2010年01月21日

学者・官僚・マスコミは、かくして骨の髄まで金貸しの手先に成り果てた3 ~民主主義の近代史 「暴民支配」から戦勝国の大義名分へ~

民主党の小沢幹事長に対する検察・マスコミの追撃は激しさを増しているようです。彼らの言い分を要約すると、「国民には知る権利がある」、にもかかわらず、与党の幹事長たるものが「説明責任を果たしていない」。知る権利と説明責任、そして言論の自由。そこに通底するものは、一言で言うと「民主主義」。
そこで、今回は、「民主主義とは何か?」を近代史とともに読み解いた記事を紹介しつつ、まさに今、目前で繰り広げられている「民主主義を大義名分とした戦い」にメスを入れていきたいと思います。
引用記事は「民主主義の近代史(「暴民支配」から戦勝国の大義名分へ)」
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『民主主義とは何なのか』長谷川三千子著(文春新書)において、『近代民主主義とその展望』福田歓一著(岩波新書)の内容を引きながら、民主主義の出自について大変興味深い考察がなされている。その一部を引用、要約して紹介する。(※「」内は長谷川氏が福田氏の著作より引用している部分)
民主主義なるものが日本で本格的に受け入れられるようになったのは、ようやく第一次世界大戦のころからであった。では西欧ではどうであったかというと・・・「ところで、本家のヨーロッパの場合ではどうであるかといいますと、実はここでも民主主義という言葉ははなはだいかがわしい言葉であって、それが間違いなく正当な言葉、いい意味を持つ言葉として確立したのはこの第一次世界大戦のときであったのであります」とある。
■フランス革命と民主主義
近代において民主主義の思想が歴史の表舞台に登場してくるのは、18世紀後半、アメリカ革命とフランス革命であるが、言葉としてデモクラシーが表立って使われ始めたのはフランスが先である。
フランス革命が急進化し始めた時期、それを批判する側が「あれは制約のないデモクラシーである」と言って使われ、「これに対して革命側が公然とデモクラシーを唱えるようになりましたのは、特にロベスピエールが権力を握っていわゆるジャコバンの独裁がはじまるころからでありまして、わけても1794年2月5日国民公会におけるロベスピエールの演説は、その古典的な例とされています。まさにこのことによってデモクラシーという言葉は恐怖政治と結びつけられ、暴民の支配という意味をもつものとして、テルミドール以後徹底的にマイナスの言葉として使われるようになった」とある。
フランス革命はその輝かしい面ばかりが美化されて語られることが多いが、その影では約60万人のフランス人が互いに殺し合った。革命政府自身が圧政者となることによって、地域共同体の破壊や残虐な虐殺行為も大規模に行われた
こうした歴史があったからこそ、民主主義(デモクラシー)は、暴力肯定の革命思想、一部民衆階層の暴走、血なまぐさいイメージとあいまって、はなはだいかがわしい言葉として認知されていたようである。

フランスの国旗は、通称トリコロール(Tricolore, 三色の意)と呼ばれ、青は自由、白は平等、赤は博愛(友愛)を表すと言われています。その清潔で洗練されたイメージの裏には、残忍で血なまぐさい殺戮があったというのは、驚きです。しかし、これはほんの序の口。驚きは、やおら、衝撃に変わります。

■第一次世界大戦と民主主義
こうした民主主義(デモクラシー)が、いい意味を持った言葉に化けたのは、第一次世界大戦が契機であった。
「戦争がはじまりまして、それも軍人だけの戦争ではなしに、歴史上はじめて争う余地のない総力戦になった。・・・そのなかで大きな犠牲を払いながら、しかも戦争協力を強いられている民衆が声を上げはじめまして、いったいこの戦争の目的は何か、目的をはっきりしろと政府に迫るわけであります。これに対して英・仏など協商国の戦争指導者が答えましたのが『この戦争はドイツの軍国主義に対する民主主義のための戦争である』という言い分でありました」とある。
そして、たまたまその結果、英仏側が勝利をおさめる。しかも「はっきりと民主主義国であった米国を味方に引き込むことによって、かろうじてドイツに勝った」。そのような事情があって「民主主義という言葉がまさにこの第一次世界大戦とともに、ヨーロッパでよい意味を確立し、輝かしいアピールを持ち、希望を託する言葉にまでなった」ということのようである。
要するに、民主主義は、戦争を正当化するための後付けのスローガンであり、それを掲げた側が勝ったという点においてのみ、正当な言葉に化けたという訳である。
さらに敗戦処理のヴェルサイユ条約において、敗戦国ドイツの戦争責任を徹底的に断罪することによって、戦勝国の正義→民主主義の正義→民主主義の勝利という論理を補強した。もちろんこれは客観的事実に基づくものではなく、戦勝国の力による正当化の論理である。
※加えて長谷川氏は、第一次世界大戦が拡大した要因として、大衆の熱狂的戦争支持≒民主主義(民衆の意、情)の暴走に着目し、民主主義(デモクラシー)の大洪水と表現している。

