毎日・産経が生き残る道は、国益⇒反米路線しかない
日経・朝日・読売が従米大連合を組もうとしている。2008年02月01日の記事「マスコミ版大連立?~日経・朝日・読売の共同サイト開設」参照。
では、NHKや毎日・産経はどうなるのか?
以下、「佐々木俊尚 ジャーナリストの視点」から「新聞が背負う『われわれ』はいったい誰なのか」より引用。
いつも応援ありがとうございます。
新聞ジャーナリズムとして<われわれ>に仮託してきた取材班は、「<われわれ>を背負う取材班こそが、社会の総意にもとづいた正義なのである」ということを主張しているように思われる。だからこそがんだるふ氏に対して取材後、あるいは連載掲載後にまともな対応をしなかったのだ。社会全体の総意を背負っている取材班に対して、誹謗中傷を繰り返しているような「輩」が何を言ってきているのか……ということだ。
しばらく前、知人の毎日新聞幹部が、「都市型新聞を目指したって朝日、日経に勝てるわけがない。だったらうちは徹底的に『弱者のための新聞』を目指すしかないんだ」と言っていたことがあった。たしかに最近の毎日の紙面を見ていると、このような方向性に進みつつあるのかと思うこともある。世間の潮流からこぼれ落ちてしまった部分に、とにかくこだわっていこうという姿勢であり、弱者に光を当てていこうという視点の持ち方だ。
しかしここで気になってくるのは、そのような視点を持った場合、記者という個人もしくは毎日新聞編集局という組織が、どのような立場でそれらの記事を書くのかという立ち位置の問題だ。毎日記者は、決して弱者ではない。
毎日の記者は、おそらく弱者に自分自身を仮託して記事を書いているのだろう。しかしもし、今後も毎日が<われわれ>を背負っていくのだとすれば、その「仮託」そのものが、真正なのかどうか――つまり記者が勝手に想像した架空の弱者ではなく、本当の弱者に常に近づける作業をできているかどうか――という検証を、つねに行っていかなければならない。そうしなければ毎日は「弱者のための新聞」ではなく、「弱者のふりをした新聞」になってしまう。
実のところ、毎日新聞社内でも若手記者を中心に、そうした状況に対する危機感は広がっている。今回の一連のエントリーを公開した後、何人かの記者からメールをもらった。次のような内容のメールを送ってくれた人もいた。
もう今までの高慢な姿勢とやり方では我々はもたない、そう感じています。それでもやっぱり、読者と対等な視線に立つのは怖いし、そんな付き合い方を読者としたら体力が持たぬから、こちらのルールと土俵に引き込んで「リアルな世界で責任取るべし」と浴びせ倒しの技をかけるしかないのかしらね。庶民をミスリードしないように、ちゃんと『リード』して俺たちが歴史をデッサンするんだ、という裸の王様になり始めているのにね。
そもそもリアルって何でしょうね。読者からクレームが来てもかわしたり、すかしたり、回したり、あきらめさせるように疲れさせたり、とどのつまりは最終兵器の組織力やエスタブリッシュなお友達のネットワークを駆使して組織防衛を図る我々のリアルな嘘も、そろそろ限界かもしれません。
日本のマスコミ支配の現況は次のような構図であろう。
従米路線を突っ走る日経・朝日・読売の従米大連合が進行中。この状況はテレビも同じ。
一方で最近、NHK叩きが激しい。電通によって支配された民放テレビ局に対して、唯一電通支配が及ばなかったのがNHKだが、従米圧力が強力にかかっているようだ。
『喜八ログ』「NHKが殺される日」
『ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報』
日経・朝日・読売の従米大連合から外れた(落ちこぼれた?)のが、毎日(産経も?)
そこで毎日が舵を切りつつあるのが「弱者のための新聞」路線だが、これは未だ国家権力や資本権力が強固で、それにアンチを唱えることで大衆の支持を得た、かつての朝日の路線である。ところが、’70年貧困が消滅し序列原理が崩壊して以降、大衆を抑圧するもの=否定対象がなくなっていく。そして朝日はどうなったか? 否定対象がなくなり、悪者を捏造して叩くしかなくなった朝日は、’80年代末の珊瑚礁事件以降、しばしば捏造を繰り返している。これは朝日に限らない。マスコミは強大な権力を持たない一企業や一市民をしばしば攻撃するようになってきた。その結果が、大衆のマスコミ不信である。
毎日の「弱者のための新聞」路線も失敗に終わる。都合のよい「弱者」と「悪者=抑圧者」をでっち上げて社会秩序を破壊し、国民の反感を買うだけである。
日経・朝日・読売の従米連合に入れてもらえなかった毎日新聞が生き残る道は只一つしかない。
国益に立脚した反米路線だけだと思う。それでこそ本当に「大衆のための新聞」である。新聞が背負うべき<われわれ>は今や国益である。毎日がやるべきことは、(都合の良い)「弱者」を捏造し「悪者」を叩くことではなく、国益に立脚してアメリカ支配の事実を明らかにすることである。それこそ、毎日が(産経も)大衆の支持を取り戻すことができる、唯一の道ではないか。
(本郷猛)
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コメント2件
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