2014年04月01日

徳洲会事件を執拗に追及するマスコミの意図は?1

都知事選挙は反原発か否か、という争点で争われたように一見思われるが、そもそも猪瀬氏の辞任は、徳洲会から金を預かったという、徳州会マネー事件を背景としている。先の選挙では猪瀬氏の当選には不正選挙まで行われたと推論されているが、それならば、何故、こんなにも急にマスコミが騒ぎ立てて失脚に追い込まれたのか。
しかも徳州会事件は猪瀬都知事の失脚にとどまらず、徳田毅衆議院議員の辞職→補選へと発展している。徳洲会事件に対してプレッシャーをかけているマスコミの意図はどこにあるのだろうか?
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●徳州会と自由連合、その権力への挑戦と敗北
徳州会は日本医師会という体制に挑戦する医療界の異端児として、総合病院を建設し救急医療体制を強化してきた。離島や過疎地医療にも熱心で、日本の医療格差を解消する牽引力ともなっていた。しかし、そうした徳州会の急成長は個人開業医の集まりである日本医師会にとっては非常な脅威となり、日本医師会は自民党を通じて、徳州会のとりわけ都市部への進出を妨害してきた。それなら自ら政治権力を奪取しようとして創始者である徳田虎雄がつくったのが自由連合という政党である。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-5b66.html
自由連合は栗本慎一郎や石井紘基を擁していた時期もあり、権力に切り込む過激さを備えていた。
http://n-knuckles.com/case/politics/news000868.html

しかしこういう改革派は既存勢力から狙われるだけでなく、逆に既存勢力が「改革しているフリをするためのスケープゴードにされやすい」
http://3620065.at.webry.info/201309/article_21.html
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徳洲会と日本医師会との壮絶な闘いの存在が無視できない。そして外圧による医療制度改革を一歩進めるために、自ずと知れた公選法違反を掘り返して事件化して、国民の側から医療保険制度崩壊の原因が、病院経営にあるように錯覚させることもあるのではないか。こうすれば医療制度改革止む無しの風を吹かせることができるし、医療制度改革が必要だとアピールもしやすいのだ。
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そして徳州会の歴史を辿ると、実は反自民であり、自民に取り込まれたのは徳洲会の力が弱まったからであることが分かる。

●徳州会は沖縄では反基地運動推進派であった
実は奄美諸島を最大の基盤とする徳州会は沖縄問題においても基地推進反対派であり、もともとは反自民であった。それが臓器移植問題をネタにしたマスコミの恫喝によって自民の軍門に下った経緯がある。その事実を植草一秀氏が書籍に綴っている。以下、
http://3620065.at.webry.info/200906/article_17.html から。
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2006年11月19日に沖縄知事選挙が実施された。9月26日に発足した安部晋三政権にとって、政権発足後の最初の試金石となる選挙だった。沖縄では普天間基地移設による基地跡地返還問題が行き詰まり、これも知事選の重要な争点だった。
果たして、選挙は与党に勝利に終わった。自公推薦の仲井真弘多氏が34万7303票、野党ほか推薦の糸数慶子氏が30万9985票だった。3万7000票差での仲井真氏勝利だった。投票日当日のマスコミ出口調査では糸数氏リードだった。だが結果は逆になった。
鍵を握ったと言われたのが、11万票もあった「期日前投票」である。不在者投票は8年前の知事選時には5万8000票だったが今回は11万票に増えた。創価学会が動員をかけたことも伝えられたが、もうひとつ指摘がある。「徳州会病院」が仲井真陣営の支援に回ったのだ。
沖縄知事選と並行して進行した騒動があった。10月から11月にかけて新聞を賑わせた愛媛県宇和島徳州会病院を舞台にした「生体肝移植問題」だ。大きな事件と言うより、不自然に大々的に取り上げられた事件だ。徳田毅議員は沖縄知事選挙直前の11月2日に自由連合を離党した。沖縄知事選後の11月29日に自民党に入党願を提出した。沖縄知事選後、徳集会病院の生体肝移植問題は急減した。司法当局が本格的に動き出す気配も後退した。

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※宇和島臓器移植問題で家宅捜査を受けた宇和島徳洲会病院

この後、民主党政権下では仲井真知事も辺野古移転反対派に転じたが、再び安倍自民党が政権を取ると、辺野古移転にゴーサインを出すようになった。この仲井真知事の方針転換と、徳州会事件の勃発も無関係ではないだろう。もともと辺野古移転反対の糸数候補を推薦していた徳州会は、自民党が下野している間は、辺野古移転反対で仲井真知事を支えたに違いない。しかし安倍政権が復活してくると、徳州会のこうした態度は裏切りということになる。
おそらく2006年の選挙で巨額の徳州会マネーが仲井真知事に流れたが、そのことは安倍政権もよく知っていたとであろう。それ故にというべきか、今度は徳州会事件をネタに仲井真知事は脅される側にまわったに違いない。そして仲井真知事は辺野古移転にゴーサインを出し、裏切り者の徳州会は安倍政権に捨てられたのである。

●トカゲの尻尾きりに使われた異端児猪瀬
徳洲会同様、猪瀬も異端児である。もともとは新左翼の指導者であり、後にナショナリスト橋川文三に師事した。ノンフィクション作品「ミカドの肖像」で西部財閥と天皇財閥の関係を暴いたり、道路公団の官僚利権に切り込んだり、とよく言えば権力へ切り込むタイプ、悪く言えばそうした政界の暗部を暴き立てることで、権力の中枢に接近していった成り上がりのブラックジャーナリストだったともいえる。おそらく石原慎太郎のダーティな部分を掴んで、取り入り、都知事の座を射止めたのであろう。
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そして、異端児猪瀬は東電病院の徳洲会への売却に関与したようだ。それ故に、反徳洲会の厚生官僚から睨まれる存在となった。こうした異端児故に、トカゲの尻尾切りにあいやすい。まして猪瀬議員が不正選挙で選ばれたとすれば、そうした権力中枢の意志に反した行為はご法度である。かくして猪瀬は失脚し、厚生官僚のコントロールしやすい舛添氏が新知事となった。
このようにみてくると反原発を巡って争われたように見えるのは一般世論からみた場合であって、不正選挙すら意のままに操る権力の側から見れば、反原発はガス抜き程度に過ぎず、選挙の本質は、よりいのままに操れる政治家への鞍替えであったことが分かる。それ程までに選挙というものが形骸化しているという事実を抑える必要があるのではないだろうか。

List    投稿者 staff | 2014-04-01 | Posted in 10.日本の時事問題No Comments » 

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