2018年05月11日

安定に向かう東アジア、混迷を深める欧州、アメリカ

南北首脳会談が実現した。アメリカが相手である以上紆余曲折はあろうが、大きくは、金正恩は融和路線、経済成長路線を取っていくと思われる。国内では既に経済改革に着手しており(ノルマを超える収入は自らの取分にすることが許され、国民は猛烈に活力上昇中)、東アジアの経済成長に乗って行く自信があると思われる。

そもそも、東アジアでは、韓国、台湾、東南アジア、中国と豊かさが実現、もう一息のところまで来ており、地域の経済安定路線ははっきりしており、北朝鮮も国民のためであれ、金一族の体制のためであれ、和平、経済成長路線を目指さない理由はない。アメリカが挑発を続けているだけであって、(例えば、中東地域の紛争と不安定さが飛び火する欧州と違って、)東アジア地域は全体が安定した秩序を目指せる環境にある。

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欧州では、紛争や貧困にあえぐ中東地域から大量に難民が押し寄せ、社会の大きな不安定要素になっている。そして、中東の社会の混乱は過去の欧州自信による植民地政策、人工的な国境線による分断統治の帰結である。欧州自身が他者を省みず、自らの利益のために中東地域を好きにしてきた帰結である。

アメリカはどうか。アメリカの裏庭である中南米地域は、一人当たりGNPで見るとアジア諸国より上位に来る国が少なくないが、貧富の格差が著しい。おそらく、米企業に近い一部に冨が独占されている。その結果、メキシコなどから移民が多く押しよせ、トランプを待たずとも社会の大きな不安定要素になっている。はっきり言えば、中南米のからの搾取の上にアメリカ社会がなりたっている。

さて、日本は、この20数年、円高(アメリカの陰謀)により日本企業が、東南アジア、中国へと工場を移し、経済的に低迷してきた。しかし、おこがましいかもしれないし、日本の低迷は国内でも徐々に格差を生みつつあるので微妙なもの言いだが、これは、大きくは東アジア地域の経済的安定に寄与し、東アジア全体としての安定の基盤になってきた。(他国からの搾取の上に日本だけが豊かさを享受しているわけではない。)
日本の企業は海外へ出て行っても、(もちろん利益追求もあるが、)海外の従業員のため、地域のためのというスタンスを崩さないだろうから、それも貢献している。
東アジアの経済成長→安定化により、もはや、中国から大量の難民が押し寄せ混乱するなど想像もできないほどである。

東アジアの安定化 ⇔ 欧米の不安定化 の違いには、地域の先進国が周辺諸国とどう関わってきたかが鮮明に現れている。(日本→東アジア、欧州→中東、アメリカ→中南米)
いずれにせよ、東アジアは安定に向かい、欧州、アメリカは混乱を深めるのは間違いないと思われる。北朝鮮も、大きくはこの流れの中で、意思を決定して行くだろう。

List    投稿者 nihon | 2018-05-11 | Posted in 01.どうする?マスコミ支配No Comments » 

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