2016年12月31日

世界が反転した2016年

2016年も、まもなく終わります。

この1年、当ブログにお越し頂きました皆様に感謝申し上げます。

2016年の世界は、昨年に引き続きロシア主導のもと、世界がグローバリズムから民族自決主義へと大きく反転した1年であったと括れると思います。来年は、この流れがさらに加速するでしょう。

あらためて2016年を振り返り、反転する世界情勢を整理してみたいと思います。

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◆アメリカ大統領選挙でトランプ氏勝利。ロックフェラー、CIA、ネオコンの敗北

今年最大の出来事は、アメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利したことでしょう。これまで金貸しの後ろ盾が無ければ勝つことが出来なかった大統領選挙に、トランプ氏が勝利したことによって、長くアメリカを支配してきた金貸し勢力の凋落を見ることが出来ます。これによてロックフェラー勢力、ネオコン勢力の敗北が明らかになりました。残るはFRBを牛耳るロスチャイルドのみとなりました。

1月20日の大統領就任後は、内需重視の政策をとり、保護貿易等へ向かうと考えれますが、トランプが実現したいことは、残る金貸し勢力ロスチャイルドを一掃することです。このためロシアはや中国と手を組んでいくと考えられます。

 

◆諸国はアメリカを離れロシア・中国と手を組む

フィリピンのドゥテルテ大統領に代表されるように、諸国がアメリカから離れ、ロシアや中国と急接近した年でもありました。

フィリピン、カンボジア、バングラディシュ、パキスタン、トルコ、サウジアラビア、イラン等の東南アジアや中東諸国は中国の経済支援を受けたり、ロシアの最新鋭ミサイルを装備したりと、かつてはアメリカ勢力下であったものが、次々に脱アメリカ→ロシア・中国との関係強化に向けて動いています。

 

◆イギリスのEU離脱

EUの弱体化を象徴する出来事でした。これは即ち欧州金貸し勢力の弱体化を意味しています。イギリス国民がEU離脱を選択した背景に、プーチンとロシアの存在があったことは想像に難くありません。しかも、この動きに同調するように、フランスでもEU離脱の声がこの時期に高まりました。来年はフランスで大統領選挙が行われます。右翼のルペン氏の存在が日増しに強くなっています。

今後、EUの解体、ひいてはNATOの解体へ向けてヨーロッパが激しく動くでしょう。

 

◆世界の主導権を握ったロシア

すでに昨年の段階でロシアの軍事力はアメリカを始め他国を凌駕しています。自然の摂理に根ざした軍事技術によって今年、プーチンは軍事外交に積極的に動いていました。最新鋭ミサイルをインド、イラン、トルコ、サウジアラビアに提供する等、各国とのつながりを強化していいくことに加え、シリア情勢にも積極的に介入。ここでのロシアの存在感は圧倒的でした。これを受けて先日もアサド大統領はこのように述べています。

『今後やロシアやイランの指導者と協議して決める』

そして12月30日、シリアは全面停戦を発表しました。これもロシアとトルコが後ろ盾となっています。今、紛争の調停役は、アメリカからロシアに切り替わっています。中東情勢に限らず、これからロシア主導で動いていくでしょう。

 

◆活発化する日露関係

先日も日露首脳会談が行われましたが、北方領土の共同開発を契機に、日露関係はさらに接近していくでしょう。またそれは日米安保条約などが現存していることから、中長期的なプランによるものと考えられます。

長くロックフェラー・CIAの支配下にあった日本がロシアと緊密に関係を築く動きを取っていることからも、彼らの勢力が衰退していることは明らかです。今後、日本の政界・官僚が世界情勢の潮目を見極めて、切り替えていくことができるのかどうか。さらには自国の向かう方向をしっかり定めることが出来るのか。属国意識からの解放が鍵となります。

 

◆金貸しの凋落:不安定な金融市場と反金貸し勢力の加速

今、各国の国債金利が上昇し続けており、先日もFRBが利上げを実行しました。年末に国債の信用が急速に下落を示しました。またイタリアでは国内3位のモンテ・パスキ銀行の破綻危機が報じられています。これに対してECBも救済に難色を示しており、金融市場の不安定が目に付くようになりました。

イギリスのUE離脱、アメリカ大統領選挙に続くように、ブルガリアとモルドバでは脱EUとロシアとの共同を掲げる候補が当選。イタリアでは今月に国民投票が行われ現職が失脚。おそらく、これに続くように5月にフランスの大統領にマリーン・ルペンが選出され、2017年はドイツ首相メルケルの辞任の可能性が高いと考えられます。

反金貸し勢力が加速したのが2016年でした。2017年はさらに勢いが増すでしょう。

 

◆世界が反転した2016年

2016年の世界情勢を簡単に挙げましたが、上記だけでも世界の潮流が脱金貸し支配へと大きく反転している事実が見えてきます。金貸し支配からの解放とは、人々が従属意識から解き放たれ、自分達で自分達の未来を創っていく時代に突入したことを意味しています。

 

(by  ken)

 

 

 

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