プーチンの極東戦略と日本と日本人
2月、ドイツのミュンヘンで河野外相とロシアのラブロフ外相が会談をした際、6月G20サミットの前に予定されている日露平和条約締結に際し、ラブロフ外相は期限を設けないと回答した。これは条約締結の無期限保留であり、事実上は凍結とも読み取れる。
これにより、安倍首相が立案しようと画策していた「北方領土問題を争点にする選挙」が消滅した。
◆プーチンは安倍潰しに動き出した
安倍は日露平和条約締結の見通しが立てば、かつての小泉政権が行った「郵政選挙」と同様に、国民世論を誘導し長期政権を目論んでいたに違いない。この目論見は、プーチンによって潰された。
日本のマスコミはこぞって日露首脳会談等での北方領土に関する協議について報道しているが、実は安倍も河野外相も、ロシアとは北方領土問題をまともに議論していない。
この事実をロシア側から暴露されれば、安倍政権は一気に崩壊する。プーチンは、いつもで安倍政権を潰せる状況にある。
◆トランプと金正恩と在韓米軍
ハノイでのトランプと金正恩の会談が失敗したという報道が日本ではなされているが、事実はそうではない。今回、トランプが緊急に帰国しなければならない事態が発生したため、会談を中断せざるを得なかった。これは会談後にトランプに配慮した金正恩のコメントからも読み取れる。
トランプの緊急帰国の理由は定かではないが、おそらく旧勢力に対する事案ではないかと考えられる。しかし、この会談後に米韓軍事演習は中止を発表。米朝関係の継続或いはさらなる前進を示している。
いずれは在韓米軍ならびに在日米軍の撤退へと進む。
◆在日米軍撤退後にプーチンは動く
「まずは日本が、日米安保条約から離脱しなければならない」
これはプーチンが発したコメントだ。安倍は、北方領土が引き渡された後は、「米軍基地を置かないと約束した」と表明しているが、プーチンは「日本に米軍展開を阻む手段はない」と発言している。つまり安倍を信用していない。さらに「ひと息つく必要がある」とも言っており、交渉は事実上中断。
これは、安倍以外の首相との交渉を求めている意志表示と取れる。日本の政権交代の圧力がロシアからも起こっている。
おそらく日本の闇勢力と密約を交わしているプーチンが、それと違う動きをする安倍を引き摺り下ろす必要を感じているからだと考えられる。そして在日米軍撤退が規定路線となっている今、これを契機にプーチンが本格的に日本に対して戦略を明らかにして動き出すのではないか。
プーチンが日本と日本人に対してどのような戦略を考えているのか、或いは期待しているのか。見方を変えれば、これが日本を自立に向かわせる絶好の機会とも言える。
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