2021年11月29日
【世界の力を読み解く】~民族自決路線で共闘していくアジア中央部と中露/確実に統合されていくアジア諸国~
これまで3回に亘って中央アジアの動向や歴史について考察してきました。
【世界の力を読み解く】~なぜ大国はアジアを掌握しようとするのか~
【世界の力を読み解く】~覇権争いの土俵にある中央アジアのいま~
【世界の力を読み解く】~なぜ世界の重心はアジアから欧州へ移ったのか~
近年は欧州⇒米国と世界の支配勢力がアジア中央部を支配してきた流れがあります。
支配をされても民族性が変わらないという特徴がアジア中央部の多くの民族には見られます。日本人は支配層までを受け入れてしまう民族ですが、そこと比較すると大きく民族性が異なっていることがわかります。
自然外圧が高いだけではなく、各民族の領域が連続していることから民族間の闘争圧力も高く常に戦闘に明け暮れてきた民族であることから、支配層に染まらない民族性が育まれたことは容易に想像がつきます。
そのアジア中央部民族は世界の主導権を握りつつある中露のことをどのように見ているのか?欧米に代わってアジア中央部に進出している中露ですが今後アジア中央部とはどのような関係になっているのか?
今回は今後の世界の動きを読み解くうえでも重要となってくるアジア中央部諸国と中露の関係を考察していきます。
【日本の活力を再生する】学びをつくりなおす企業1
みなさん、こんにちは!
前回記事では集団再生⇒地域再生の切り口から2つの企業を紹介しました。
今回は、集団再生⇒学び再生の切り口から
企業(生産体)が起点となってつくる学校を紹介したいと思います。
画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000049229.html
【なぜ、企業による学びづくりなのか】
未来の集団を担うのは今の子どもたち、だからこそ、彼らの学びを再生し、彼らを育てていく。
学びを再生する理由は、なんとなく分かりますよね。
ではなぜ、“企業による”学びづくりに焦点を当てるのか? (さらに…)
【世界の力を読み解く】~COP26から見えること/中露派に舵を切る日本だがメディアは未だに欧米偏重~
最近話題となったCOP26ですがこの国際会議を通して見えてきたものはなんでしょうか?
欧米諸国の日本に対しての扱いは相変わらずひどいもので、アジアを中心に途上国の脱炭素化の支援として100億ドル追加支援を表明(リンク)させられた上に、温暖化など気候変動対策に後ろ向きと認められた国が選ばれる“化石賞=不名誉な賞”まで与えらえる始末です。
しかし、日本はもともと隠れ中露派であると思われ表立った対立は避けた無難な対応で乗り切っているのだと推測されます。
このように表に出てきている情報と各国の真意は別のところにあるのが常です。
今回はCOP26の裏で各国の力学がどのように動いているのかを考察していきます。
【世界の力を読み解く】~なぜ世界の重心はアジアから欧州へ移ったのか~
これまで当ブログでは、世界の覇権を握る大国の手がアジア、その中でも中東ほかアジア中央部に伸びていること。それが何故かを解明してきました。
その追求過程でふと疑問が湧くのが、インダス文明や、東西を結ぶ交易など、かつては世界の中心にあったアジア中央部から、なぜ世界の重心は欧州に移ったのか。というもの。
そこには、人々の意識状況や民族性が、地域≒外圧状況によって違うという事実が、大きく起因しています。 (さらに…)
日本の活力衰退、働く展望と幸福感、共同体から切り離された賃金労働の問題
先日の衆議院選挙に関して、興味深い分析記事が目に留まりました。
※日本の政治的な対立の深層は、どこにあるのか(吉田繁治氏 ビジネス知識源)
https://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=372307 https://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=372308
日本の政治的な対立の深層は、非正規雇用が多く年金期待も低い49歳以下の世代と、正規雇用が多く年金期待が高い50歳以上の世代であるとし、高齢層だけでなく前者をどの政党が意識して取り込むかが争点となるという分析記事です。(米欧では自国労働者と移民の問題だが、日本では正規/非正規雇用の所得格差という構図)
今回の選挙で言えば、自民党が「分配」を示唆することで浮動層の取り込みに成功し、反自民の受け皿となったのは維新の党、れいわ新選組(山本太郎)であり、完全敗北したのが立憲民主党。立憲民主は大企業労組(つまり大企業正社員)が支持母体でありながら、共産党的な弱者救済をいう不整合が見透かされたということです(そもそも、批判ばかり叫ぶ人は敬遠される意識潮流を読めていないという資質上の問題もありそうですが)。
