2021年11月01日

【世界の力を読み解く】~衆議院議員総選挙結果から見える今後の日本の行方~

先日衆議院議員総選挙が行われました。芸能人を使っての投票を呼び掛けるyoutube動画やツイッターを使って力を入れて投票を呼びかけましたが、今回の投票率(約54%、前回よりも2%上昇したものの戦後3番目の低さ)もこれまでとは大差ない結果でした。

議席数についてもこれまでとも特に大きな変化はなく自民が過半数の議席を獲得、そこに公明を足しても2/3は超えないという構成は変わりませんでした。

画像はこちらから引用

本来であればコロナ騒動の収束が見えてきており、このタイミングこそ指導力を発揮して“民意を得る絶好のチャンス”であると勝負勘のある経営者であれば考えそうなものですが、総裁選の段階でそういった気概の見えない立候補者の顔ぶれでした。

そもそも知名度と存在感のある安倍首相から一気に菅首相⇒岸田首相(テレビの露出や知名度だけで言えば河野さんの方がましだと思いましたが)と存在感を消す方向に意図的に動いているようにさえ見えます。

今回はこのような不可解な日本政府の動きも踏まえて現在の世界での日本の位置づけと今後の日本の行方を考察してきたいと思います。

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〇世界動向を探っている日本

これまでの記事でも考察している通り現在世界を主導しているのは間違えなく中露だと思われます。欧米勢力からの移行期にあり、そのため中露からの旧勢力に対する攻撃(コロナや脱炭素政策、インフレを通して)が見られます。

これまでの日本は主に米国勢力の下に位置していたと思われますが、中東をはじめとするこれまで属国として支配してきた国への米国の影響力が明らかに低下していることがわかります。これは日本においても例外ではありません。

それにより日本ではこれまでは米国寄りの首相を選定するような指示があったのだと思いますが、現状はそういった支配力がなくある程度日本が判断できる余地があるのではないかと思います。

そこで日本がとった策というのは菅首相や岸田首相といった特に存在感の薄い首相を据えることで、世界の勢力争いに応じて柔軟に変えるといったものなのではないでしょうか。

〇勢力が大きく変化したのはいつ?

大きく状況が変わったのはおそらく安倍⇒管にスイッチした段階だと思います。この段階で世界の勢力図が欧米勢力と中露のどちらにとって優位になるかわからない状態になったと思われます。そこで日本は安倍を下げで何かあっても交代させれば済む管にスイッチして様子をうかがうことにしたと思われます。

ちょっと考えれば先月からのコロナの収束の仕方は明らかに不自然なことに気づくし、総選挙の時期にピタリと合わせて自粛も解除されていっています。そもそもコロナ騒動が騙しなのでいくらでも収束の時期は調整できます。(リンク

表向きはワクチン接種が進んだことを収束の理由にするのだろうと思いますが、メディア上でもワクチンは感染防止ではなく重症化対策と言っています。それなのにここまで極端に収束するのは誰もが疑問を持つはず。

目的が達成されてからの幕引きが荒いところは中国らしいとも言えます。

〇与野党とも親中路線なのか?

今回の選挙結果では特に注目するべきことはありませんでしたが、公約部分には注目するべき点が1つあったと思います。

それは与野党の公約に共通して“富の分配”が盛り込まれていたことです。実際の公約内容は以下のものになります。

自由民主党:新しい経済のかたちを生み出す、「成長」と「分配」を柱とした政策を

立憲民主党:富裕層と大企業への税負担を重くし、分配を最優先した政策

この富の分配政策は、日本より先行してすでに実践に入っている国があります。
それは中国です。(リンク)当然日本よりも強力に推進しています。与野党ともに親中路線に舵を切っているように見えます。

〇目的の害にならない存在には寛大な中露

これまでの欧米支配の時代には、できるだけ多くの属国を作ろうと支配範囲を広げていっていました。それに対して中露の動きからは他国の文化に踏み入ってまでの必要以上の支配をするような意図は見えません。

彼らが目指している実物経済の中で勝ち筋となる、人材力やエネルギーといった資源を持つ国との関係は重視していると思われます。それの証拠に中東やインドといった国へ進出しています。

その観点からすると日本の位置づけはおとなしくしている分には悪いようにはしないといったあたりではないでしょうか?

〇人々は活力ある生き方を求め始める

企業にとってはこのような状況で人々の意識がどのように変化していくのかを読むのかが今後生き残っていくためには非常に重要になってきます。

前述したように今の日本はこれまで強力に指示を出していた欧米勢力が衰退し、自らで方針を出していく必要に迫られていますが、日本政府にその覚悟は見られずのらりくらりとどこにもつかずに様子を見ている状況です。今まで以上に統合者不在の状況です。

そこにコロナ騒動による生き方や働き方とこれまでの価値観に変化があった上で、このタイミングでの自粛の解除。

・コロナショックにおける若者意識潮流と消費生産の関係とは?(リンク
・コロナ自粛により自殺者が急増 コロナ死よりも自殺者数の方が多いという現実(リンク
・コロナで気づいた日本人、国に従うと不幸になるだけ(リンク

いろいろと考える(不整合を感じる)機会も増えてきているように思います。そこで、いつもと変わらない選挙結果や皇族であった眞子さまが記者会見でメディアへの不信感を露わにするといった驚きの発言もありましたが、これも日本人のメディア離れ(=脱思考停止)に向かう良い変化を作りだしていくのではないでしょうか?

