石油利権は反米諸国に移された
マレーシア クアラルンプールの夜空に輝くペトロナスタワー。
これはマレーシアの石油及びガスの供給を行う国営企業 ペトロナスの本社ビルである。
(以下、田中宇の国際ニュース解説「反米諸国に移る石油利権」より抜粋)
>「セブン・シスターズ」は世界の石油利権を支配しているといわれる米英の石油会社。エクソンとモービルが合併し、テキサコがシェブロンに吸収され、ガルフ石油は分割されてBPとシェブロンに吸収されたことで、セブン・シスターズは4社に減った。
>この4社が世界の「石油利権」を握り「石油はアングロ・サクソン(米英)が支配する」というのが、これまでの常識である。
>米英のシスターズは、すでに「旧シスターズ」になってしまっており、代わりに欧米以外の国有石油会社が「新シスターズ」を結成し、それが世界の石油と天然ガスの利権を握るようになっているという。
>新しいセブン・シスターズとは、サウジアラビアのサウジアラムコ、ロシアのガスプロム、中国のCNPC(中国石油天然ガス集団)、イランのNIOC、ベネズエラのPDVSA、ブラジルのペトロブラス、マレーシアのペトロナスの7社である。これらは、いずれも所属する国の国営企業である。
(抜粋終わり)
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田中 宇 氏は、3月11日付けのフィナンシャル・タイムス(FT)に載った「新しいセブン・シスターズ」という記事を「アメリカの中枢に陣取る多極主義の勢力が書かせた記事広告」である、と読む。
米英は戦略的に石油利権を手放し、反米諸国に石油利権を譲り渡すことで、多極型の国際協調体制(ロシアや中国、インドなど大国だが経済発展していない国々を高利回りの新規投資先として生かせる)に移行させようとしている。
なるほど、その前提で見ると、イギリスのブレア政権が地球温暖化問題を煽り、EU全体で二酸化炭素の排出規制を強化しようとしているのも、裏の目的の一部が透けて見えてくる
そうはいっても、新石油覇権国が突出しすぎないように一定の縛りを与えるため・・・・ や、石油利権を手放した後に備えて原発移行を進めるため・・・・なのかも
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匿名 | 2007.05.08 22:02
朝日は、アメリカではなく、中国共産党の指令を受けて記事を書いているのではないでしょうか。