2007年12月31日

大連立を阻止できるか?

新年を迎えるに当り、’07年の政局を振り返っておきたい。
・松岡・赤城など農林族閣僚の不祥事暴露
・久間・額賀など防衛族閣僚の不祥事暴露
・参院選での自民党惨敗~安倍退陣~福田組閣
・小沢民主党との『大連立構想』浮上
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’07年政局は上記のごとく混乱しただけで、一見何も進んでいないように見える。
が、その背後で国際金融家による『国益派排除』だけは、
着々と進行していたことを見逃してはならないだろう。
「津島派+小沢という、いずれも田中角栄の流れを汲む国益派を潰し、属米の自民主流派(清和会=小泉・安部・福田)による支配力を絶対のものとする画策(『守屋問題の行き着くところ』より抜粋)」
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以下、 『21c.Journal』(日本の自立と平和をめざす市民連合)より抜粋

 参院選で自民が大敗し、衆参のねじれ国会となったことで、日本の政局は“合従連衡”の局面に入った。だが17回も強硬採決をおこなった安倍首相には野党との話し合いは無理なことであった。
 参院選終了後の動きを見ると、読売新聞の渡辺が「大連立構想」を提起し、その後小沢がたくさんの不動産を所有していることがマスコミで取り上げられるとともに“守屋”への山田洋行の“ゴルフ接待”から、国防予算4兆8000億円をめぐる防衛利権の疑惑が浮上した。
 これらの動きは、テロ特措法の延長が、ねじれ国会で難しいと見たアメリカ国務省が、夏ごろから小沢へのさまざまな圧力を開始していたと報道されていることと符号する。とりわけ、かつての防衛族のドンであった金丸から防衛利権を受け継いだ小沢にとって山田洋行に始まる疑惑追及は、田中角栄を失脚させた「ロッキード事件」を思い起こさせることであった。
 しかし、アメリカの大統領任期があと1年となり、国内で批判にさらされているブッシュを小沢は軽視したと言える。
 小沢の国連重視の国際貢献は、単独行動主義のアメリカ戦略には協力しない、ということであり、日本の軍事力と経済力を自己の覇権戦略に利用しようとするブッシュ政権にとっては、許すはずがなかった。
 8月8日シーファー・アメリカ駐日大使は民主党本部に小沢をたずねた。小沢は同大使と報道陣の前で会見した。アメリカから見れば小沢はシーファーの圧力を拒絶したことになる。アメリカ離れと中国接近の小沢に、ブッシュ政権が不快感を強めていたことは間違いない。
 小沢はその後、自分の所有しているビルの入居者に家賃を返還し、また山田洋行から献金のあった600万円を返還した。しかし守屋前防衛事務次官への証人喚問で、接待への政治家の出席が表面化し、本格的な防衛疑獄への可能性が強まりつつあったことが、小沢をアメリカの狙う大連立に応じさせた圧力となったことは明らかである。
 小沢を大連立へと決意させたもう1つの理由は、衆院は小選挙区が主であり、しかも公明党と共産党が自民党の“安全装置”として存在している下で、次期衆院選勝利の展望が開けないことであった。小沢の大連立の目論見は、自民との政策協議を通じて、民主の公約を実現して政権担当能力を示すことであり、政策協議が決裂すれば福田は解散するしかないことになる。
 小沢の誤算は、民主役員会で大連立を拒絶されたことである。追いつめられていた小沢が“プッツン”したことで辞任表明と続投表明となったのである。アメリカの狙いは給油特措法を通すことだが、大連立が失敗(芽は残っている)したことで、焦点は小沢民主党が衆院での再決議を容認するかどうかである。
 安倍首相(当時)がASEANの会議でブッシュと会談し、その直後辞任をにおわせる発言をし、帰国してすぐ政権を投げ出したこと「私が民主党との会談の障害になっている」との安倍の辞任会見を見ても、今回の大連立さわぎのシナリオの作者はアメリカであることは明らかなのである。
 従属国の政治とは常に「盟主」(宗主国)の意向によって突然に変転するものなのである。
 アメリカ経済が後退局面に入りつつある中で、イラク占領の長期化を決意しているブッシュにとって「特定の国の戦争には協力しない」とする小沢は、大連立に取り込むか、それとも騙してでも政治的打撃を与えるべき対象であった。
 小沢は野党の党首であり、田中角栄のようにアメリカに先んじて中国と国交を回復し、世界各地で日の丸油田の買収を進めて、アメリカの“トラの尾”を踏んだわけではない。しかし毎年大訪中団を組織して親中姿勢を明らかにしている小沢が、アメリカへの軍事貢献を国連の名で拒否しようとしていることはブッシュ政権にとって許せないことである。
 小沢が一度はアメリカへの恐怖からか、大連立に応じ、あげく民主党内で孤立し、辞任と撤回という醜態をさらしたことは、政権交代を願う人々への背信にほかならなかった。しかし小沢は最後の一線で踏みとどまったので、アメリカの狙いは完全には成功したとは言えない。福田の訪米は、次の手を相談に行ったということである。