また、そこに拍車をかけるように富の分配(≒ベーシックインカム)が導入されて働かなくても金銭的には生きていける状態になれば確実に人々の意識は大きく変わるでしょう。

実生活の変化が迫られる中で行動にも変化が起きているので、メディアによる洗脳での意識変化よりも深い部分での意識の変化が現れることは確実です。実は中露が日本を放置する方針をとっている意図は、支配状況から解放された日本人が本来持っていた他国にも負けない追求力(=人材力)を再生し脱グローバリズム→民族自決を推進する仲間となることかもしれません。

by Satoshi

List    投稿者 kurokawa | 2021-11-01 | Posted in 01.どうする?マスコミ支配1 Comment » 

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コメント1件

 nogatera | 2021.11.06 13:31

>先日衆議院議員総選挙が行われました。>芸能人を使っての投票を呼び掛ける・・・
日本人の政治音痴は治りそうにありませんね。   

>議席数・・・
波風を立てないことが国民の願いですね。    

>そもそも知名度と存在感のある・・・
日本人には意思 (will) がない。意思は英語の未来時制の文章内容であるが、日本語の文法には時制 (tense) というものがないので、日本人には意思がない。
意思のあるところに方法 (仕方) がある。Where there’s a will, there’s a way. 日本人には意思がない。仕方がないので無為無策でいる。優柔不断・意志薄弱に見える。能動がなくて受動ばかりの生活を送っている。だから戦時中は、玉砕するまで戦い抜いた日本兵であった。困った時には ‘他力本願・神頼み’ になる。生きる力 (vitality) が不足している。
‘ やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず’ 山本五十六 (やまもと いそろく)
どうやら ‘指示待ち人間’ ができあがったようですね。  

>今回はこのような・・・
無哲学・能天気の民が持ち前の処世術 (損得勘定) を発揮する機会が到来したようですね。   

>そこで日本がとった策というのは・・・
日本が採った策というのは千変万化する現実の世界を泳いで渡る方策ですね。流れに流されるのか。   

>〇勢力が大きく変化したのはいつ?・・・
日本はあいかわらず捉えどころのない人間の状態ですね。    

>ちょっと考えれば先月からの・・・
コロナ騒動は騙しなのですかね。もしも騙しであるならば、そのことは選挙戦の争点にはならなかったのですかね。       

>〇与野党とも親中路線なのか?・・・
貧富の格差は以前から問題視されていましたからね。   

>実際の公約内容は以下のものになります。・・・
そうですね。ぜひ力を合わせて実現させていただきましょう。    

>この富の分配政策は、日本より先行・・・
中露は内政不干渉ですね。’不自由を常と思えば不足なし’ ですね。      

>彼らが目指している実物経済の中で勝ち筋となる、・・・
我が国は泰平の眠りに入りますかね。    

>〇人々は活力ある生き方を求め始める・・・
そうですね。

>そこにコロナ騒動による生き方や働き方・・・
思考停止ではいられませんね。各人に哲学は必要である。Everyone needs a philosophy. 我々は考える人 (the thinking man) にならなければならない。
‘どのような状況にも普遍的に通用する真理や法則、基本概念や倫理がありうるという考え方が、日本にはほとんど存在しない。’ (カレル・ヴァン・ウォルフレン)    
だから、’自明の理 (self-evident) である’ といった内容の強調の仕方はしない。  
‘周りの影響を受けずに、真に独立した考えができる知識人がいない。’ ( グレゴリー・クラーク)
周囲の気分・雰囲気を敏感に感じ取る態度が日本人に高く評価されている。
‘日本人は政治にそれほど関心がないのに政府に依存し、国からの発言を待っている。’ (ウスビ・サコ)   
日本人は思考を停止しており万事受け身で対処するが基本姿勢である。 

