2018年03月21日

加速する民族自決主義と駆逐されていく旧勢力

史上初の米朝首脳会談の決定のあと、トランプはティラーソン国務長官を解任し、CIA長官を務めたポンペオ氏に交代すると発表。同時期にゴールドスティーン国務次官も辞任している。その前には元ゴールドマンでトランプ政権の経済政策の司令塔とも言われていたコーン国家経済会議委員長が辞任しており、慌しい空気がトランプ政権に漂っている様子が伺える。トランプ政権の今の状況を整理したい。

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◆トランプ政権ではネオコン・CIA旧勢力が駆逐されていく過程にある

トランプ政権は民族派新勢力と、ネオコン・CIA旧勢力が鬩ぎ合っており、新勢力派の人物が旧勢力に侵食されるなどして混乱もしばらく続いた。ティラーソン国務長官の解任も、この混乱の一つだと考えられるが、これは新勢力が旧勢力を駆逐したかたちだ。北朝鮮情勢について在韓米軍の撤退を唱えるキッシンジャーとの方針の相違が直接的な解任につながった。

しかしトランプの真意はここだけではない。ネオコン旧勢力に介入されずに米朝首脳会談を進めるために、トランプは国務省を外して韓国政府を事務方として使い、さらには上述の国務長官入れ替えを実行した。

北朝鮮に対する姿勢は、ティラーソンの穏健な姿勢が映っていたが、国務省を仕切るCIA・ネオコン旧勢力の目的は、北朝鮮と米韓を恒久対立させることにある。トランプは、本気で北を軍事攻撃しそうな素振りを見せてきたため、国務省はティラーソンに「米国は北の敵でない」と言わせてきたという事情がある。こうして一触即発を作り出しつつ、情勢の緊張を解かないようにしてきた。つまりティラーソンは旧勢力側の意向に沿って動いていたということだ。

一方のポンペオ氏は2016年にトランプの指名を受けてCIA長官についた人物。CIA出身なのでトランプ同様に見かけは好戦的に見えるが内実は民族派新勢力の人物と見てよい。

 

◆米朝首脳会談を経て北朝鮮は新勢力側へ

アメリカを裏切り中国に擦り寄った韓国をアメリカがどうするか。その上で【ロシア・中国・アメリカ主導の朝鮮国家】が出来る可能性が考えられる。この朝鮮国家を作るために日本が数兆円の資金援助をすることになるのは避けられず、これはアメリカとしては十分負担できると考えていても何ら不思議ではない。

今、しきりにトランプ大統領と安倍首相が電話会談をしているが、殆どはこの「朝鮮国家設立」についての打合せと見られており、焦点は【北朝鮮・ロシア・中国・アメリカ】の極秘会談がいつ行われるか次第となる。

北朝鮮の今の体制を維持させながら朝鮮国家をつくるのか、それとも今の主導者をロシアに亡命させ、全く新しい主導者を作り上げ、新体制で朝鮮国家を作るのか。アメリカ国務省のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表が3月2日付けで辞任することになっており、同同氏が暫定の代表になる可能性が出てきている。

北朝鮮とアメリカの言い合いと交渉をはじめ、昨年からの極東情勢は、全て北朝鮮・ロシア・中国・アメリカの各首脳ら新勢力の筋書きどおりと言える。

 

◆トランプ政権の内実も、プーチンら新勢力の筋書き通りに進んでいる

北朝鮮との会談を前にトランプ政権は、ネオコン勢力下にあった国務省を、ポンペオ国務長官とすることで刷新に成功した。これにより、トランプ政権の外交も今後はよりプーチンらとの歩調を合わせるかたちで推進していくだろう。

また、北朝鮮との会談も筋書き通りに運んでいると見てよい。ロシアは既に水面下で北朝鮮とつながっており、米朝会談を経てそれが公になるだけのこと。北朝鮮は日本では悪者国家のように報道されているが、世界的に見ればそうではないし、金正恩も極めてスマートな外交センスを持っており、ロシアの昔のグロムイコ外務大臣を彷彿させるような巧みな戦術を使っている。また北朝鮮はレアメタルなどが豊富で詳細については、以前のエントリー:北朝鮮を巡る様々な憶測~建国70年と主体思想から考える~を参照されたい。

主体思想を基礎においた北朝鮮は、ある意味で民族自決主義の先駆け的な国家と言える。この国家がプーチンら新勢力に加わることによって、世界の脱グローバリズム→民族自決主義は加速していくことになる。

 

(by  ken)

 

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