2020年05月12日

『必要か、必要でないか』という真っ当な判断の土俵が出来てゆく

コロナにより、日曜日の街中が閑散とした状態が当たり前になってしまった。これまでありえないようなことが現実に起こっているのだが、ふと考えると別にこれで問題ないではないか、晩にはお店が閉まっても何か問題なのかという感覚が普通になってくる。(もちろん、これから失業が増えてくる→ベーシックインカム実施が急がれる)

夜の通りも静かだし、大気汚染も改善されているという、花粉症で大変な人も少なくなっているような気もする。

こういう新しい日常は、人々の価値観にも大きな影響を与える。これまであるから買っていたもの、あるから使っていたものも、改めて本当に必要なのかと問い特に必要ないのではと思い直すものがたくさんあるはず。

「私権価値」から「本当に必要なもの」があらゆる点で判断基準に、これまでも徐々に進行してきたことだが、決定的な意識潮流の結節点になるように思われる。これは、やがて認識追求へと収束していくことになる。

以下、るいネットより引用します。

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33821 超国家・超市場論23 『必要か、必要でないか』という真っ当な判断の土俵が出来てゆく

考えてみれば、つい最近(前世紀)まで、お金の使い道は、物財か解脱と決まっていた。つまり、それらは当然「必要(有益)」なものに決まっていた。だから、殆どの人はそれを『買えるか、買えないか』としか考えず、それが『必要か、必要でないか』などと考えたことも無かった。

それは、云うまでもなく、私権の強制圧力の故である。私権の強制圧力は、単に主食品のような必需品に対してのみ(=本能を直撃する様な圧力としてのみ)働いていた訳ではない。むしろ、重要なのは、私権の強制圧力が作り出した人々の共認(内容)である。

私権の強制圧力下での、私権不全からの解脱収束先は、物的な快美充足(便利さ・快適さ)と類的な解脱充足(遊興・芸能)および頭の中だけの倒錯観念(古代宗教・近代思想)しかない。その内、解脱はもともと「闘争=生産過程の緊張からの弛緩・発散過程」であり、「必要ではあるが、不充分なもの」なので目的には成り難いが、物的な充足は仕事(闘争=生産過程)と直結しており、目的に成り得る。従って、「物的な豊かさ追求」が、近代を貫く誰もに普遍的な目標共認となった。

そして「豊かさ」が普遍的に共認された目標となると、恐ろしいことに、もはや誰もそれが『必要か、必要でないか』などと考えなくなる。こうして人々は、何も考えずに次々と与えられる「三種の神器」を買い求め続けてきた。しかも、それは’70年、貧困が消滅して私権の強制圧力が衰弱し始めても、変わらなかった。(注:それに対して、第三の解脱収束先であった倒錯観念は、現実否定に基づく頭の中だけの目的なので、否定すべき現実=貧困が消滅するや否や不要となり、今やインテリ統合階級以外、誰も見向きもしなくなった。)

だが、’00年、私権観念(「お金第一」「自分第一」で社会のことなど関係ないという観念)が崩壊し、一気に社会不全が膨らむと、遂に「豊かさ追求」という目標共認も溶解し始める。そして、「物的な豊かさ」という目標が溶け崩れて、初めて『必要か、必要でないか』という真っ当な判断基準が潜在思念の奥から姿を現してきた。

しかも、いったん『必要かどうか』という真っ当な判断基準が芽生えるや否や、面白いことに「豊かさ(=快美充足)」だけではなく、「遊興・芸能(=解脱充足)」も同じように『必要か否か』という判断の土俵上に載せられることになる。(例えば、マスコミと政財界をあげて人為的に作られた「タイガース」フィーバーや「ワールドカップ」フィーバーに、虚しさと寒々しさを感じた人も少なくないが、この様な感覚は今後まちがいなく拡がってゆくだろう。)

つまり、『必要かどうか』という真っ当な判断の土俵が出来た以上、「物的商品」も「遊興・芸能」も、「新しい認識」も、全てが同じ土俵上で判断されることになる。この土俵こそ、人々の真っ当な共認が形成してゆく新しい場=演場の基礎構造に他ならない。

だから、『必要か、必要でないか』という認識は、決定的な一つの答えとなる。この認識が伝播するのに応じて、真っ当な判断の土俵が確立されてゆく。そして、真っ当な土俵が出来さえすれば、そこでの必要判断が物や芸能から認識へと、次第にシフトしてゆくことは、云うまでもない。

『認識形成の場』は、この土俵の上に(新しい演場の開拓者として)登場することになる。

List    投稿者 nihon | 2020-05-12 | Posted in 01.どうする?マスコミ支配No Comments » 

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