>そこで、いつもと変わらない選挙結果や皇族であった・・・
そうですね。メディアは国民の役に立っていませんからね。   
言語は伝達の手段であるばかりでなく、思考の重要な手段でもあります。ですから我々の考えの疎かな所は日本語のせいであることもあります。   
非現実 (考え) の内容は、英語の時制のある文章により表される。非現実の内容はそれぞれに独立した三世界 (過去・現在・未来) の内容として表される。その内容は世界観と言われている。これらの三世界は時制により構文が異なるので、同次元で語ることができない。それで独立した三世界になっている。この規則を the sequence of tenses (時制の一致) と呼ぶ。日本人の初学者が英論文を書くときに難渋する規則である。 
世界観は、人生の始まりにおいては白紙の状態である。人生経験を積むにしたがって、各人がその内容を自分自身で埋めて行く。自己の ‘あるべき姿’ (things as they should be) もこの中にある。来るべき世界の内容を語ることは、時代を先取りすることである。
自己のその内容 (非現実) を基準にとって現実 (things as they are) の内容を批判 (縦並びの比較) すれば、批判精神 (critical thinking) の持ち主になれる。批判精神のない人の文章は、ただ現実の内容の垂れ流しになる。全ての事柄は他人事になる。これは子供のようなものである。日本人も英米人も子供の時には非現実 (考え) の内容というものがない。だから ‘話を告げる’ (to tell a story) ということは、’作り話をする’ とか ‘嘘を吐く’ という風に受け取られて悪い子供とされている。この判定がわが国では一生涯続く。
日本語の文法には時制がない。だから、日本人には世界観がない。そして、日本人には批判精神がない。残念ながらマッカーサ元帥の ‘日本人12歳説’ を否定できる人はいない。  
意見は比較の問題である。現実の内容と非現実の内容があれば批判精神が発揮できる。英米人の意見はこれである。これは縦並びの比較ということができる。建設的である。進歩が期待できる。希望が持てる。現実の内容だけであれば、その比較は ‘現実’ 対 ‘現実’ の上下判断 (横並びの比較) になり、’どっちもどっちだ’ がある。無力感に苛まれる。この種の比較は復讐に復讐を重ねる民族同士の争いの原動力にもなっていて進歩が期待できない。
非現実の内容は人様々である。非現実の内容がなければあるのは現実だけで、その正解は一つである。日本人がともすれば異口同音の内容を語るのはこのためである。  
わが国のマスコミも現実の内容をただ垂れ流す。個人の価値判断が抜け落ちている。現実の正解はただ一つであるから、どんぐりの背比べで個性がない。それで、日本人は個人主義が何であるかを理解することが難しい。本人にも相手にも何を考えているのかわからない。だから、誰からも信頼されない。世界観に基づく協力者が得られないので社会に貢献する度合いが限られる。  
イザヤ・ベンダサンは、自著 の中で ‘自らの立場’ について以下のように述べています。   
何処の国の新聞でも、一つの立場がある。立場があるというのは公正な報道をしないということではない。そうではなくて、ある一つの事態を眺めかつ報道している自分の位置を明確にしている、ということである。 読者は、報道された内容と報道者の位置の双方を知って、書かれた記事に各々の判断を下す、ということである。 ・・・・日本の新聞も、自らの立場となると、不偏不党とか公正とかいうだけで、対象を見ている自分の位置を一向に明確に打ち出さない。これは非常に奇妙に見える。 物を見て報道している以上、見ている自分の位置というものが絶対にあるし、第一、その立場が明確でない新聞などが出せるはずもなければ読まれるはずもない。・・・・・ (引用終り)

>また、そこに拍車をかけるよう・・・
そうですね。衣食足りて礼節を知る。       

>実生活の変化が迫られる中で行動にも・・・
メディアは信頼できませんね。我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英語にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。  
『有能な人材が世界から日本に集まり、ここで世界に向けてサクセスストーリーが生まれるという国家を目指すべきです。 このための具体的な政策課題として (1)英語を第2公用語にする (2)定住外国人に地方参政権を与える (3)インターネットの接続料はじめ知的生産活動の基本コストを諸外国並みにする (4)日本の制度やシステムの中で国際基準と合致しないものを一括して見直す―の4点を提案したいと思います。』 (茂木敏充外務大臣)   

>実は中露が日本を放置する方針をとっている意図は、・・・
民族自決は中国人に理解していただきたい事ですね。
[中華] 中国は中原 (ちゅうげん) に鹿を逐 (お) う伝統的な覇者の国である。だから、覇者の物語「三国志」は、中国人の愛読書となっている。覇者の意気込みは周辺諸国に覇権を打ち立てようとして傍若無人のふるまいをし、多大な迷惑をかけている。これは皇帝の時代も国家主席の時代も漢民族のメンタリティが同じであるから変わらない。漢民族は、自分たちの考えを示すために漢字を作った。しかし、彼らは外国人の考えを示すための漢字は作らなかった。だから、外国人に対して自己の内容を発信はできるが、外国人からの内容を受信することは難しい。そして独断専行に陥りやすい。中国人が漢文の書物をいくら読んでも外国人の考えは出てこない。だから、中華思想を堅持し自己中心的にならざるを得ない。周辺諸国を中国化することに専心してやまない。中国人が外国人の影響を受けて発想の転換 (paradigm shift) をすることは期待薄である。
中華 (ちゅうか) [外国との交渉が少なかった時代に] 自国を、世界の中心にある、一番優れた国とみなしたこと。[狭義では、漢民族のそれを指し、またその呼称としても用いられる] 東夷 (とうい) [東方の野蛮人の意] 昔、中国から見た東方諸国の称。[広義では朝鮮・沖縄を含み、狭義では日本を指した] 南蛮 (なんばん) [南方の野蛮人の意] 昔、中国で、インドシナなど南海地方の諸民族の称。 西戎 (せいじゅう) [西方の野蛮人の意] 昔、中国で、チベット族やトルコ族など西方の異民族の称。北てき (ほくてき) [北方の野蛮人の意] 昔、中国で、匈奴 (きょうど)・韃靼 (だったん) などの遊牧民族の称。

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