脱グローバリズムの可能性をロシアに探る11~ロシア(プーチン)も金主(欧州貴族)の配下?
「秩序崩壊の危機(不整合感)と欧州右翼の社会統合期待」で、述べた論点は、次の通りである。
プーチンを支持している、欧州の右翼勢力の共通点は「国民主権を取り戻す」という点にあり、現在のEUでは「自国の行く末を、自国民では決められない」ことを問題にしている。
金貸しの暴走による秩序崩壊は全世界的な現象であり、秩序崩壊の危機(不整合感)と社会統合期待は、全世界的に高まっている。欧州において、その意識潮流に応えたのが、マスコミによって「極右」と誹謗されている反EU・反グローバリズム政党であり、その現れが欧州議会選挙における彼らの躍進である。同時に、金貸しの暴走による秩序崩壊の危機(不整合感)と社会統合期待こそが、ロシアのプーチンの支持基盤になっていると考えて間違いないだろう。
一方、ロシア(プーチン)は欧州貴族(王族)の指揮下にあるという説がある。今回は、それを紹介する。
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『世界の真実の姿を求めて!』「世界を支配する者たちの隠された歴史」
富裕貴族の集まりである元老院は、ローマ帝国の皇帝の絶大な権力に逆らい、何とかして自分達の独立性を維持したいと考えていた。富裕貴族達は、皇帝と激しく対立していた。
銀行の創立は「許可制」であった。
許可していたのは、西ローマ帝国時代以来、生き残っていたイタリアの元老院である。15世紀になると、ヨーロッパでは次々に銀行が創立される。大部分はイタリアのヴェネチア等に本拠地を置いていた。当時の「お金の借り手」は、ほとんどが王族である。信用があり、莫大な資金を「使う」人物等、当時は王族しか居ない。戦争資金を提供していたのはこの銀行であった。
人類における銀行の起源は、「戦争資金調達機関」である。
ローマ帝国の皇帝に反旗を翻した富裕貴族達は、帝国を分裂させ、「自分達の思い通りになる小国」を乱立させる。
古代ローマ帝国は、東西ローマ帝国に分裂し、西ローマ帝国は早々に内紛と戦争で分裂し、最終的にはドイツ、フランス、イタリア、スペイン等の小国分立の状態になり、現在に至っている。
こうした貴族勢力=反カトリック=反皇帝の牙城がヴェネチアであった。
このヴェネチアの金融業者が、後にスイスの金融界を形成する。そして、そのスイスがロスチャイルドに資金を融資する事になる。ロシアは決してロスチャイルド、ロックフェラーへの抵抗の「牙城」とは成り得ず、スイスから生え出した同一の樹木の異なる枝葉が、ロシアとロスチャイルド・ロックフェラーである。
スイスの金融業界は、イタリアのヴェネチアからの移住者達が形成した。
綿業に加え火薬産業と傭兵産業、つまり戦争産業が伝統産業となったスイスに、やがて、その売上の蓄積機能が加わり、ヴェネチアからわざわざ資金を運んでくる面倒を避け、スイスそのものが金融業を中心に担い始める。
ロシアン・マフィア=マーク・リッチが、スイスでダボス会議を主催する所以は、ここにある。ロシアのプーチン自身が、スイスの金融機関を経営し、スイスを通じ欧米石油・ガス会社と事業提携を推進している歴史背景も、ここにある。
ヨーロッパ中世が終わると、中世を支配した王族、貴族は、その資産で企業経営に乗り出し、現在、その企業は世界を支配する多国籍企業に成長している。
多国籍企業のネットワークとは、王族、貴族のネットワークである。
ロックフェラー、ロスチャイルドと言った財閥は、王族、貴族の末端の「下僕」に過ぎない。
ロスチャイルドが世界を支配する等とデマ宣伝する者達は、月給20万円で雇われた王族の車の運転手が、王族のトップだと主張している事になる。
ロスチャイルド等、王族のドライバー、豪邸の掃除人夫に過ぎない。イスラエルのランベール銀行は、元々、ベルギーの貴族ランベール一族が創立した。
ベルギーは元々オランダの一部であった。ベルギー貴族は、ロイヤル・ダッチ・シェルのオランダ貴族の姻籍である。
アメリカの金融システム、世界の通貨システム=ドルは、スコットランドの王族が「作っていた」。
戦争する2つの勢力・両方に資金を貸し付け金儲けするロスチャイルド一族、
戦争する2つの勢力・両方に傭兵を貸し付け金儲けするスイス、そしてサヴォイ一族、
戦争する2つの勢力・両方に雇われスパイ活動を「商売として行う」タクシス一族。
EUの原型は「商売としてスパイを行う、タクシス一族が形成した」。
英国王室のその運営を「担当させられている」のは英国王家であるが、英国王室の「所有権」は、ローマ・カトリック教会=バチカンにある。
バチカンの財政を握り、その権力を握って来たイエズス会は、元々軍事組織でありテンプル騎士団に源流を持っている。現在、一組織として多国籍企業の最大の株式所有主は、ローマ・カトリック教会=バチカンである。
バチカンは、宗教組織ではなく、一つの「投資ファンド」である。利益のためであれば、喜んで戦争を引き起こす。
バチカンの下僕として活動するドイツ系貴族ザクセン・コブルク・ゴータ一族が、ベルギー国王一族である。このザクセン・コブルク・ゴータ一族の末流が、英国王室ウィンザー家であり、ウィンザー家を「手本」に、明治時代、日本の天皇家は「創作」された。
やがて世界帝国の中心地となるベルギーに、世界統一政府の「原型」である国連機関が置かれ、暴落する米国ドルを尻目に、英国金融街シティが、為替等の取引高で米国ウォール街を追い落とし、トップの座に就任し始めている。ベルギーと英国、共にバチカンの下僕ザクセン・コブルク・ゴータの国である。
古代・中世、大衆から収奪し続けてきた欧州貴族(王族)たちは、十字軍の略奪と交易を通じて、さらに財を蓄積し、それを元手にした商業によって、莫大を財を蓄積した。
その莫大な財を金貸し(ロスチャイルド・ロックフェラー)に貸し付ける金主、それが欧州貴族(王族)である。つまり、金貸しは金主(欧州貴族)の番頭にすぎない。
そして、ロシア(プーチン)も欧州貴族の配下にあるとのこである。それは事実であれば、ともに金主(欧州貴族)の配下にいるロシアと金貸しが闘っていることになる。それはどういうことか?金主(欧州貴族)は何を目論んでいるのか?
次稿以降、それを明らかにしたい。
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