2011年03月18日

日本人は何を学ぶべきか~近代社会の騙しの構造~第8話:近代社会成立の背景

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『日本人は何を学ぶべきか?~近代社会の騙しの構造~』シリーズは、今回で第8話。
第1話:プロローグ
第2話:自由市場など幻想である
第3話:市場拡大は絶対なのか?
第4話:何故官僚は暴走するのか?
第5話 :支配者の手法~アメリカ発の民主主義
第6話:「権利」はバラバラな個人を作り出す
第7話:アメリカの戦後占領政策
巨大な変化が起こったのは、大東亜戦争後。大東亜戦争の敗北の結果、アメリカによって、わが国の歴史・伝統・文化は否定され、替わりに個人主義・自由主義・デモクラシーこそ、心奉すべき価値として与えられた。
アメリカの戦後占領政策(GHQ)によって、日本に民主化政策(=近代思想)が流入する転換点となった。
それでは、このアメリカによって、齎された近代思想は、どのような形でアメリカ本土で誕生したのだろうか?
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■アメリカと近代思想との関係を捉える。
この関係性を捉える上で、アメリカ建国時の理念を捉えると分かりやすい。
以下に、時代を追ってその流れと建国の目的をおさえてみる。
◎「近代国家」を決定付けたアメリカ独立までの流れ
以下、るいネットより

1517年 【ドイツ】ルターの宗教改革
     →キリスト教の宗教的権威失墜
1609年 【ドイツ】 週刊印刷新聞Relation(レラツィオン)発刊。

1622年 【イギリス】週刊新聞Weekly News発刊。
1631年 【フランス】週刊新聞La Gazette発刊。
     →世論支配の道具=マスコミの成立
1651年 【イギリス】ホッブス『リヴァイアサン』
1688年 【イギリス】名誉革命(イギリス議会がオランダ統領を国王に招く)
1689年 【イギリス】ロック『市民政府二論』
1748年 【スイス】 モンテスキュー『法の精神』(三権分立
1762年 【フランス】ルソー『社会契約論
・・・★詳細内容は、こちら 
     →市場拡大を前提とする国家の理論的根拠成立
1775年 アメリカ独立戦争
1776年 トマス・ペイン『コモンセンス』流行
1776年 アメリカ独立宣言
1787年 アメリカ合衆国憲法
1789年 シェイエス『第三身分とは何か』流行
1789年 フランス革命
1789年 フランス人権宣言

——————————————-
3)市場拡大を前提とした人工国家=アメリカ
・アメリカ独立宣言の元になったのが、【ロックの社会契約説→各人の所有権を最大限認める
・各州の独立性が強くヨーロッパに対抗できない
→合衆国憲法採択・連邦政府成立
⇒【司法権が最大の権力】に
★国民の私権拡大を最大限認める国家=アメリカの誕生
★(最大限認めた)私権闘争を止揚するために、”司法”が力を持つ国家へ

4)フランス人権宣言
・アメリカ独立をなぞるような形でフランス革命が起こる
・フランス革命においても、”世論形成”が必要だった
→シェイエスの『第三身分とは何か』
→ロック、ルソーの思想を下敷きに、国民主権を正当化した
・革命後制定されたフランス人権宣言は、独立宣言を下敷きに書かれた
★独立したアメリカを下敷きにした国家=フランスの成立
★【人権を自明のものとする理念】が認知される
★私権拡大を最大限認めることで成立する『近代国家』の理念が、急速に広まっていくことになる

アメリカ独立までの流れは、
”世論”を背景とした革命
市場拡大を第一とした「近代国家」の成立
という意味で2つの意味で特異的であった。
世論が背景となっていることと、市場拡大=私権拡大を第一とすることは、現在まで続く「近代国家=民主主義国家」にとって外すことのできない大前提である。アメリカは、この流れに則って日本においても近代国家の流れを作った。
それでは、
■市場権力が国家権力を上回るに至ったのは何故か?
るいネットより引用
***************************************

