2023年03月25日
公教育×民間企業の共創へ
・進む公教育離れ。旧態依然の教育は限界か。
首都圏を中心に公立学校離れが加速している。中学受験はこの8年間増加傾向になっている。目まぐるしく変化していく社会に対応するように、私立学校は毎年新しい試みを増やし多様化していっている。一方で公立学校は国の制度により、迅速な改革が行えていない。例えば学習指導要領の更新も10年に一度というスピードだ。そしてそれよりも大きな問題なのは不登校生の増加だろう。不登校の子供は年々増加しており現在19万人を超えたと言われている。
しかし上記のように学校離れ、とりわけ不登校が増え続ける中で公教育も危機感を感じ、大きな変化を遂げようとしているようだ。
それは成績第一の教育から子供たちの活力第一の教育へと公教育と民間企業が手を取り合い、新しい教育が生み出されようとしている。そのいくつかを紹介したい。
活力のある働き方とは何か。〜働くことの根本から探る〜
「働き方改革」が注目される昨今、職場で働くことを議題に議論する機会がありました.働き方改革というと、「長時間労働を減らそう!」や「有給取得しよう!」等,労働時間を極力減らすことを目標とした政策。厚労省によると「多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにする」と掲げています。ただ、働きやすくなったとして、働いた先に何があるのか、プライベートがただ多くなれば良いことなのか、疑問が出てきます。
働くという活動は生涯の中で大半を占めるものです。働く=単なる生産活動と捉えていました。ただ、働くことで何を生産しているのでしょうか。
本記事では、そもそも私たちは何のために働いているのか?というところから見つめなおすことで,活力のある働き方、生き方とは何かを考えていきたいと思います.
今、世の中が求める探求型授業とは~おかしいという感情こそ宝物~
〇探求科授業を始めて
文科省も経団連も教えられて終いではなく、主体的な学びを必要としている。そんな中、学校や習い事でも「探究型」「探究科」という言葉を耳にするようになった。
私たちも、6年前に「探求科」という授業を始めたが立ち上げから今まで「事実の追求」をもとに授業を実施してきた。
これまで自然の摂理、生命原理・市場や国家の成り立ちなどを追求してきた。この授業を通して、今まで当たり前だからと考えてこなかった「なんでぜ学校に行くのか?」「なんで勉強が必要か」という心で感じていた言葉が出てくるようになり、子どもたちの封鎖された感情が言葉や行動になっていった。こちらもその様子を見て、可能性をに感じていた。
しかし、可能性とは裏腹に自分の苦しいことや嫌なことから逃げたり、文句ばかり言っている子どもたちを見て、塾講師として私は不安にも感じていた。
探求科を通して追求することで、学びに対しての苦しさやいやな気持ちを言葉に出来るようになったが、文句ばかり言って何もしようとしない子どもたちを見て、「社会にでても周りの足を引っ張る人材になるんじゃないか」「大人になってから充実した生活を送ることが出来なくなるんじゃないか」という危機感すらあった。
新しい教育の形〜自然の中でこそ力は身につく〜
ここ数年、子供を持つ多くのお母さんたちから、「うちの子って幼すぎないかな…」と心配する声を聞く事が増えてきました。また、その子供たちの年齢層が年々上がってきているとも感じています。
実際に伺う事として、
・料理をしている際に足にまとわりついてくるので「危ないから離れててね」と伝えても、数分後には同じ事を繰り返して困っている。
・電話中に話しかけてくるので「電話中なので静かにしててね」と伝えても、何度も話しかけて来て困っている。
などが挙げられます。
探求型授業から考える、「力をつける」ではなく「力を引き出す」教育
私は塾講師という立場から普段生徒たちに、答えのない課題を追求してもらう中で「考える力、物事を追求する力」を付けてもらう教育を行なっています。生徒たちがこれから生き抜く社会は、与えられた課題を遂行する力のみではなく、自ら考え解決する力が求められます。
