2019年05月22日

イタリア発の金融危機がEUを崩壊へ導くか

報道によれば、世界最古の銀行と言われるイタリアのモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行(モンテパスキ銀行)による損失隠しの実態が次第に明らかになってきている。

検察当局は、この損失隠しに関与した野村ホールディングス(HD)とドイツ銀行に、資産各4億4千万ユーロ(約540億円)の差し押さえを求めた。また、野村HDの英法人の元幹部らに実刑を求刑したと、米ブルームバーグ通信などが報じている。

さらに、同通信によれば、野村HDはモンテパスキ銀行などと共謀し、複雑なデリバティブ取引を利用して同行の損失隠しに加担したとも報じている。

この事件にドイツ銀行が絡んでいることが、今後のEUの命運を左右する可能性が極めて高い。

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◆デリバティブの額しだいでドイツ銀行は破綻。それだけではない

この損失隠しに加担したドイツ銀行のデリバティブは、数百兆円とも囁かれている。事件の全容解明と共にこの額が明るみになれば、ドイツ銀行の破綻だけでなく金貸し金融勢力らの巨額の闇も白日のもとに晒されることになる。

そうなると世界中の金融機関がショートし、リーマンショックよりも大規模な世界的な金融混乱に発展する可能性がある。EUはもちろん、市場経済そのものが崩壊していく。

 

◆イタリアはEU崩壊後の準備を進めている

モンテパスキ銀行が破綻すれば大きな経済混乱に見舞われることは必至。当然イタリアもそれが分かっている。だからこそイタリアでは今年初めにEUの反対を押し切ってベーシックインカム導入を可決した。

・反グローバリズムの潮流(イタリアで予算成立、ついにベーシックインカムが実現)

国内ではこれに先立ち、すでに五つ星運動による民族自決の潮流が顕在化。金貸しによるグローバリズムからの反転は時間の問題と言える。

・反グローバリズムの潮流(イタリアはEU離脱では無く、EU内部から切り崩す作戦)

イタリアは、国内のモンテパスキ銀行を引き金にドイツ銀行を破綻させることで起こるであろう金融混乱も先読みした上で、ベーシックインカムの導入を押し切ったと考えられる。イギリスのEU離脱とは違った闘い方で民族自決を進めている。イタリアは内部からEUを崩壊に導き、市場経済そのものも崩壊に導く動きを見せている。

 

 

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