古代市場は「略奪」そして宮廷サロンにおける性市場に発生する性幻想をテコにした幻想価値の捏造(騙し)にもとづく商品市場により発達した。しかし国家に寄生して始まった古代市場の規模は国家規模の枠内にとどまっていたし、性市場も家父長権の下で、その肥大化には歯止めがかかっていた。
しかし、近世になると性市場は都市全体に広がっていき、それを契機に商品市場は国家の枠を超えて拡大していった。決定的だったのは、ルネッサンス時代、人間主義(ヒューマニズム)という名の下で自我・私権・恋愛・自由の追求が是とされたことである。古代において、私権闘争は序列原理=身分制度によって箍がはめられており、暴走できないようになっていたが、ヒューマニズムは、自由、恋愛など自我・私権の追求を正当化し、序列原理を解体していく。そして、無制限な自我・私権の追求を是とする人々の意識潮流が形成されていったことで、国家権力も、市場主義を是とするしかなくなっていった。その結果、市場権力(金貸し)は国家権力の枠を超えて無限に拡大し、暴走するようになり、金貸しの意向を受けた学者・近代官僚・マスコミも国民の利益という枠を踏み外して暴走するようになったのである
このことから近代思想は、その出発点から金貸しによる自我・私権の拡大を正当化のための思想であり、近代思想に立脚した学者・官僚・マスコミは骨の髄から金貸しの手先であるといえよう。実際、ルネッサンスの作家や芸術家たちを支えたのは、金貸し(メディチ家)であったし、教会に替わってマスコミや学者を育て、古代官僚制度に替わって近代民主国家=近代官僚制度を作りだしたのも金貸し(ロスチャイルド等)であった。
つまり近代市場社会成立の背後には欧州の都市全体に広がった無制限な自我・私権の追求を是とする人々の意識潮流があり、その成立背景には、自我私権追求を正当化する近代思想があり、さらにその奥には彼ら近代思想家・芸術家たちを支えた金貸しの力があったのだ。

***************引用終了*******************
本シリーズの第1~第7話を見ても分かったように、近代社会成立の背景には、徹頭徹尾『ダマシ』観念が必要であった。
そのダマシ観念が、近代思想であり、近代思想の背後には金貸しがいた。
近代社会を牛耳ってきた黒丸は、金貸し(=国際金融資本家)である。
彼らは、王様(絶対王政)が牛耳っていた市場を大衆に開した。
万人が市場を拡大する仕組みを作り【金貸しは、市場権力を獲得】した。
次回は、現代社会の騙し構造に話を進め、
『第9話:現代医療は宗教か?』を扱います。
たっぴ

List    投稿者 kyupibekamu | 2011-03-18 | Posted in 03.アメリカの支配勢力と支配構造4 Comments » 

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コメント4件

 野武士 | 2011.12.23 17:41

現実的には、
それらの勘違い平行棒たち(権力)を
正常化させることが可能なのか。
金も力も無い一般の大衆が
圧倒的な数の理論で
生活を脅かされることなく、
日常の生活の範囲で
どのようにすれば
切り崩せるのかを、
具体的な方法論で議論する必要がありますね。
彼らへの批判はそこら中に溢れています。
さらに核心的な発信を期待しています。

 ken | 2011.12.25 0:52

確かになんとなく理解できますが、
この権力の裏の方をなんとかして
ほしいです。権力者はトップクラスの
ロボットだからそんな良くする思考なんて
ないですよね。見えない存在なので
まだまだ成長足りないかな。
お互い頑張りましょう。

 ピヨ子 | 2012.01.23 18:35

国民1人1人の政治に対する感心がもっと高まらないと、ダメ…
それが本当の根本だと思う、
そのために、何が出来るか、どう行動すべきなのか、有能なら、教えて欲しい。。

 hermes belgium | 2014.02.03 4:25

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