本格ミステリー並の「ツイスト」ですね。一代の大ドンデン返し。この「勝ったもん勝ち」は、さらに、「騙したもん勝ち」へとドライブがかかっていきます。
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画像はこちらからお借りしました。

■第二次世界大戦と民主主義
よく知られているようにヒトラーのナチスは、プロパガンダと民衆の熱狂的な支持によって、また民主主義的な手続きによって台頭したわけだが、それに対して第二次世界大戦において連合国側が用いた正当化の理屈は第一世界大戦のそれと全く同じであった。
つまり、「民主主義対ファシズム・ナチズム」という図式をつくりあげ、勝利した連合国は善、敗北した枢軸国は悪ということになり、「戦勝国の原理としての民主主義は今度こそ普遍的な権威を持つようになりました」というわけである。
要するに、二つの世界大戦において民主主義は二度とも戦勝国の原理として喧伝されたことによって正統な地位を獲得した ということのようである。
そしてこれは現代において、アメリカが自由と民主主義のための戦いを掲げて戦争を正当化する理屈と全く同一である。

民主主義の出自・生い立ちのいかがわしさ、十分にわかっていただけたことと思います。
さて、現代。今まさに繰り広げられているのが、「小沢VSマスコミ・検察」の熾烈な戦いですが、これは、明らかに、「金権政治・強権政治VS民主主義」の図式です。民主主義では、あらゆることが説明されなければならない、同時に、何人であれ言論の自由は奪われれてはならない、という正統性が確立されています。その中にあって、説明責任を果たさない小沢・鳩山は世界的世論からみても取り残された存在であり、強権(≒ファシズム)に抑えつけられて物言えぬ集団と化した民主党は、許されざる政治集団である。これが、連日の報道からは立ち上ってくる構図です。
しかし、事実(=言ったこと)はありのままに伝えられるのでしょうか?どこまで話せば、説明責任を果たした、とみなされるのでしょうか?仮に全部吐き出したとしても、自分たちが納得する=商売のネタになるまで、糾弾は続くのではないでしょうか?
聴取・取材と称して、「聞いた」という行為だけをもって、中身の事実は何一つ伝えられない、というのが民主主義の本質=出自である、というのは今見てきたとおりです。また、近代以降、「民主主義」を声高に叫んだ側が実は犯人であり、「民主主義」は邪魔者を殺(け)すための勝者の論理だったという歴史的事実も忘れてはならないと思います。
2度の世界大戦時と何ら変らない世相、このままでいくと、戦争は簡単にできる、ということになります。
今や、「民主主義」を旗印に、金貸しの手先と成り果てた検察・マスコミ・識者の発信は、全て読み替えていく必要があります。強引で一方的でなりふりかまわぬ連日の報道を見ていると、日本における金貸し(戦争屋)との共認闘争は、いよいよ最終段階を迎えたことを感じます。
うらら

List    投稿者 urara | 2010-01-21 | Posted in 03.アメリカの支配勢力と支配構造10 Comments » 

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コメント10件

 あーさん | 2010.08.22 11:24

ロスチャイルドかどうかは分かんないけど、小沢は何かの節目にはかならずイギリスに行ってるね。たしか民主党に合流した直後にも行ってなかったかな? あと以前、代表になった後もだ。
それから、どっかのブログで、小沢の地元の人が小沢の選挙区にはイギリス貴族や上流階級の子弟がやたら多いと言っていた。それはお目付役だろうとコメントがついてたが、あれ、どこのサイトだっけな・・・。
やっぱりヨーロッパ、特にイギリスの偉そうな連中の関係してんのかな?

