2007年01月03日

女系天皇と愛国心

昨年の重大ニュースとしてはやや目立たないが、皇位継承問題があった。
女系天皇を否、父系による皇位継承を是とし、天皇制をこれまで同様、愛国心の象徴にすえよう、という論調である。
これには、
「なぜ父系だと国家の象徴になりえて、母系だとそうならないのか?」
そもそも、そんなんで愛国心が高まるのか?
という率直な疑問がついて回る。
年始のテレビで天皇の姿を見ながら、少し考えてみましたので、一緒に追究してみたい! と思った方、クリックお願いします。

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その信憑性については諸説あるようだが、まずは「万世一系(ばんせいいっけい)」という概念について触れておきたい。
以下、ウキペディアより引用

■万世一系の概念
1.血統による世襲
2.男系のみによる相続
3.一系であって皇統が分裂・対立することがない
 ・・・中略・・・
万世一系の概念は、殊に戦前の社会において共和制や共産主義革命を否定する根拠として用いられた。また、日本は君民一体の国柄で他国のように臣下や他民族が皇位を簒奪することがなく、臣民は常に天皇を尊崇してきたとする歴史観とともに、日本が神の子孫を戴く神州であり、延いては世界でも優れた道義国家であるとする発想を生み、戦前には国粋主義と結びついて皇国史観と呼ばれる歴史観を形成していた。 特に明治維新以降戦中までの期間には国家公認のイデオロギー・史観として重んじられ、大日本帝国憲法の第1条にも記載されていた。

「万世一系の概念」は、天皇制の中核となり、国家の統合軸であったことがわかる。
この男系原理の由来は、

皇位継承を男系皇族のみに限定するという不文律が、日本でいつごろ、どのようにして成立したのかはよく分かっていない。記紀やその他歴代天皇の故事を伝える歴史書にも、「なぜ男系でなければならないのか」という問題への回答は「そうあるべきであるから」というものばかりである。

と、よくわかってはいないらしい。
が、海を越えて迫ってくる外敵に対抗する闘争共認が不可欠で、そのため男系=父系での家系の継承が必要だったであろうことは想像がつく。
力と力による国家間闘争が主要課題だった時代において、男系・父系での皇位継承は、この象徴=統合軸だったのではないか。
翻って現代、力と力による国家間闘争では結論が出ない時代となった。(昨年のイラク戦争を見てもそれは明らかだ)
にも関わらず、従来どおりの「愛国心」「男系天皇制」を正当化することは、外的状況に対してズレているし、実感的にも有効性を感じさせない。
そういった表層的スローガンではなく、問われているのは現状に立脚した人類社会の在り様ではないだろうか、と感じている。

List    投稿者 ohmori | 2007-01-03 | Posted in 10.日本の時事問題1 Comment » 

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コメント1件

 ニシ | 2007.02.13 18:33

そっかぁ~。
アメリカに対抗しようとしてアメリカと同じ道を行っても、たしかにダメかも。
アメリカは、戦争しないと存続できないくらいに、行き詰ってしまってるんですもんね!

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