2022年01月27日
2022年からの日本経済。円の問題、ドルの問題。
※スタグフレーション→金融破壊⇒新経済秩序に向かう世界http://blog.nihon-syakai.net/blog/2021/12/13044.html
2022年からの日本経済がどうなるか。当面の焦点は、「物価上昇」と「金利上昇」です。
ガソリン・電気代・食品・日用品値上げのニュースが続いています。コロナや脱炭素、地政学的リスク(ウクライナ、中央アジア)によるコストプッシュを契機として、いよいよ日本も本格的に物価が上がる経済に入ります。
物価上昇に対応して、金利が上がる可能性が高い。その場合どうなるか? まず負債(借入)の大きい企業の倒産が危惧されます。特に中小企業、自営業が危ない。国家レベルでは、長期金利の上昇から、新規国債発行の困難が発生します。国債発行残高が1200兆円を超える日本では金利上昇が致命的となる可能性があります。
日本は、約20年の間でしょうか、ずっと不況、物価安で賃金も上がらない経済を経験してきました。いわゆる「安いニッポン」(https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/26453)です。 (さらに…)
【世界の力を読み解く】~ひとつになれないヨーロッパ1~
当ブログではこれまで、ロシアや中国、アメリカの力の基盤を読み解いてきました。
そんな中、今注目を集めているのはヨーロッパでしょう。
スペインやスイス・デンマーク、EUを離脱したイギリスがコロナはエンデミックとなったと判断し、
ロックダウン政策の大半の制限解除を決定したことは大きな話題となっています。
昨年後半では、ロシアからのエネルギー供給制限問題で、資源・エネルギーの乏しさが露呈したり、
相変わらずロックダウンで経済が低迷する国も出るなど、大混乱となっている地域です。
更には、欧州議会の議長も亡くなるなど、、、混乱に歯止めがかかりません。
そんなヨーロッパですが、そもそもなぜ世界である程度の地位を得ているのか?その力の基盤は何か?に迫ります。
・EUは1993年マーストリヒト条約によって誕生しました。元は1952年設立の欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)(独仏間の対立解除のため)、1958年設立の欧州経済共同体(EEC)、欧州原子力共同体(EURATOM)、この3つが統一された欧州共同体(EC)が前身です。
※ちなみに、このようなヨーロッパ統一思想は、クーデンホーフ=カレンギー伯が提唱した汎ヨーロッパ運動からきています。当伯爵は、日本生まれのオーストリア人。父親の家系はボヘミア系貴族で、母は日本人。さらに本人はフリーメイソン会員で、ナチスと対立、原子力推進派など気になる背景が多いですね。 (さらに…)
【日本の活力を再生する】~集団間の新たな関係を築く「贈与」の力~
地域自治の未来を追求し、日本の自治意識の源流から、未来の日本の自治の在り方として、集団ネットワーク化における贈与関係=追求関係の構築が可能性ではないかと追求してきました。
(過去記事はこちら)
この贈与関係ですが、資本主義・契約関係で生きてきた現代の私たちには実感しにくい点があるかもしれません。
そこで今回は地域自治の未来というテーマから少し寄り道して、この贈与がもたらす集団ネットワークに踏み込んで追求していきたいと思います。
【世界の力を読み解く】~自決化する国家、帝国化する企業1 投資に走る企業~
これまでの【世界の力を読み解く】シリーズでは、世界のユーラシアシフト、各国の「実力主義・自治自決」の時代へ向かっていることを紹介してきました。(リンク)
国家が自決路線に向かう一方で、アップル時価総額3兆ドルに達したことが年明け早々に報道されるなど、企業は拡大へ向かっていることがわかります。ただ、株価と株式を拡大させる企業群が、製造や物流、インフラなど、本業と思われる業種だけで利益を生み出しているのかというと、そうではありません。大企業ほど、ベンチャーへの投資はじめ、投資ビジネスで利益創出を行っていることは、これからの産業を読み解いていく上で注目すべきと思います。
前回のブログ(リンク)でも、金融領域で、基軸通貨”ドル”の整備はじめ、米国、そしてFRBが世界を掌握してきたことに触れましたが、今回は米国の近代以降の産業を読み解きながら、GAFAはじめ、肥大化している企業がどのように力と資本を拡大させてきているのかを読み解いていきたいと思います。
(さらに…)
【日本の活力を再生する】“働く”をつくりなおす企業2
みなさん、こんにちは!