普段は歴史や人体機能の不思議などを追求する機会が多く、その中からまず思考の源泉となる「何?何で?」を考える力を伸ばす生徒を多く輩出しています。
その中で「生徒たちがこれから生きていく現実社会そのものを深く追求する機会がほしい!」という想いから、この冬休みに「SDGsを切り口に現代社会の潮流を掴む」をテーマに生徒たちと追求していきました。クラスは5歳~小学3年生までのクラスと小学4年生~高校生までの2つの年代の15~20名のクラスで実施。
生徒たちの様子から、様々な気付きがありましたが、何よりも、「子供たちへの指導を見直さなければならない!」ということが1番の想いとして残りました。
生命原理・生物原理から見た子育てについて~ヒトの同期行動の可能性~
ヒトの場合、多くの集団行動=同期運動(ボート競技での息の合った漕艇動作、ラインダンス、合唱など)が人との繋がりを強めて、大きな満足感を生むことが、実感的にも研究結果からも示されています。
(参考記事;シンクロすると心がつながる~同期運動の科学~)
画像引用有難う御座います
ヒトの同期機能は、他の生物より格段に発達しているようです。ヒトはこの同期を強め、仲間や自然との一体化をすることで充足を得ることを最大の活力源として生き延びてきたのです。
活力ある学びをつくる鍵はなにか~探求意欲を揺さぶる衝撃的な存在と新しい評価システム~
アクティブラーニング推進、学級編成の見直し、GIGAスクール構想によるICT活用と・・・日本学校教育も変化しつつあります。
一方で、不登校児童の数が過去最多、教職員における精神疾患による休職件も過去最多と、依然厳しい状況にあることも事実。
なにを変えれば、日本学校教育は活力を取り戻すのでしょうか。今回は、抜本的に学校教育の在り方を見直し、実践にうつし、注目を集めている学校を紹介したいと思います。
そのなかで「新しい学びの場」を実現するための可能性ある切り口を探っていきましょう。
日本のエネルギー産業はどこに向かうべきか? ~上野村の事例に学ぶ~
私達が生活の中で当たり前に使っているエネルギー。
約50万年前に人類が初めて火を使用して以降、さまざまなエネルギーに移り変わり、生活をより豊かにしてきてくれました。
私は建築設計の仕事に携わっており、石油や電池をつくる企業とお仕事をさせていただいています。
エネルギー産業は大きなパラダイム転換を迎えており、生き残りを賭けて新エネルギーへの投資を行っています。
私達が日常的に使用するエネルギーは今後どうなっていくのでしょうか。
【世界の力を読み解く】昨年の世界勢力変化/中露の裏で存在感をます中央アジア諸国
ウクライナ侵略から1年が経過しました。それによって世界情勢には具体的にどのような変化があったのでしょうか?昨年末から円安については落ち着いてきましたが、一方で物価の高騰については止まることなく続いています。ニュースでも頻繁に値上げされるものの一覧を目にします。ここまで短期間で多くの値段が変わるということはなかったと思います。これは値段の決まり方がこれまでとは変わってきているということを示しているのでしょう。
昨年の動向を振り返りつつ世界の支配構造がどのように変化しているのかを改めて抑えていきたいと思います。
ロシアの現状から今後の動向を考察
ソ連崩壊後、冷戦時代は終わり、社会主義陣営の主導権はロシアから中国に代わり、また西側陣営の米国の制覇力は衰退し世界の秩序不安定化。その結果、世界の至る所で同類闘争が頻発する。
また、世界の産業界は新興国の飛躍もあり、民生需要が拡大し生産も国際的分業が進む。新興国でもある中国、インドは先進国と肩を並べる位の開発力や技術力を身につけ躍進してきている。
その中でかつての資源・技術大国であったロシアが民生産業から遅れをとっている点について、ロシアの現状把握と可能性について分析してみた。