2015年05月26日

大本教とフリーメーソンのつながり

前稿で「日月神示は第3次世界大戦後の救世主に天皇を祭り上げるための事前広報」という見方を紹介した。

日月神示の源流は大本教に行き着く。大本教が世界大戦を仕掛けるフリーメーソンたちとつながっていたとすれば、大戦を予言したことも納得だし、その延長線上で、日月神示を語る人々が闇勢力とつながっているならば様々な予言を吹聴できるという指摘もうなずける。

また現在、日本の右派の中核をなす日本会議の事務局は元生長の家幹部といわれるが、生長の家も大本教からの分派である。従って、日本の宗教界と政界のつながりを考える上で、大本教の研究は避けて通れない。

大本教は土着的な宗教であはあるが、キリスト教の影響も受けており「全ての宗教は同じ」という「万教帰一」という考えのため、フリーメーソン勢力に取り込まれたようだ。他方で、教団拡大のため軍部にも接近し、暴走する陸軍の精神的支柱となったため、弾圧された。

軍部に攻撃される危険思想とみなされた一方で、その反動からか体制派(いわゆる宗教右翼)へ転じたものも少なくない。この左右の振れ幅の大きさ≒節操のなさが、日月神示論者の中にも垣間見れるように思う。

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「ものづくりの現場から」さんより引用

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「大本教」と王仁三郎は民族主義(天皇中心主義、日本至上主義)と世界宗教性の振れ幅が大きく、対応に苦慮した日本政府は警戒を強めていったのです。

「大本教」の左翼的一面としては、出口なおの「王仁三郎こそ、みろく神」という啓示により、王仁三郎を神格化してしまいます。みろく神とは、弥勒菩薩のことですが、キリストでもあるとの解釈です。これは、現人神である明治天皇への不敬罪として、治安維持法適応の根拠とされ、弾圧へと向かいます。フリーメーソンについても、「石屋」として言及しており、「大本教」から派生した「生長の家」はフリーメーソンであった鳩山一郎も支援していたようです。

「大本教の」右翼の起源の一面としては、アジアでの活動を重視して、玄洋社の頭山満(アジア主義者の巨頭)、児玉誉士夫、笹川良一らと協力関係にあった生長の家(大本教から派生)、安岡正篤の紅卍会、黒竜会の内田良平らの右翼と連携してつくった「昭和神聖会」などです。戦中の「大本教」に陸軍が多かったのは、「河豚計画」にもあったように、東欧の白人系ユダヤ人を満州に迎え入れ、上海租界地に移住させるにおいて、右翼の頭山満などが関わっていたことによるようです。

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List    投稿者 mamoru | 2015-05-26 | Posted in 01.どうする?マスコミ支配No Comments » 

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