前回記事では現代の株式会社の仕組みと、それをヒントに改革を行った企業を紹介しました。
今回は、社員の“働く意識”を変えるために試行錯誤している企業を紹介します。
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【ユニクロの全員経営】
≪従業員全員が、経営者として、世界で一番良い方法でビジネスを実行していく「グローバルワン・全員経営」、また、「現場・現物・現実」という考え方に基づき、常にお客様と現場を最優先に考え、本質的な課題解決ができる人材を育成しています。≫
≪各国、各事業で最も成果が上がったことを、グループ全員で共有して実践する組織です。一般的に小売ビジネスは、マネジャーが考えて指示を出し、店舗の販売員がその指示に従うという組織構造です。しかし、ファーストリテイリングでは店舗のアルバイトからトップ経営者まで、全ての社員が経営者マインドを持ち、自らが考えて、お客さまに最高の商品、最高のサービスを提供するという『全員経営』を実践しています≫(リンク)
【サイボウズの全員取締役】
≪「誰もが取締役の役割を担う」という考えです。徹底的に情報をオープンにし、一人ひとりが自立心を持って質問責任を果たし、意思決定者がオープンな場で説明責任を果たす。それにより、株主に選任された取締役のみによるガバナンスを超える組織が実現できると考えています。そこで、サイボウズでは、会社法に沿って組織運営をしながら、「取締役は、理想の番人として選任される」という新しいマネジメントに挑戦することにしました。≫
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【世界の力を読み解く】北京オリンピックのボイコットの真意は?/オリンピック後の世界の動きは?
北京オリンピックがいよいよ来月に迫ってきました。メディアの中身がイベント中心となっている裏で何か動きがあるというのはこれまでもよくあったことです。ここにきて収束したと見えたコロナの感染者数を大きく増やしているところにも何か意図があるように思います。
画像はこちらから引用
今回の北京オリンピックに向けては、昨年にはアメリカ、オーストラリア、イギリス、カナダといった国々が中国に対して「外交ボイコット」を表明といった穏やかではない動きが出ています。(表向きの理由は中国でウイグル族が残虐行為を受けているとの訴えが広く出ていること)
これらのメディア情報だけを見ていると中国が浮いており、アメリカを筆頭にその他の国がまっとうであって更生させるために圧力をかけているように見えます。
しかし、実際にそうなのか?これまでも考察してきましたが、メディアは今だに偏見報道は当たり前であり(リンク)、実態は中露を中心にした力を付けた国が世界を動かしている(リンク)というのが世界の実態です。
現状の中国国内の状況や欧米諸国との関係性を考察していきます。
世界は実力主義・自治自決の時代へ。 新たな集団(連帯・共認)のあり方を追求しよう。
皆様、あけましておめでとうございます。
■2021年をふりかえって、【世界の力を読み解く】シリーズ、
最大の注目点はやはり「ユーラシア勢力の台頭」でしょう(ロシア・中国・インド・イランetc)。
(世界覇権の土俵と中央アジアhttp://blog.nihon-syakai.net/blog/2021/11/12983.html)
台湾やウクライナをめぐる駆け引き、中東情勢、エネルギー問題等、いずれも中国・ロシア勢力vs米欧勢力の構図ではありますが、ユーラシア勢の優位は明白です。対して、米国・欧州(・日本)のプレゼンスは明らかに低下。
この大きな変化は一体何を意味するのか?
(さらに…)
【世界の力を読み解く】~2021総集編・世界覇権/世界経済の行方~
新年あけましておめでとうございます。
昨年の世界の力を読み解くシリーズでは、ロシア・中国・アメリカといった大国の動きからアジアの動きまで、
日本メディアではなかなか報道されない事実を基に、
今世界では何が起こっているのか?
これからどこに向かっていくのか? の解明に動いてきました。
そこから見えてきたのは、「ロシア・中国の力の基盤」・「アメリカにはもはや世界覇権を握る力はないということ」など。
中露によるアジア勢力の掌握・インフレからスタグフレーションに向かう世界経済の状況を見ても、
所謂金貸し勢力と呼ばれる欧州勢も力を失いつつあるように思えます。
そして、アジア覇権・その先にある世界覇権を中露が握りつつある中、民族自決路線を取る(戻る)国が目立ってきており、
アメリカ主導の一極集権単独社会から、多国間主義の多極化社会への実現性が高まっています。
さらに経済面で見ても社会は今、金融社会が崩壊し、新しい経済秩序に生まれ変わろうとしています。 (さらに…)