自民党はもちろん、民主党ほか既存政党から、国益派はほぼ排除されてしまった…
ドル脱却を目論む国際金融家たちの魔手から日本の資産を守ることはできるのだろうか?

List    投稿者 nandeyanen | 2007-12-31 | Posted in 10.日本の時事問題6 Comments » 

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コメント6件

 ぶー | 2008.03.30 10:14

北米共通通貨アメロの存在だけど、仕事相手のアメリカ人やカナダ人に聞いたら、そう言う構想があるってことはみんな知ってましたよ。
CNNで何度もニュースで流れたり解説されたりしてたそうで、そう言う構想があること自体は常識として誰もが知ってるそうです。
で、実際、北米共通通貨が実現するかと聞くと、カナダに参加する気がないので実現しないだろうと考えているようです。
ただ、youtubeに前のメキシコ大統領のインタビューがあって、北米共通通貨の導入にやる気まんまんでした。
アメリカとメキシコだけで実行しちゃうんでしょうかねぇ?
それともドイツがマルクを捨てたように、カナダがカナダドルを捨てて参加するんでしょうか?
カナダ人のアメリカ嫌いも相当なものです。うちの付き合い先のカナダ人は常々「アメリカのようになりたくない」「カナダがアメリカじゃなくて良かった」と言います。
もしカナダが北米共通通貨に合意したら、世論は猛反発するでしょうねぇ。ケベックとか独立してカナダじゃなくなっちゃうかも知れません。

 たけふー | 2008.03.30 16:33

 多極化ではない。
 中国一極化なのだ。
 その未来の最強国中国の最大経済大国化は、とんでもないいびつな国際社会を生み出すだろう。というのは、そのような人類のシステムが人間そのものの本性にそぐわないからである。
 

 たけふー | 2008.03.30 16:34

 多極化ではない。
 中国一極化なのだ。
 その未来の最強国中国の最大経済大国化は、とんでもないいびつな国際社会を生み出すだろう。というのは、そのような人類のシステムが人間そのものの本性にそぐわないからである。
 

 匿名 | 2008.04.02 16:19

カナダ人のアメリカ嫌い
・・・完全な属国じゃないですか。韓国人が中国嫌い!って言ってるのと同じレベル。

 picachu1234 | 2013.11.21 21:13

多極化と一極化との視点に立っておられるが、
非常に面白いとおもいます。ただ小生は別の意見を聞きました。
つまり不換紙幣は最終的に最後は破綻するシステムであり
金融を支配するものがそれを熟知している。
とゆうことです。
利子と信用創造はねずみ講の変種のようなシステムで
永遠には続かないそうです。最後は債務と利子が膨大になり
破綻する運命にあるといわれています。
債務の先送りシステムで負債が増えなければ成り立たないそうです。
財務省と中央銀行が連携すればこれほど
大衆から資産を吸い上げるのに都合のよい
システムはありません。
例えばもし中央銀行がインフレを3%ずつ上昇させたと
すると10年で貯金は額面は同じでも34%資産を取り上げ
られたことになります。
そしてこの世界的詐欺システムの元締めがFRBとゆうことでしょう。
もし仮に、ドルが崩壊するとして、
今後作られる通貨システムがどのようなものであれ
不換紙幣体制であれば、どこかでバブルが起き
そして弾けて、最後にはシステムが破綻する、を繰り返すでしょう。
歴史的に見れば不換紙幣の破綻確率は100%だそうです。

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