2021年08月16日

家庭虐待が激増(20年で16.7倍)しているのは何故か?

 

家庭での虐待件数が激増している。2021年度で19万3780件と過去最多。2001年では11631件なので、20年間で16.6倍 。統計を取り始めた1992年から見ると176倍という、ありえない数値である。前年度比でも21%増えており。コロナ禍でストレスが増大する中、最新値はさらに増大することが予測される。(データ、経年グラフはhttps://www.mhlw.go.jp/content/000696156.pdf)

虐待

なぜこれほど児童虐待が激増したのだろうか?

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この児童虐待と並行して、クレーマーやモンスター・ペアレンツ、異常殺人の増加も目立つ。これらは狂った自我のなせる業であり、自我が暴走を始めたことを意味する。

〇まずその自我肥大→暴走の基底要因として貧困の消滅→力の原理の衰弱があげられる。それまで自我を抑制していたのは私権圧力であった。それが1970年ころ、豊かさが実現することで、私権が衰弱を始める。以降私権圧力は衰弱する一方であり、その結果自我は肥大する
さらにそれを加速させているのは、自我を正当化する個人主義をはじめとする近代観念である。とりわけ1990年以降、学校やマスコミによる近代観念の刷り込みが自我肥大に拍車をかけている。肥大した自我は、制御しがたく、いわゆる”キレやすい”状態が常態化する。

〇2000年以降児童虐待はさらに増加しているが、これは上記の基底要因に加えて、子供たちの勉強離れが影響していると思われる。現代の多くの親は大なり小なり子供を私物視している。これまでは子供にいうことを聞かせる親の力の源泉も同じく私権であった(ex)誰のおかげでメシが食えてる!?)。しかし私権の衰弱と、子供の勉強離れが相まって、子どもはいうことをを聞かなくなっていく。その結果、キレて暴力に走る、という構造であろう。

確かに虐待にまで走る親はなにがしかの親和欠損を抱えるなどした、一部の親かもしれない、しかし子育てに伴う、ストレスやイライラを抱える親はほとんどの親が経験しており、虐待は氷山の一角に過ぎない。

◎このような事態を生みだしたさらに根本原因は、核家族の密室性にある。市場拡大は膨大なサラリーマン家庭を生み出すが、サラリーマン家庭には生産過程がなく、生殖過程しかない。すべての生物にとって生産=闘争と生殖過程は一体の空間で営まれており、生産と生殖の分断されたサラリーマン家庭(≒現在の核家族)は生命存在にとっては異常空間である
すべての生物は闘争圧力に適応せんとすることで能力をはぐくむ。闘争家庭のない無圧力空間では原理的に子どもの育成は不可能である。核家族の密室性は、そもそも致命的・構造的な欠陥をはらんでいるのだ。

戦前までは過半は農家であり大家族であった。そこには自然圧力や生産圧力が働いていた。加えて家には子育て経験豊かな祖母もおり、子育ては村全体の女たちの共同作業であった。子どもは、天からからの授かりものであり、村の宝という意識。もちろん、そこには子どもの私物視など存在しなかった。そこでは、子どもたちはもっと活き活きしていた。

児童虐待の急増という異常事態は、根底から現在の核家族という制度の在り様を問いかけているように思える。

List    投稿者 nihon | 2021-08-16 | Posted in 01.どうする?マスコミ支配No Comments » 

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