2009年02月16日

東南アジア諸国と日本 ~南アジア・インド編 その2~

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前回は、独立前のイギリスによる分割統治支配の時代から、
独立後の一党優位体制(財閥重視)→多党化(民意反映)の政権の流れと、
一貫した非同盟主義に基づく保護貿易政策(=国営化政策)という独自路線で、
国内産業の活性化を促そうとしていた流れがわかりました。
『東南アジア諸国と日本 ~南アジア・インド編 その2~』では、
その後の現在の政策と、日本との関係(可能性)を探求したいと思います。
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■現在の経済政策
≪米ソ冷戦後のグローバル化の流れ≫ 米国・西側諸国への大胆な接近
1989年まで続いた米ソ冷戦構造の終焉に合わせる形で、転機が訪れたのは1991年であった。
湾岸戦争を契機とした出稼ぎ労働者からの外貨の減少、中国やパキスタンとの紛争の巨額な軍事費で、インド経済は破綻の危機に直面した。IMFから緊急融資を受け、『新産業政策』を発表することになる。外資の出生比率の規制緩和、関税引き下げなどの経済の自由化措置をとり、『管理統制の体制』から『市場経済』へと大転換を遂げた。
このような流れは、現在のシン首相迄続いている。シン首相は、ネオリベラル(新自由主義)経済政策の熱心な信奉者であるが、外資が参入する際には、インド内の企業との合併体制をとるなどの保護主義的様相もしっかりと残している。
エネルギー資源こそ、近隣諸国や、東南アジアに委ねている側面はあるが、多国と連帯したブロック経済を形成する事により、自立的な経済システムを作る可能性をもった国である。また、独立戦争時の『第三世界を結集して、米ソ冷戦構造を批判』する思想性や、万物に神が宿るというヒンズー教的思想感や、精神的な幸福感(幸福指数)を重要視する国柄であることから、可能性は大いに残されている。
■今後日本が貢献できる点は何か?
日本は、インドへの最大融資国であるにも関わらず、インドとの貿易量が圧倒的に少ない事や、インフラ整備が、十分になされていない事があげられる。尚、世界銀行の主導の下で、ODA(政府開発援助)を名目に、化学肥料をF1種と農薬の3点セットで途上国に売りつけるような事は、行なってはならない。
直近の動向から今後日本が貢献できる点を列挙する。
「インドの内外情勢とその戦略的影響」より以下引用。
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世界的な金融不安の影響については、インドは大きな影響をあまり受けない経済・金融システムになっている。金融市場が政府の厳しい規制の対象となっていることが、今回のような世界的な金融不安からインドが比較的影響を受けないで形で済んでいる。
今のところインド政界は左派から右派まで、インド経済に対する“保護政策”を堅持することで、国際金融不安のあおりを回避できている。
米国の金融不安の元凶と名指しされている米投資銀行は、インド政府の厳しい規制に阻まれてインドへの進出ができないでいるが、今となってみれば、これがインド経済には幸いだった。
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また、サンジーヴ・スィンハ氏(IIT日本同窓会代表)によれば、
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これまで欧米を向いてきたインドが、日本への期待を強めている点がある。
欧米向けアウトソーシングで伸びてきたIT産業が成長の曲がり角に差しかかり、製造業へのシフトを強めつつある。そこで製造業立国の日本に目を向け始めた。また、経済成長に伴って、遅れていた鉄道や道路、発電所などのインフラ整備が急務になっている。インド政府が最も力を入れている点で、そこにも日本の最先端の技術や資金が期待されている。
一方でインドは医薬品など世界をリードする技術や産業を持っている。こうした分野は日本の比較的弱い分野でもあり、日本とインドが協力すれば新たな発展が期待できる。これまで比較的関係が薄かったこともあり、両国間の協力でできることは多い。インドが欧米から一歩引いている今こそ、日本のチャンスと言える。
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今までの主要な流れを纏めると以下のような流れになる。
【独立後】
ネルー・ガンジー・財閥を初めとした民族派は、反西欧主義を貫いた。
↓↓
【現時点】
1991年、インドの債権危機を転機に市場開放政策、経済自由化路線がとられるものの、
インド経済に影響がでないように慎重な判断がなされていた。
↓↓
【今後の日印関係に期待されるもの】
STEP1:日印の長所を活かした相互補完関係で、金融危機の脱出を諮り、互いの国の共通点を見出していくことによって、次なるステップの基盤作りとしていく。
↓↓
《支援を望むものと、両国の共通項》
印:内需拡大・産業技術拡大・インフラ整備を望むインド。
  自立型の国家形成を形成したいインド。
  若い人が多い人口構成⇒働き口をどうする?
  反欧米主義を基調とした非同盟主義的思想。
  金融危機に直面していない。
  
日:IT、医薬品を望む日本。
  自立型の国家形成を望む日本。
  高齢化⇒介護をどうする?
  脱アメリカが求められる日本(脱依存型国家)
  金融危機に直面していない。
↓↓
【金貸し支配に変わる新世界秩序の構築】
STEP2:上記、STEP1を五ヵ年計画で実現し、内需拡大と相互補完構造を基本として新世界秩序の構築に向けて両国が歩み寄っていく可能性が大きく残されている。
その可能性の基盤とは、両国とも、集団性を基調とする性質をもっており、精神面でも万の神々を対象化する側面がある。また、インドの反欧米主義的思想は、市場社会の限界・限度をしっている側面があり、市場原理べったりになりにくい資質があることが予想できることからだ。
私たちは「GNP(国民総生産)」や「GDP(国内総生産)」のように「経済成長」を表すものこそが、当たり前のように国の豊かさを表す「モノサシ」であると思い込んできた
例えば、ヒマラヤのブータンの国王が提案した「GNH(国民総幸福)」のような市場原理に則らない、【精神の金本位制】たる基盤を今後促していく必要性があるのではないか?
お金に変わるシステム構築も夢ではない。
○参考図書:インドの衝撃 NHKスペシャル取材班 文芸春秋
        門倉貴史『「今のインド」がわかる本』 – 三笠書房 
たっぴ
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List    投稿者 kyupibekamu | 2009-02-16 | Posted in 09.国際政治情勢の分析2 Comments » 

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コメント2件

 !うにまろ!日記 | 2009.06.07 23:15

児童虐待と躾

対照的な2記事を。
児童虐待防止 法務省「親権制限」研究会
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/tri

 hermes handbags light coffee | 2014.02.03 10:27

hermes bags price list 日本を守るのに右も左もない | アメリカ没落後の世界⇒日本はどうする?②~中国は経済大国化するか?

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