2014年08月28日
中国どうなる!? 10 胡錦濤→習近平の時代 ~中国の都市部が豊かさ実現した時代~
前々回の記事 『中国どうなる!?8 江沢民の時代 ~金貸しと癒着、経済拡大した時代~』 の続きです。
今回は1990年代の江沢民の時代に続き2002年に総書記に着任した胡錦濤の時代、そして現在も続いている習近平の時代を見てみます。
胡錦濤の時代の≒2000年代を、概略年表で追ってみましょう。
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脱グローバリズムの可能性をロシアに探る④~ロシア正教は服属支配のための国家統合観念
前回の記事で見たように、9世紀後半、四方から常に他民族の侵略に脅かされていたスラヴ人は、ヴァイキングのリューリクに統治を依頼しました。その後10世紀のウラジーミルの治世下で、国家統合のために隣国のビザンツを見習ってキリスト教受容へと踏み切ります。今回は、その過程をみていきたいと思います。
社会主義国家は、市場の限界を感じた金貸しの実験か?
「金貸しが社会主義国家を作り上げた理由は?」では、次のような仮説を提起した。
「私有権は絶対不可侵」というのは騙しであって、支配者の都合によって大衆の私有権などいつでも剥奪できる。例えば、預金封鎖とは私有権の剥奪そのものである。但し、資本主義社会では「私有権は絶対不可侵」が建前上は共認されており、金貸しと云えども、トコトンまで追い詰められるまでは大衆の私有権の剥奪には至らない。
一方、社会主義国家では、少なくとも建前上は、私有財産権は認めておらず、全ての富は国家管理である。つまり、金貸しは国家さえ支配できれば、大衆の富を一括して好き放題に収奪できるのが社会主義国家である。 これが金貸しが革命によって、ソ連を中国をはじめとする社会主義国家を作り上げた理由の一つではないか。
今回は、金貸しが社会主義国家を作り上げた、もう一つの理由を提起する。
社会主義国家とは、市場社会(資本主義国家)の限界を感じ取った金貸しが、市場の限界を乗り越えるための一つの実験だったのではないだろうか?
脱グローバリズムの可能性をロシアに探る③~アジアの遊牧部族に侵略されノルマンへの服属を選んだスラヴ民族
脱グローバリズムの可能性をロシアに探るシリーズでは、これまで、近代金貸しに翻弄され虐げられてきたロシア、金貸しが社会主義国家を作り上げた理由は?と近代以降のロシアと金貸しの関係について追求してきました。 今回はもっとさかのぼって、ロシア国家、ロシア民族の起源についてみていきたいと思います。ロシアの学校で歴史の教科書として使われている、『ロシアの歴史上古代から19世紀前半まで―ロシア中学校・高校歴史教科書― (世界の教科書シリーズ31)』の該当部分を要約します。
中国どうなる!?9 ~中国を支える共産党の伝統的「愚民思想」~
習近平は中国共産党胡錦濤の後任として、中華人民共和国の最高指導者の地位にある。
今の習近平政権は共産党幹部の汚職・腐敗追及に熱心である思われるが、国民の強い批判をかわすためのトカゲのしっぽ切りに過ぎないとして国民に見透かされているのが実態だ。
そもそも中国で高級官僚や党幹部に腐敗・汚職が蔓延している元凶が中国共産党による一党独裁体制にある事も・・・。
中国どうなる!? 8 江沢民の時代 ~金貸しと癒着、経済拡大した時代~
前々回の記事 『中国どうなる!?6 ~鄧小平が市場開放を目論んだ本当の目的とは?~』 の続きです。
今回は1980年代の鄧小平の時代に続いた江沢民の時代を見てみます。
江沢民は、1989年の天安門事件の直後、総書記に着任します。
江沢民時代の≒1990代を、概略年表で追ってみましょう。
脱グローバリズムの可能性をロシアに探る①~金貸しが社会主義国家を作り上げた理由は?
「近代金貸しに翻弄され虐げられてきたロシア」では、近代以降金貸しに翻弄されてきたロシアの歴史をみてきた。
現在、ウクライナ問題等をめぐり西側諸国との政治的(軍事的)攻防を繰り広げているロシアであるが、その背後では国際金融資本が暗躍していると言われている。しかしロシアを舞台とした国際金融資本(金貸し)の暗躍は実は今に始まったことではない。金貸しの真の狙いは国家からの収奪であり、ロシアではわずか100年余りの間に金貸し主導によって、帝政(ロマノフ王朝)の打倒、社会主義体制の構築とその崩壊を通じて、収奪が繰り広げられてきた。
今回は、ロシア革命に始まる社会主義国家を、金貸し(ロックフェラー)が作り上げたことを紹介する。
それとともに、なぜ、ロシア革命によって金貸しは資本主義国家ではなく、社会主義国家という新たな国家制度を作ったのか?を考えてみたい。
【情報戦】17 最低の諜報機関かつ、戦争マッチポンプとしては最高のデマ機関だったCIA
前稿では金貸しの手先たちによって戦争経済を主導する装置として諜報機関CIAが時の大統領たちの猜疑の眼を潜り抜けて、世界中から闇資金を掻き集めながら強大化していく流れをみた。しかし、そのように戦争経済を作り出すことが主目的であるから、国家の側からみると実は、勝てる局面を逃してしまったり、誤った情報ばかり入ってきて戦況を見誤って戦争が長期化したりと、諜報機関CIAは決して優秀とはいえない機関であった。
本稿では、そのようなダメ機関としてのCIAの歴史をみてみる。
まず、共産主義陣営との戦いの先端が開かれた朝鮮戦争をみてみよう。前稿同様にティムワイナー著「CIA秘録」からの引用である。朝鮮戦争は日本には朝鮮特需をもたらしたが、それほど戦争経済としては大きな出費を伴った戦争であったが、逆にアメリカ国家の戦いとしてみれば非常に効率の悪い戦争であったといえる。
【情報戦】16 イギリスにかわって金貸したちの戦争の資金源となったアメリカ、そして秘密工作機関CIAが誕生した
前稿ではアメリカの行動原理の基底には、脱バチカン=脱ヨーロッパの英国的行動原理を発展させた「自分の利益のためなら二重スパイも厭わないベンジャミン・フランクリン的な行動原理」があることをみた。
そしてこの行動原理は自分の利益のために自分の国家であるアメリカをも裏切り続けていくスパイ組織=CIAの登場へと結実していく。本稿ではCIAの誕生とその行動原理を見てみたい。
いまや世界の警察ならぬ、世界の戦争の仕掛け人となった現在のアメリカの姿からは想像もつかないが、イギリスからの独立を勝ち取った当時のアメリカは、どことも同盟関係を結ばず、国際的紛争には中立を保つという孤立主義のスタンスをとっていた。ベンジャミン・フランクリンの二重スパイ的行動は、イギリスにもフランスにも加担しないという表向きの孤立主義によって安全が保障されていたのだ。しかし欧米各国が帝国主義的侵略を強める中、ヨーロッパ諸国は相互に対立し、ついには第1次世界大戦に突入。そして根が海賊であるアメリカもついに本性を現し、これを機会に戦争に乗り出す。
写真はOSSそしてCIA・・・アメリカ諜報機関の生みの親、アレンダレスとウィリアムドノバン
中国どうなる!?7 ~中国における左派と右派の違いは?~
画像はコチラからお借りしました。 中国どうなる!?シリーズ!前回は鄧小平時代の中国史をまとめましたが、7回目の今回は中国人が何たるかを理解する上でも中国における左派と右派の違いについてまとめていきたいと思います!
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