2016年10月27日

ロシア・プーチンの狙い・・・民族集団の自立・安定、そのための世界戦略

今後世界はどう動くのか?市場経済はどうなるのか?それには、現在世界を主導しているロシア・プーチンの意図・狙い、同時に大国である中国、アメリカの動向を押さえておく必要があるだろう。
ロシア・プーチンは明らかに世界の人々の意識潮流(人々の求める幸せや集団の自立、民族の自立)に乗っている。そのために先を読み着々と手を打っている。
・・・プーチンに同化して考えてみた。

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プーチンの現在の戦略的な動き
①アメリカ同盟国の自陣営への取り込み。(参照:ロシアの中国包囲網と日本
つい最近までアメリカを支えてきた同盟国;サウジアラビア、トルコ、日本、・・・世界的な戦略的要衝にあり、かつ金持ち国を含む。これらの国々がアメリカを離れると、アメリカは決定的に力を失う、そしてロシアの金融戦略にも巾を持たせることになる。実質的に日本を含めロシア側についており、ほぼ実現していると思われる。
※これは、アメリカの力を奪うとともに、アメリカを取り込んだ後の次の対中封じ込めを兼ねた戦略である。その意味では、東南アジアでの橋頭堡が足りない。フィリピンのドゥテルテ大統領の訪ロが注目される。

②アメリカを直接抑え込み、取り込む。(当面、大統領選でトランプがなれるかが鍵)
※トランプが大統領選で勝ったら、ここでプーチンが金貸しをどうするのか?自陣営に引き込んで子分として使うか?
トランプが負ければアメリカは、暴発(戦争に走る)する可能性があり、その場合はアメリカの抑え込みに時間がかかる。しかし、米国民も戦争には嫌気がさしており長続きはしない。
中期的には、事実の暴露(9.11やメールゲート)で、ヒラリーも金貸しも追い詰められていく。

③マスコミ・不正選挙どうする?
金貸しの力を温存させているのがマスコミと不正選挙。アメリカの大統領選挙の行方もここにかかっている。
日本もヨーロッパもここが残っている。一番弱い、直接人材をマスコミトップに派遣するなどの方策が必要だが、人材育成にも時間がかかり、ここが一番遅れる。
※各集団自立・安定のためには一番重要なところでもあり、決定打に欠ける部分。プーチンが一番悩んでいる部分かも知れない。
※最近、ウォール・ストリート・ジャーナルが大々的にヒラリークリントンのメールゲートを取り上げた。ロスチャと協力?

④ドル暴落はやるのか?
プーチンの狙いは、世界支配や世界の混乱ではない。民族自立・各国協調と思われる。グローバル主義を推し進めて世界支配・収奪を進めてきたアメリカのやりかたとは全く異なる。
もうひとつは対中国である。ドル暴落をやれば、AIIB等それに代わるシステムを構築しつつある中国の力が圧倒的に増してしまう。
上記②でアメリカの抑え込みが成功すれば、わざわざドル暴落に手を出さない可能性がある。やるとすれば、金貸しの金づるであるFRB廃止→ドルの国家紙幣化ではないだうか?そうして金貸しの力を抑え込み、アメリカの経済活性化・人心の再生を図ることがプーチンの狙いではないか?
※しかし、ドル暴落をやらないとすると、金貸し系企業の力が温存される。中国を牽制しつつのドル暴落のシナリヲも当然検討されているだろう。

⑤残る金権・私権大国、中国の封じ込め
アメリカ凋落の後、帝国として登場するのは中国である。中国は膨大な民の数と国家紙幣が生み出す生産力によって、世界経済をリードし、資金を世界中に貸し出し、金貸しに取って代わりつつある。特にパキスタンやベトナムなど近隣諸国へは経済的な援助を行いつつ、従わせる動きに出ている。
この構図は、古代~近世にかけて近隣諸国に貢物を与え、忠誠を誓わせた中華帝国体制に瓜二つ。
※しかし、現代は物的な欠乏が高かった昔とは違う、世界的な供給過剰の時代である。金や物で人心が釣れるはずがない。中国のやり方には限界がある。プーチンはそこも見通しているのではないか?

以上のように、プーチンは現在の帝国アメリカ、次の帝国として登場しつつある中国に狙いを定め手を打っている。プーチンは、自立を望む国々・人々と連携し、旧い帝国を圧倒しつつある。その力の源泉は、人々の求めている意識潮流に乗っていること+事実追求に基づく科学・武力。
この動きは、いずれ日本そして世界のの追求派・自立派の動きともリンクしてくるはず。 (参考:10数年後は? 近未来情勢を予測する。

(by Hiroshi)

List    投稿者 nihon | 2016-10-27 | Posted in 09.国際政治情勢の分析No Comments » 

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