今後はない」と延べ、次回の衆院選後も含め、今後大連立を組む事は無いと明言している。

■読売新聞グループの動き
中曽根は盟友:渡邉恒雄とともに11月4日朝にTBS系『時事放談』に出演、「政治家を動かすということを主筆はやっていいんですよ。それが天下を動かすジャーナリストの力」という発言を行っている。また民主党鳩山幹事長は、これ以前に渡邉から大連立をせよとの話合いがあったと語っている。
しかし、小沢が11月4日、「小沢から持ちかけた」という読売新聞を中心にした報道を批判した事で、逆に読売新聞グループは民主党ならびに小沢に対する批判を強めているように見受けられる。
新聞紙面だけでなく、日本テレビも小沢に対する批判姿勢を強めており、11月7日の『ズームイン!!SUPER』の中で、読売テレビの解説委員である辛坊治郎は一連の小沢の動きを感情的に中傷した。
その後、読売新聞グループ以外のマスコミは読売新聞グループを批判する記事を掲載する動きになった。
2007年12月22日に日本テレビで放送された「本音激論!なかそね荘」に渡邊が中曽根とともに出演、「大連立は渡邊さんが仕掛け人だと報道されていますが」という質問に対し、小沢から大連立の話の申し入れがあったと答え、渡邊および読売グループとして初めて関与を認めた。

■その後の影響
小沢の辞任表明後は、各マスコミも一様に民主党や小沢に対する批判を繰り返し、「これで民主党は終わった」という論調の報道を繰り返した。特に読売新聞のサイトでは、特集ページの中に「小沢ショック」という項目まで新設する力の入れようだった。しかし、後日行われた世論調査ではマスコミの予測を大きく裏切り、民主党の支持率はほとんど変化が無く、代わりに福田内閣の支持率が大きく落ち込むと言う現象が起きた。特に産経新聞の調査では、福田内閣の支持率は14.2%もの下落となった。

最後に「このあとどうなるのか?」という予測を。
今年になってからのメディア報道を拾ってみます。
「大連立か政界再編、避けられない」 自民・山崎拓氏 2008.1.4朝日
中川元幹事長「大連立、衆院選後に協議加速」2008.1.5産経
福田首相、内閣改造見送りを表明…民主党との大連立は模索2008.1.5サンスポ
選挙後に大連立 中曽根元首相 2008.1.8中日
首相も大連立否定-太田氏 政策協議には公明も協力 2008.1.8中日
「小沢氏は立派」! 森元首相、まだ大連立に未練? 2008.1.8産経
<党大会>自民と民主あわただしく…大連立論議はともに封印 2008.1.17毎日
首相の施政方針演説、「大連立」再び視野に 2008.1.18毎日
「大連立で合意」=昨秋の福田・小沢会談-自民幹事長明かす 2008.1.21時事通信
概ね「大連立ありき」といった流れが見て取れます。(読売が検索に引っかかってこないのは謎ですが。報道していないのか?)
仮にメディア報道のとおり、自民+民主の大連立が成ったとするとどうなるのか?
政界が(ほぼ)一枚岩になるわけですので、彼らが「是」としたものが何の議論もなくまかり通るわけです。民主側が当初懸念していた大政翼賛会化とはこういうことです。
こうなったあとで重要となってくるのは「何を是とするか?」ということ。
これまでのように従米一本槍のままでの大連立ですと、最悪。というより、日本の最後、と言い換えてもよいでしょう。
逆に、とらえると、これは千載一遇のチャンスでもあります。日本政界が、右も左もなくなる、ということだから。
大連立の、その一瞬を捉えて真の意味での一枚岩化、すなわち日本の国益を最優先に政界を意志統一できれば、事態は180度好転するといえます。
この間の小沢一郎の、一見理解不能な動向は、己の真意(国益を守ること)を外に漏らさず内部調整を遂行するための演技であることをわずかに期待し応援しつつ、状況を見守り、事実を見極め、浸透させてゆきたいと考えます。

List    投稿者 ohmori | 2008-01-24 | Posted in 10.日本の時事問題5 Comments » 

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コメント5件

 しのぶ | 2008.04.30 22:12

たしかに~!!
本当に敵なら、必要以上に「怖いぞ、敵だぞ」とは言わない気がします。(むしろ、怖くないと思いたい)
>敵を無理やり作り出す必要があった
そっかぁ~こういうことなんですねー。
でもそう考えると、何かというとバカにされる日本こそ、実は恐れているのかも?!

 taku | 2008.05.02 12:44

GDP比で見ると、アメリカの軍事費はどんどん減少しているんですが、これはどう説明できるのでしょうか?

 taku | 2008.05.07 10:15

↓こんなのがありました。
アメリカの軍事支出は国防予算発表額の3倍
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=175844

 mtr919 | 2008.05.07 19:04

確かにGDP比で見ると、アメリカの軍事費はどんどん減少していますね。ただこれは、第2次大戦以降のアメリカの経済成長が加速度的に大きくなり、GDPという分母に対する軍事費の占める割合が過去に比べて小さくなったからみたいです。ですので、実質の軍事費は増加傾向にあります。

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