2021年10月15日

【日本の活力を再生する】企業の活力源をどこに見出すか?

前回の記事では、活力ある社会をつくるのは、活力ある生産体(企業)。そして、企業の活力を作り出すために必要なことは「企業の共同体化」であると追求しました。(http://blog.nihon-syakai.net/blog/2021/09/12823.html#more

 

ところで皆さん、「企業の共同体化」が【活力】とどうつながっているのか。そして企業を共同体化するってどういうこと?など、気になりませんか?

 

今回は、改めて共同体と活力の関係について追求し、企業の共同体化の具体像に迫っていきたいと思います。

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■力の原理から共認原理への大転換から生まれる新たな生産体の可能性

企業の活力。中でも社員の活力を如何に上げるか。これは今や経営者にとっての最大課題となっています。

 

ひと昔前であれば、「人事(ポスト)」「給与」が最大の活力源でしたが、今や現実はそう簡単ではありません。

コロナ禍において、企業はリモートワークの推奨はじめ、働き方改革など様々な対策を講じてきましたが、従来のライフワークバランス、残業時間制限などの取り組みから解放されたにも関わらず、企業の活力が大きく変わった様子はありません。むしろ、生産力は落ち、人材は育たず、家庭ではコロナ離婚などが流行るなど散々です。

 

もはや社員の活力を上げるには、前述のような議論では答えが出ないことは明白です。

では、いったいどこに活力源を見出すのか?

活力は個人それぞれと思われるかもしれませんが、実は時代を取り巻く外圧に応じて大きな潮流として活力源が大きく転換しています。

 

“力の原理が衰弱していけば、人々が、その強制から脱して、人類本来の共認原理に回帰してゆくのは必然である。(※共認原理とは:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=100&c=1&t=4#11 )

かくして人々は、’70年以降、最も深い潜在思念の地平で、次々と私権収束から脱して共認収束を強めていった。“

“すでに10年以上前から、大多数の人々にとって、周りの期待に応える充足こそが、(私権充足に代わる)最大の活力源になっており、いまやこの期応充足の土壌から生み出された課題収束が、最先端の意識潮流として、顕現している。”

“さらには、このような共認収束の大潮流の中から、共認原理に則った共同体を志向する企業も次々と生まれてくるようになった。”

https://www.rui.jp/ruinet.html?i=100&c=0&t=2#08より引用)

 

この活力源の転換は、もはや後戻りのない大きな外圧の変化⇒意識潮流によって生まれています。

そして、近年のコロナ禍によってますます、その意識は顕在化し、これまで利益拡大のためにあくせく働く生活ではなく、もっと心の豊かさや「いきいき」と生きたい。まさしくそんな共認原理に導かれた充足を目指して、人々も企業も動き始めた時代です。

 

1.人材派遣業のパソナは、本社ビルを東京から淡路島に移転し、社員が家族ともども移住し、職住一体の暮らしをはじめました。市場拡大のためには、都市で生産した方が効率的です。それよりも生産と暮らしが一体の生き方を選択したのです。

2.料理レシピサイトのクックパッドも、本社を東京から横浜へと移転しました。理由は、街に開かれた生産コミュニティをつくるため。食文化のこだわりが強い横浜で、たくさんの生活者と価値観を共有しながら、食を中心としたコミュニティづくりにチャレンジするためです。

3.長野県の軽井沢風越学園は、幼小中の異年齢の子どもたちが混在しながら学ぶ学校として注目されています。画一的なカリキュラムのない、寺子屋のような学び場です。しかも大自然中で遊びながら暮らします。コロナ以前から設立準備されていましたが、コロナ後は、移住してでも通いたいと注目を浴びています。

https://rui.ne.jp/blog/archives/11252より引用)

 

ここで気づくことは、社員の活力=共認充足を求める欠乏に応えることが、同時に新たな市場の需要を発掘することにもなっているということです。

 

新たな時代の活力源は、市場拡大を是とした私権獲得のための力の原理から、人類本来の共認原理へ。

この共認原理に基づいた集団の在り方を追求・実践している企業こそが新たな時代で勝っていく企業になっていく。

 

多くの時間と労力を費やす生産集団(企業)を共認原理によって共同体化することが、日本の活力を再生することにつながるのではないでしょうか。

 

つぎは、まさしく「企業の共同体化」とは何か?その具体的な事例や取り組みを更に探っていきたいと思います。

List    投稿者 nakatani | 2021-10-15 | Posted in 01.どうする?マスコミ支配No Comments » 

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