 にしのり | 2010.08.23 18:31

あーさん、コメントありがとうございます。
鳩山政権が誕生した直後にも、小沢は訪英していましたね。
小沢が、官僚やマスコミからの執拗な圧力を受けながらも、日本の政界でこれだけ力を維持できるというのは、やはりその背後に何かしらの力の基盤があると考えた方がよさそうです。
これまでの言動や、脱官僚・脱米路線という政策からして、欧州(ロスチャイルド・欧州貴族)系の勢力と繋がっているとの見方が、(特にネット界では)多いようです。

 けいすけ | 2010.08.24 14:24

どっちにしても日本人はもっと目覚めなければだめだね。
沖縄の現在の県知事に再選して欲しいと北沢さんは懇願したようだけれど仲井真知事が再選してもそれでも皆反対だからね。日本中どこも基地を引き受ける所は無いし、民主党が伊波宜野湾市長の対立候補を立てても現地が苦しくなるだけ。これからは対米従属をやっていては世界から取り残される日本になるだけだと思うね。

 ヨッシー | 2010.08.24 14:35

小沢さんに代わって政権交代の意義をこの3年間しっかりと展開して欲しい。米軍は40年前から辺野古には滑走路を作りたかったようだが、新基地建設はこれからまた100年沖縄日本から米軍基地がなくならないということだから、日本全体の分水嶺の県知事選挙になる。誰が首相でも同じ目標で全党一致で頑張ってください。どこも地域エゴで基地は来て欲しくないというのは日本中が反対ということ。沖縄民主党県連頑張れ。

 にしのり | 2010.08.24 16:34

けいすけさん、コメントありがとうございます。
>どっちにしても日本人はもっと目覚めなければだめだね。
>これからは対米従属をやっていては世界から取り残される日本になるだけだと思うね。
同感です。
今でこそ対米従属どっぷりの国になってしまいましたが、一方でその集団性(本源性)や生産力の高さなど、これからの世界を導いていける可能性を秘めているという視点もあると思います。
それを実現するためにも、これからの日本の可能性や、連携しうる国(アジア・イスラム?)はどこなのかを追究していきたいと思います。

 にしのり | 2010.08.24 17:45

ヨッシーさん、コメントありがとうございます。
>誰が首相でも同じ目標で全党一致で頑張ってください。どこも地域エゴで基地は来て欲しくないというのは日本中が反対ということ。沖縄民主党県連頑張れ。
政治が民意と繋がっている以上、このような期待発信は政党にとっても大きな後押しになると思います。
ネットを中心とした共認形成の場を広げていきながら、政治や社会に向けた(期待・評価)圧力を作り出していくことができれば、日本の政治も新たな局面に入っていくことができるのではないかと思います。

 高橋敏男のブログ | 2010.08.24 19:00

「日本を守るのに右も左もない」様のブログから

植草事件の真相掲示板に素晴らしい記事があった。

 ニシ | 2010.08.27 15:39

小沢さん、民主党代表選の出馬表明しましたね!!
この表で見ると5分5分ですが、小沢さんは勝算がないことはしなさそうだし・・・
ってことは浮動層の抱きこみも進んでるのかな??
代表選、この表に照らし合わせて見ていくと面白そうです♪

 にしのり | 2010.08.27 22:46

ニシさん、コメントありがとうございます。
小沢がついに来たか…という感じです。
>小沢さんは勝算がないことはしなさそうだし・・・
ってことは浮動層の抱きこみも進んでるのかな??
あれだけ小沢バッシングをしていたマスコミも、最近はなんだか小沢寄りの報道を始めているという、手の平の返し様にもオドロキですが・・・

 hermes bags ?e?tina | 2014.02.01 6:52

hermes taschen birkin online de 日本を守るのに右も左もない | 民主党内『小沢vs反小沢』勢力図予測~総集編~

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