2017年04月18日

トランプ政権の内部力学~民族派と金貸しとネオコン~

先ほど飛び込んできたニュースですが、イギリスのメイ首相は、6月8日に総選挙を行う旨を発表。イギリスのEU離脱の信を問うためらしい。イギリスのEU離脱は2016年の6月に実施された国民投票ですでに国民の総意として固まっていたはずだったが、ここに来て、振り出しに戻ったような感があります。

どうやらイギリスのEU離脱を阻止したい勢力が暗躍していると考えられます。もちろんそれはグローバリズム(ロスチャイルド、ネオコン)の勢力です。民族自決主義に立つ新勢力に対抗しようと金貸し筆頭のグローバリズム勢力(旧勢力)が、マスコミを使って世論操作していると考えられます。

同様のことが、昨今のアメリカでも言えます。

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◆空母カールビンソンは北朝鮮に向かっていない

今日の昼すぎに報道されたニュースに、米海軍から写真付きの発表があり、北朝鮮に向かっているはずの空母カールビンソンは現在、朝鮮半島から5600km離れたインドネシア海域にあるとのこと。

米海国当局者の話によると「我々は、そんな(北朝鮮に向かう)発表はしていない」とのこと。

一週間前にはロイター通信が「空母カールビンソンが航路を変更し北朝鮮に向かっている」と報道していました。果たして、どちらが正しい報道なのか。

米空母は北朝鮮には向かっていないと考えられます。もちろんアメリカは北朝鮮への攻撃態勢にも入っていません。

世論的に緊迫しているこの間、国防長官であるマティス氏はサウジアラビア・エジプト・イスラエル・カタール・ジプチを訪問しており、国防長官不在時に北朝鮮を総攻撃することは考えにくく、また15日の北朝鮮でのパレードがそのXデーとも囁かれていましたが、この日、トランプ大統領は休暇を取っていました。

つまり、アメリカは北朝鮮を攻撃するつもりは最初からなく、ハッタリの言っているだけだということです。


◆民族派vsマスコミを牛耳る金貸しと戦争をしたいネオコン

トランプ政権には、トランプの主力である民族派の勢力と、ロスチャ勢力+ネオコン勢力(旧勢力)が入り混じっています。組閣の際に旧勢力を取り込まざるを得なかったためですが、ここに来て旧勢力がマスコミを使って「ロシアとつながっているトランプ政権」というふうに世論を煽り、ネガティブキャンペーンを展開していました。

それがティラーソン氏やバノン氏の退陣、オバマケア廃止の失敗というかたちでトランプ政権に打撃を与えました。そして今回の朝鮮半島での緊張状態です。マスコミのあおりを受け、局地的に劣勢を強いられたトランプは、軍事行動に出ざるを得なかったことが分かります。

◆米軍の愛国派が旧勢力の暴走を阻止している

今回の米海軍の発表で、空母カールビンソンは北朝鮮に向かっていないことが判明しました。これは米軍内にいる愛国派らが、旧勢力→マスコミによる世論操作に踊らされずに、無益な緊張を作ることなく冷静に対応していることが分かります。あるいはトランプ自身が戦争などハナから起こす気などなく、あくまでもプーチンや習近平らと歩調を合わせようと必死に努めていることが伺えます。

これは、昨年EU離脱を決意したイギリスも同様です。旧勢力は、マスコミを使いながら最後の抵抗を見せています。イギリスでは、それが総選挙という形となって顕れました。

しかし大局的に世界を俯瞰すれば、時代は反金貸し・民族主義の大潮流の中にあります。単発のテロしか起せないような資金もない旧勢力が衰退していくのは時間の問題です。

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