日本支配の構造23 【仮説】開国⇒大東亜金融圏⇒大東亜戦争
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「日本支配の構造」と題し、戦前の日本の統合形態が一体どうなっていたのか?をこの間試行錯誤しつつ 進めてきたわけですが、直近のテーマであった「天皇の蓄財」からの流れで、皇室財産とは国会から独立した自由な政府の“財布”であり、この資金を原資として、アジアに円とリンクした“大東亜金融圏”(大東亜共栄圏の経済部門)を国家主導で築こうとし、これを引き金に勃発した英米との通貨圏戦争から大東亜戦争に至った・・・その後敗戦→東京裁判→アメリカ支配・・・の構造が見えてきましたので、一旦中間まとめとして仮説を提示したいと思います。
以下が大きな流れと新たな追求テーマです。
ことの発端は、西洋事情(福沢諭吉)にて欧米の脅威を認識。不平等条約を無理矢理結ばされる中、無血開城にて江戸時代終焉(あまりの外圧の大きさに国内で争っている場合ではない)。とにかく外圧を押さえるために岩倉使節団などが欧米視察へ。
【追求テーマ】岩倉使節団が見たものは何か?
①私権制度・市場主義の脅威(日本人の本源性からみて不気味)・・・全財産ぼったくられたらしい。
②資本力(経済力)>軍事力・・・という現実
⇒その後、当初は欧米(イギリス=ロスチャイルド)に学んだが、いずれ自前の経済圏と軍事力(←資源)を持つ必要を認識。
⇒原資としての“天皇の財布”=皇室財産の構築。そのためにも大日本帝国憲法による天皇主権体制。
⇒やがて、大東亜共栄圏=大東亜金融圏(円為替本位制)構築へ・・・台湾→朝鮮→満州→華北、華中、華南→東南アジアへ
◎つまり、戦争に追い込まれたからこうした大陸進出+(下記)経済圏構築に至ってたのではなく、逆で、はじめから欧米の経済力、軍事力といった脅威に備えるべく進出。(はじめから反市場主義)結果、欧米と利害対立し、通貨支配を巡る戦いから武力期戦争に追い込まれたのではないか?
※皇室財産整備の発端は、「自由民権運動」からの防衛であったが、底流には西洋思想の流入に対する警戒感があったのではないか?
【追求テーマ】大東亜金融圏(円為替本位制度)とは何か?
・・・皇室財産(という財布)を使い、日銀発行の円を信用根拠に、各国・地域に中央銀行を設立し、“円を発行”。
(中国は元々銀本位制だったが、ロスチャイルドによって銀が売り払われ放棄せざるを得なくなった中、“円本位制”が台頭)
・・・各地の“円”は、建前上日本の円と交換はできたが、日本国内では使用できず、国内にインフレが及ぶのを防衛していた。
・・・尚、華中や華南では、欧米が後ろ盾の“法幣”の勢力強く、通貨ではなく“軍票”にて物資調達した。
・・・ 【追求テーマ】大東亜金融圏で流通していた“円”や“軍票”の分析⇒連銀券、儲備券(ちょびけん)、南方開発券など・・・
※因みに、この時期から複数発行している紙幣の偽札対策が行われており、これか、現在も日本とスイスにしかないという紙幣印刷能力の基礎となっているのでは?
この「大東亜金融圏」によって、戦争経済を維持した?
・・・大陸ではインフレが発生。つまり、大陸(植民地)で紙幣(や軍票≒“領収書”)を乱発し、鉄鉱石や石炭などの資源や物資を調達⇒日本に緊急輸出し兵器建造したのでは?(そもそも日本はどうやって戦艦大和などの大型兵器を建造し得たのか?の疑問に対する答えか?)
【追求テーマ】円を後ろ盾とした信用創造の仕組みの分析(「預け合い」制度?)
※「大東亜金融圏」という言葉は、当時の議会でも使われていたが、現在はほとんど知られていない。「大東亜共栄圏」の一部。
【追求テーマ】「大東亜共栄圏」とはどのような構想だったのか?
・・・日本は植民地に国家予算を上回る投資をしており、欧米の支配=一方的収奪の植民地戦略とは異なる?「共栄」とは?かつて大陸からの渡来人が縄文人と融合しつつ支配体制を築く様と似ている?
注目すべきは、これらの一連の流れが全て「国家主導」の国家一丸体制(表向きは天皇中心) であり、金貸し主導の欧米とは全く異なるという点。(政府専売の阿片戦略や、移民政策なども含め)
・・・つまり、長州勢によって作られた明治政府以来、脈々と続く国家主導の戦略の下、
①いわゆる“天皇の蓄財”=政府が国会の議決を経ず自由に使える金の確保。(江戸末期天皇も皇族も貧乏)
②それを実現するための「天皇主権体制」を大日本帝国憲法(や教育勅語)によって構築。
・・・逆に言えば天皇は元々下級藩士出の明治政府に権威と資金を与えるための操り人形(伊藤博文)であり、今も昔も天皇は「象徴」・・・これを利用したのがGHQによる「象徴天皇制」ではないか?
⇒ 【追求テーマ】「大日本帝国憲法」の分析
③三井、三菱などの財閥も国家主導の半国策会社。
④戦費の一部は国民による郵貯、年金の資金が使われた。 ( 「国民が国に金を貸す」郵貯+年金⇒財投は日本ならではの仕組み?)
これを叩き台に、更に追求を深めていくことで、最終的には敗戦後の東京裁判の分析から、戦後の日本支配の構造へと続くながれについて解明していきたいと考えています
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