2017年03月16日

秒読みに入ったEUの崩壊~オランダ下院総選挙から~

15日、オランダ下院総選挙が行われ、与党である自由民主党が9議席を失う結果となりました。注目の的であった自由党は15議席から19議席へと躍進。自由民主党は第一党にはなっていますが、連立を組む相手の議席が激減し、政権政党としての立場が揺らぎ始めています。

逆に自由党はじめ野党は、連立を組めば過半数を超え、今後の政局を暗示するような選挙結果となりました。

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◆オランダの反グローバリズムの潮流

ところで先日、オランダがトルコ外務大臣搭乗機の着陸許可を取り消すという事態が発生。トルコとオランダの外交が不安定になってきています。

実は、この問題に先立ち、トルコのエルドリアン大統領は、プーチン大統領を表敬訪問。トルコ・ロシア両国が軍・特務機関で連携しイスラム教スンニ派過激派組織ISなどの掃討作戦を強化することで合意しています。トルコとロシアの協力体制が増してきていることを物語っており、オランダの行動は、このトルコの動きを牽制したものと考えられます。

そんなオランダでは昨日の選挙以前から、反グローバリズムの流れが加速。引き続いて4月には憲法改正に関する国民投票が控えており、これが否決されれれば政権交代の可能性が現実的なものとなります。オランダには約40万人のトルコ人(選挙権あり)が住んでいます。このような状況下でトルコとの外交問題が起きていることは、オランダ現政権がロシアに近しいトルコをかなり警戒していると言えます。

さらにはオランダ現政権が、ドイツから陸路でオランダ入りしたトルコの家族・社会政策担当大臣を、ドイツに送り返すという強硬手段も取ったとのこと。これに反発したトルコ国民が暴動を起しています。この暴動は、ロシアが仕掛けているのではと考えられます。トルコを使ってオランダ国内に反グローバリズムの運動を拡大し、EU離脱を誘っていくでしょう。

現政権が国民投票で敗れることになれば、オランダのEU離脱は加速していくことになり、次はフランスです。このように今、EUへのロシアの介入が加速。今後、ギリシャ、イタリア、ウクライナを巻き込んでいくでしょう。

 

◆ヨーロッパで拡大する反グローバリズム

ヨーロッパでは今、反グローバリズムの潮流が一気に顕在化しています。

フランスの国民戦線

イタリアの五つ星運動

オランダの自由党

オーストリアの自由党

スペインのポデモス

北欧の民主主義政党

このように、多くの国々で、国民の暮らしを第一に置いた政党への支持が高まっています。

グローバリズムとは、簡単に言えば、金貸しによる世界の一元支配のことです。それをいちはやく形にしたのがEUです。ヨーロッパにおいて通貨を一元化し、経済上の国境を無くし、その下に国家を組み込んだのがEUです。これを世界的規模にまで拡大していくというものがグローバリズム戦略です。

この戦略のもと、市場第一で拡大してきた経済社会では、一部の巨大資本を持つ者だけが富を得るという貧富格差の拡大をもたらしました。さらには、金貸し傘下の軍産複合体は、武力による脅威を国家間紛争からテロへと姿を変えることで、国家とテロ(IS)に武器を売りつけるだけでなく、一般人はさらに危険に晒されることになりました。グローバリズムは貧富格差とテロしか生んでいないことがわかります。

こうしたグローバリズムに対する反旗が多くの人々の潜在思念に蓄積され、それが今、大きく顕在化してきています。トランプの大統領就任はその象徴といえます。プーチンや習近平の登場も同様です。

そしてEUの崩壊も秒読みに入っています。

 

(by  ken)

 

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