2018年03月23日

日本の地方・中央の関係の歴史 ~縄文気質と国家支配の不整合感~

日本の近未来はどうなる?
ポイントの一つは、共同体気質・集団性の強い日本人の縄文気質がどの程度復活してくるのか?
それを予測するためには、日本の歴史構造を把握する必要がある。かなり概略だが以下整理してみた。

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【日本の地方と中央の関係史】
要点
・1万年以上に渡る縄文時代、縄文共同体と広範な横のネットワークが存在。自治と横繋がりベースは皆の役に立ちたい縄文気質。
・その後、武力国家の成立→奈良・平安は渡来人支配者による、徴税・支配のための中央集権化の圧力。※都市は、国家機構(統合機関・支配機構(役所や寺社)が集中、国家需要と支配者需要による市場形成。
・鎌倉~戦国~江戸:乱世の中から惣村現れる(縄文の自治とネットワークの復活)。
 江戸の武家政権は、藩の自治と村落の自主管理を尊重し、それらを束ねる形で統合(参勤交代)。
・明治以降、明治政府は、本格的な私有制と私権格差の導入で本格的に私権統合を導入、集団性を破壊。現在の地方自治体の出自は、中央政府の出先・下請機関。だから中央への依存症が刻印、自立意識の微塵もない。
・現在、再び本源潮流(縄文・江戸気質の再生)と国家支配の不整合感が増大中。

☆縄文自治気質と中央からの支配圧力のせめぎ合い。明治以降は一方的に解体。しかしわずか150年の話。
☆現在、活力ある地方が出始めている。なんにしろ、自分たちで生きる場を造ると腹を括っているかどうかが分れ目。事例は少ないが、このような成功例が幾つかでてきているのが注目点。
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以下各時代ごとの整理
■縄文時代
自力集団・共同体。但し日本列島及び周辺海域に至る広範なネットワークを形成していた。集団として生きるための助け合い・情報共有のネットワークと考えられる。※その時々に祭祀センター的な場所が存在。

■弥生~古墳
大陸からの部族が侵入し地方割拠。支配様式としての稲作農業導入。

■奈良~江戸時代
地方豪族割拠→中央集権化
・奈良~平安:中央集権化(中央から送り込まれた受領による荘園経営と徴税)による力づくの地方略奪。
・鎌倉~戦国:鎌倉時代後半より機内から惣村始まる。自主管理型共同体の再生。
乱世のなかで結束と連携を強めていった。
・江戸:藩の自治、村の自治をベースにした統合。藩も村も外圧に対し自前で方針を考え運営していた(惣村自治の集大成)。かつ土地も村が所有。
(以上参照 縄文ブログ「地域再生を歴史に学ぶ」リンク )

■明治時代
・中央集権と金融業の時代(明治時代:学校制度開始、金融支配⇒地租改正と土地私有制、銀行制度。)
この地租改正により日本にはじめて土地に対する私的所有権が確立。
税制と金融支配を通じて、地方は大地主へ土地が集約される。所有格差の拡大(貧富の差、事実上の身分制)と学校制度で村落共同体の崩壊。この近代支配体制導入(私有制と税制、学校教育による個人主義の導入)が現代社会のベース。
※近代の自治体は、中央集権の出先機関としての自治体(内務省に知事の任命権)。

■大正・昭和(戦前)
・産業資本の時代(第一次大戦~戦後):戦争が景気を牽引。臨海部都市の工場で集中生産。地方から都市へ人口の1次大移動(上記貧困層)。共同体喪失した新都市住民による新興宗教発生。財閥企業は戦争と大陸侵略による需要拡大に誘導され、戦争推進へ突き進む。
※この時代、産業資本のロックフェラーが日本に照準を定め、産業化→戦争需要に誘導。

■昭和(戦後)
・民主制の時代(戦後):日本を民主化し、戦争需要から個人消費需要への転換。都市は消費の引力。
民生品の大量生産型社会へ。安い石油の輸入→加工 →販売による生産拡大。生産基地としての大都市沿岸部。
・地方から都市への第二次人口大移動。
・石油商品の需要拡大のための緑の革命(化学肥料・農薬)・化学革命(建築の塩ビ製品拡大)・薬。
一方で地方の自立生産様式(農業、林業→地場工務店、繊維)を破壊、安い輸入品と石油製品のハウスメーカーへ誘導。
※この時代、民主化→大衆の豊かさ欠乏の刺激による経済急拡大。地方に残っていた自給的産業構造はこの時代に破壊、衰退に拍車がかかる。

■1970~ 豊かさ実現後の都市と地方は?
・意識生産、人と情報の集まる東京に人口集中(一極集中)
※商品企画・情報・文化機能を東京に集約。官僚主導。

★今後どうなる?
・市場崩壊→私権意識の崩壊、本源回帰が急速に進む →各企業・地方の共同体化?
・中央政権(国家官僚)は本源回帰の意識潮流と乖離、ますます強制圧力を強める。→混乱の中から新勢力登場?

・国家紙幣経済により、中央や銀行に収奪されていた分配が平等になる。その分地方が活性化。
・最終的には地域~国家統合のデザインが活力度を決める。方向性は自立集団とその統合。

(by Hiroshi)

 

List    投稿者 nihon | 2018-03-23 | Posted in 04.日本の政治構造, 12.現代意識潮流No Comments » 

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