もちろん自民党支持は「消極的現状維持」の選択でしかなく展望などないのですが、2000年代あたりから若年層の支持は厚く、分断を丸のみしようとする巧妙な戦略が見て取れます。
今回の選挙でどの政党も「分配」(給付金云々)を政策の中心に言うのはなぜだろうと思っていたのですが、(コロナの影響だけでなく)上記のような事情を考えれば合点がいきます。
しかし客観的に見れば、日本の政治全体が分配の範囲だの条件だの、ちまちました議論に終始しているのは、「日本が落ち目である」ことを示していると思います。先進国からの脱落(一人当たりGDP、賃金、貧困率)、縮小する実体経済、原資を国の借金に頼るしかない、そのなかでの分配議論に未来の展望があるとは思えない。
このことは日本において、「働く」ことをめぐる展望、意欲、活力、充足(幸福感)をどう再生するかという深い課題でもあります。
そもそも、なぜ非正規雇用が増えたのか、という分析も重要です。 (さらに…)
【世界の力を読み解く】~覇権争いの土俵にある中央アジアのいま~
前回の【世界の力を読み解く】シリーズでは、近代の世界覇権には必ずアジア掌握を行っていた構造を読み解きました。
では、そもそも当ブログでなぜ「中央アジア」に注目しているのか。
いま日本で報道されている世界動向や外交の情報は、「COP26」や「日米同盟」についてです。しかしこれらに対して、世界の覇権争いの中心にいる中露は見向きもせず、むしろ中央アジアとの関係構築を進めています。
日本では、中央アジア域を、テロ、砂漠、石油といったイメージ、世界の最果て地のような印象を持っている方も多いかもしれません。ですが、実は世界の覇権争いの土俵になっいるのが中央アジアなのです。
いま世界では、“本当は”なにが起きているのか。中央アジアをもとに読み解いていきます。
○これからの世界覇権の中心はアジアにあり
米国がアフガニスタンから撤退し、中央アジアでの制覇力が空洞化したかというと、そんなことはありません。
【日本の活力を再生する】志でつながる事業ネットワークの構築
日々のニュースを見てお気づきのように、世界的なコストプッシュインフレが進んでいます。今回のインフレは我々一般の生活者や産業にまで影響を及ぼす食やエネルギー領域に及んでいるにも関わらず、国としての政策や動きのない現状は個人的には国家として危機的状況にあると感じています。
こうした、状況下において今一度当ブログの「日本を守る」という視座に立ったとき、我々生産者=企業の取り組みで日本を守ることができるのか?
特に、国民の生活と生産の基盤といってもいい、「食」「農漁業」「エネルギー」などの領域における生産や流通を海外頼りとしている現状をどうしていくのか?は、いち集団である企業の取り組みを超えて追求しなければならない大きなテーマです。
市場原理によってとことん破壊された日本の生活基盤を守る生産体や産業をどのように守り活性化するのか。
現代の具体事例の分析・追求から、実現基盤を探っていきたいと思います。
【世界の力を読み解く】~なぜ大国はアジアを掌握しようとするのか~
【世界の力を読み解く】シリーズではこれまで、大国ロシアと中国を対象に、その力の基盤はどこにあるのか?を追求してきました。その追求を通して見えてきたのは、彼らの戦略の中心に『アジア』があることです。
そこで浮かぶ疑問は、「なぜ大国はアジアを掌握しようとしているのか?」という点。
パッと思いつくのは、面積的な規模、人口(約37億人。全世界人口の60%)、資源(石油や天然ガス・鉱物など)といったあたり。果たしてそれだけなのでしょうか?
少し歴史を遡ってみましょう。 (さらに…)
【世界の力を読み解く】~衆議院議員総選挙結果から見える今後の日本の行方~
先日衆議院議員総選挙が行われました。芸能人を使っての投票を呼び掛けるyoutube動画やツイッターを使って力を入れて投票を呼びかけましたが、今回の投票率(約54%、前回よりも2%上昇したものの戦後3番目の低さ)もこれまでとは大差ない結果でした。
議席数についてもこれまでとも特に大きな変化はなく自民が過半数の議席を獲得、そこに公明を足しても2/3は超えないという構成は変わりませんでした。
画像はこちらから引用
本来であればコロナ騒動の収束が見えてきており、このタイミングこそ指導力を発揮して“民意を得る絶好のチャンス”であると勝負勘のある経営者であれば考えそうなものですが、総裁選の段階でそういった気概の見えない立候補者の顔ぶれでした。
そもそも知名度と存在感のある安倍首相から一気に菅首相⇒岸田首相(テレビの露出や知名度だけで言えば河野さんの方がましだと思いましたが)と存在感を消す方向に意図的に動いているようにさえ見えます。
今回はこのような不可解な日本政府の動きも踏まえて現在の世界での日本の位置づけと今後の日本の行方を考察してきたいと思います。