2019年05月17日

民族・集団本能を開放するには?1 ~フィンランドとの比較~

戦後高度成長を実現(1970年頃)してから、次第に閉塞感を強める日本。
日本と対照的な国もある。まず注目したのは北欧の国々。
デンマーク、スウェーデン、フィンランド・・・人口は500万~最大のスウェーデンで1千万人程度・・・・で、なんであんなに存在感があるのか?(ごく単純に考えて、日本も500万人くらいの国々に分割したほうが、一人ひとりへの緊張圧力が高まり、全体として活性化するのではないか?・・・九州、四国、中国、近畿、中部、・・・)

さらに着目するのは、豊かさが実現した高度成長期以降の日本との政策の違い。
北欧の1980年ごろまでは、高度成長期の日本と非常に似ている過程をたどっている。しかしそのあと経済的停滞期を経て1990年代以降の対応が全く異なっている。
その例をフィンランドの事例から調べてみた。IMG_3338
ヘルシンキ中央駅

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①教育方針の大転換
フィンランドの教育は1970年代まで、日本と同様に中央による学習指導要領があり、国家管理による詰め込み教育の色彩が強かった。1980年~1990年台のソ連崩壊後の停滞期を経て、大転換。地方自治体と各学校の教育現場の自主性に委ねる方向に舵を切って成功している。
フィンランドの教育改革は、国家による強制教育からの解放にあった
勉強禁止!?フィンランドの幼稚園の教育方針がすごすぎる・・・
学力世界トップレベルのフィンランドで教育が大きく変わろうとしている

② 社会意識・自主管理性の高さ
お上の戦略性と国民との一体感も注目できる。
フィンランドの教育の高さ、技術力の高さは「国民全体の社会意識の高さ」と「政治腐敗・官僚主義の排除」 1

このように、指導層の意識が
危機→どうする?⇒国際競争に勝つ ⇒国民の活力を上げるにはどうする?
となっているのが、日本との最大の違い。日本は2000年以降一貫して強制圧力・管理圧力を強めている。
強烈管理国家:現代日本の姿 ~全てを法制と権力で支配してしまえ~

★背後にあるもの民族の自立意識・集団本能
フィンランドと日本の違いは何か?
注目するのは周辺国との緊張関係。フィンランドは100年前にロシア革命の際にソ連から独立したばかり。
(ロシアをはさんで反対側にある小国日本が、日露戦争で大国ロシアを破ったことも独立心鼓舞に大いに関係している。)

独立を守るためにはどうするか?・・・という意識が指導層から人々まで貫徹しているのではないか?その一体感・自主管理意識を土台にして、上記の教育方針や技術への戦略投資が可能になっている。
逆に現在の日本は、支配層は自分の利権・身分を守ることに汲々とし、従順な国民に対して搾り取ることしか考えていない。

※但し北欧の国々も、近代観念(自由・平等・福祉・個人主義)の浸透度は高く、そこは集団意識の阻害要因となっていると思われるが、本能と観念の関係は要追求。

★日本はどうすべきか?
日本もロシア・中国という国に隣接、緊張圧力は感じているはず。しかし主に支配層からの洗脳によって民族・集団本能が封じられている。これらを突破するにはどうするか?少し継続して考えたい。
天皇制とは? ~異民族支配が続く日本、その象徴が天皇~

by Hiroshi

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List    投稿者 nihon | 2019-05-17 | Posted in 01.どうする?マスコミ支配No Comments » 

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