中国の通貨発行の大放水。中国経済の迫り来る崖っぷち。
2014年、中国の通貨発行の大放出で昨年度比で11%の伸び率となり、実質成長率の2倍(200%)前後?となっている。
このことは、国内の実体経済に向かわず、非生産分野へ流れ込んだことは容易に想像出来る。
特に、企業においては自転車操業は当たり前であり、更なる都市開発やスクラップ&ビルドが盛んに行われている。
バブル最盛期で大騒ぎで絞った頃の日本でもGDPの1,19倍(119%)だったのに、2倍(200%)前後とはどういうことか?
一部の報道では「中国での影金融のまた貸し」という表現がされているが、企業同士でまた貸しの連鎖が行われており、例えば一億元のカネを五億にも十億にも膨らませているというのである。
しかも、その元の一億元さえウソであり、それが一回転して元の企業に戻ったりすれば、とんでもない事態になる。
・・・これがどこまで本当かは計り知れないが、共倒れや総崩れは、今後の政府からのテコ入れがどの程度かによって決まる。
中国経済の迫り来る崖っぷち
http://heqinglian.net/2015/02/24/chinese-economy-japanese/
2015年2月14日
2014年、中国の通貨発行の大放水で貨幣供給量は122.84兆元に達し、2013年の110.7兆元に比べて11%伸び、明らかに経済の成長より多くなりました。2014年の新たに増えた12.14兆元の通貨のうち8割が借款となり、全年の新増借款は9.78兆元になり、2013年に増加した8900億元のみならず、最高記録の2009年の9.59兆元より1900億元も増えています。こんなに増刷されたお札は一体どこにいったのでしょう?はっきり公認されている事実があります。それは、大部分の借款が実体経済に向かわず、非生産分野、すなわち金融市場に流れ込んだということです。《大量に刷られた紙幣が2014年の株価を支えた》
今年の1月24日、中国の上場企業市価管理研究センターの発表した「2014A株市場価格年度報告」は中国人民にふたつの”吉報”をつたえました。ひとつは去年のA株市場の総価値規模が37.11兆円になり日本を抜いて米国に次ぐ世界第二の証券市場になったことです。二つ目は中国の証券化率が58.3%になって(A株が37.11兆元、GDP総量が63.65兆元)となり、2013年の40.1%をはるかに超えて米国にまた一歩近づいたのです。
(中略)《借金の自転車操業に入った大量の通貨》
2009年の4兆経済刺激の後、何十兆の新増貨幣がパラパラと輪転機から刷り出され、地方政府は大盤振る舞いし、役人は受けにいって、使い道に困るほどでした。唯一の問題は地方債務がまといついて離れないことではありましたが、しかし地方政府は賢くもしっかり天が崩れることがあっても中央政府が自分たちを見捨てたりしないという確信をもっておりました。果たして地方政府の思惑は当たりました。中央政府はついに社会主義特有の「親心」を発揮して、地方政府の債務を吹っ飛ばす準備をしてくれておりました。2014年9月21日の「国務院の地方政府の債務管理の強化についての意見」の命令が下され(43号文件という)この規定では2014年末までのすべての債務残高を2015年1月5日までに上級に報告せよ。それは分類して予算として狩りする。財政資金を優先的に債務返還にあてるように一本化する、と。分かりやすく言えば「親愛なる地方政府よ、中央は諸君がこの数年、借金に苦しめられておることを承知している。現在、急ぎ数字をよこしなさい。そしたら方法を考えてあげるから。子の借金を親が払う、我々中央政府は地方政府の”父”だからしかたがない」ということです。
地方政府の役人はもともと成績をよく見せたいわけですから、債務に関してはできるだけ少なく報告しています。発展改革委員会の李鉄は地方債務の18兆というのは実際の半分どころか、その3、4割にすぎないとしています。今、中央政府のこうした温情をみた役人たちは大喜びで”誠実”に上に報告したわけですが、その結果途端に債務は瞬間的にビッグバンのように膨れ上がり、災難の予感に怯えていた財務長官は、あまりの巨額に「いくら我が子でもこんなに親父にたかるとは何事だ、と怒り出し、財務部は2015年1月29日「地方政府の債務残高の書と的生産の鑑定別結果と事故調査に関する通知」を出しました。内容は大雑把にいえば「上げてきた報告は不合格であって、差戻すからもう一度、ちょっとは少なくしてあげてきてあまり北京に面倒をかけるな!」ということです。
その実、中央政府が地方政府のために借金の返済を心配するなどは無駄なことなのです。地方政府はとっくに新しい借金でふるい借金を返す方法を使っていて、地方銀行さえ動いていければ地方政府の元にはちゃんとお金があるのです。なんで地方銀行が地方政府のいいままなのか?それは銀行業務の競争が激烈で二つの分野で地方政府に依拠しないとやっていけないのです。そのひとつは政府財政の預金など大口や政府のプロジェクトなどをどの銀行に預けるか決める力があること。二つ目はある地区の銀行の営業許可権。これは希少資源で激烈な競争の的です。ですから地方政府は旧債権を新債権で返すというこのカラクリ芝居にただ一緒にくっついていくしかないのです。こうして銀行と地方政府は二人三脚のようになって、その結果銀行の不良債権は大量に積み上がり、破産の危険も増えていきます。
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