2019年07月19日

民族・集団本能を開放するには?9 ~国家って何?~

民族・集団本能は、自分たちの集団や生存域を守る本能。
その際に生じる疑問がある、「国家」って何?・・・日本って何?
現在の「日本国」は、人々を法制度で縛り、管理している。それは何のためか?
人々を守るというより、国家中枢の政治家や官僚・公務員という身分・権限を維持するためであり、核心は支配・収奪(税金)のためだ。
原発・年金・移民・グローバル化・・・今や国家の言うがままにしていれば命も民族・国土も危うい時代に。
・・・集団本能と真っ向から対立するのが国家という存在。

しかし、かって人々は“日本のため”と言われて命を賭けて戦ったこともある。
国家という存在と民族集団を守ることが重ねて考えられた時代もあった。

・・・その疑問に答えるには、国家の成立過程から考える必要があると思う。
原始時代~縄文時代には国家はなかった。日本なら弥生あたりから小さなクニができ始めて、だんだん統合されていく過程があった。小さなクニ同士が縄張りを争い、負けたクニが吸収されて、だんだん大きなクニに吸収統合されていく。
そんな過程が国家の起源。

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●国家は戦争から生まれた
戦争は約5500年前のイラン高原で、乾燥化→飢えを契機に始まった。皆殺しの略奪闘争が繰り広げられ、勝者がすべてを所有し、敗者を奴隷として従属(→課税収奪)させる序列統合国家が成立した。玉突き的に戦争が世界中に広がり、国家同士が領土をせめぎあう社会が成立した。それが20世紀中ごろまで、5000年間続いた。

ユーラシアの末端に位置する日本に戦争の波が押し寄せたのは上記弥生~古墳時代であり、初めて国家が登場したのは1600年前の大和王朝以降であり、世界的には非常に遅い。

国家は、飢え・貧困⇒私権収束⇒奪い合い⇒戦争⇒武力支配による統合という構造、大本は飢え・貧困が原動力であり、だから貧困が残る時代には国家統合に一定の収束力があった。国を失えば、縄張り・生産基盤を奪われるという危機感もあったに違いない。
但し、国家機構は、勝者が敗者(奴隷)を管理する機構でもある、その主導権を巡って王家や官僚や政治/宗教団体が奪い合う。私権収束⇒戦争から生まれた必然性がある。主導権を握ってしまえば国家税収から莫大な資産を私物化できる(現代の安倍政権のように)。

●戦争封鎖 → 消滅の過程に入った国家
しかし、1970年頃、日本では豊かさが実現→先進国での戦争封鎖。ついで2000年頃世界的な供給過剰→世界的な戦争封鎖。戦争、そして大元の私権収束が無くなれば国家機構は空洞化していくのは必然。空洞化し、消滅していく国家

しかし巨大な国家機構・官僚機構は生き残りのためになりふりかまわずの段階に入っている。
→不正選挙、人工地震、強制圧力の強化。
強烈管理国家:現代日本の姿 ~全てを法制と権力で支配してしまえ~

●地域集団が国家を内部から再構築する
最も原始的であり、本源的な気質を長く保持した日本人(縄文人)、縄文以来の本源的な民族集団気質も保持している。
生活や教育、生産という必要性・土着性から地域集団を再構築し、それをもって制度や仕組みを変えていく。そんな段階に入っている。
日本の地方・中央の関係の歴史 ~縄文気質と国家支配の不整合感~
by Hiroshi

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List    投稿者 nihon | 2019-07-19 | Posted in 04.日本の政治構造, 05.染脳国家日本No Comments » 

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