お上は国民の健康を守ってくれない~嘘で塗り固めた精神医学の3つの用途(仮病、管理、カネ)
「儲かる薬と儲からない薬」で紹介したことの要旨は、次の通りである。
アメリカでは、利益追求の結果、必要な薬という概念は軽視され、“儲かる薬”と“儲からない薬”との間に、マーケティングや供給量に大きな格差が生じ、儲かる薬の価格はさらに上昇し、儲からない薬に属する薬品が足りないという状況さえ生まれた。
儲かる薬は
★特許期間内である主力製品に対し、特許期間延長のために新たに投入される類似薬
★患者数の多い薬
★長期間、できれば一生の使用が見込める薬
★長期間の使用を強要できるシステム(例えば、精神医療)のある薬
儲からない薬は
★特許期間外である薬(ジェネリック薬品)
★患者数の少ない薬
★患者が貧困層である薬
★短期間の使用しか見込めない薬(例えば、患者がすぐによくなり、再発しない薬、患者の死亡する確率が高い疾病用の薬など。)
そして、アメリカは精神病の国に成り果てたのである。
「日本語では知らされない精神医学の嘘」(戸崎貴裕©2011-2014 Takahiro Tosaki. All Rights Reserved.)から紹介する。
13【 精神医学、嘘で固めた科学の用途は大きく分けて3種類 】
何故、精神医学が世界的に認められているのか?という疑問をもたれていると思います。答えは簡単です。精神医学を認めると都合がいいからです。誰にとって都合がいいのか?それは、嘘の用途によって異なります。そして、そこには大きく分けて3種類の用途があります。「仮病」、「管理」、そして「カネ」です。
1つめの「仮病」(同義語として「詐病」があります。)は、責任や義務を回避するために“心の病”を装う用途です。例えば、犯罪者が罪を逃れるための仮病(insanity defense)、戦場に行きたくない兵士が使う仮病など、さまざまな責任や義務の回避用途です。仮病の場合、多かれ少なかれ、そうするしか方法が無かったとしても、また、強要に近い形であっても、本人が加担します。家族を養わなければならない軍人が、収入の当てのない退役後、PTSDを装うことで給付金を受けられるとすれば、本人が仕方なくPTSDを装うこともあるでしょう。
「あるでしょう」と書いたのは、他の“心の病”と同じく、それが演技であることを証明する、生物学的、化学的な検査方法が無いからです。精神科医がPTSDだといえば法律上給付条件を満たし、政府予算(税金)から給付金がもらえるのです。
考えてみてください。これまでに見た情報から判断して、精神科医が、彼らの言う“心の病”と仮病との間に、つまり、彼らがいまだ言う“脳内化学物質のバランスの崩れ(ケミカル・インバランス)”、“脳の障害”と仮病との間に、明確かつ客観的な線を引き、生物学的、化学的に証明できると思いますか?できませんよね。「経験ある精神科医の私にはわかるのです。」とか「仮病、つまり嘘をつくこと自体が精神科の症状なのです。」とかなんとか権威を盾にごまかすしかないのです。まさに「言葉の曲芸」ですね。 “心の病”と仮病とを客観的検査方法によって区別できない時点で精神医学は終わっているのです。そして、精神科医の経験は、嘘の上塗り作業の積み重ねにすぎません。
出典1「Psychiatry – THE SCIENCE OF LIES」(日本語にすれば「精神医学 – 嘘で固めた科学」とでもなりましょうか。)を読むと、この「仮病」、つまり「都合の良い嘘」が全ての“精神障害”の始まりであり、どのようにしてDSM-IVで定義される350近い病名の「発明」、「捏造」に行き着いたのかが、具体的かつ簡潔にわかります。先に触れたIrving Kirsch博士のうつ病患者分析結果、つまり、どのような薬を処方しても、患者の期待によって“症状”が改善するという結果は、この話を裏付けている、精神障害が仮病や言いがかりでしかないことを証明している、といえるでしょう。
2つめの「管理」は、権力側から見た用途です。この用途では、先に見た「仮病」用途を免責、免罪用途として利用し、その一方で、刑事手続による冤罪ではなく、精神科診断を、人の考え方、言動や生き方を分類して組織的、社会的に排除したり、自由を制限したり、責任能力を否定したりする権威として使用します。欧米の文化においても、精神科診断によるレッテルが、本人の保護のためだという偽装のもとに損害を与える、つまり、人身の自由を奪い、生活を奪い、社会的立場を奪い、収入を奪い、信用奪い、名誉を毀損する凶器になるという理解に変わりはありません。
それから、公文書により過去にCIAが行ったと認められている、BLUEBIRD(1950-1963)、MKSEARCH(1964-1952)、MKULTRA(1953-1963)といった、自国民を利用し、LSD投薬、電気ショック、神経ガスなどの薬品により、心理を破壊する実験、記憶を消す実験やマインドコントロールによる奴隷化実験などと精神医学が共存していたことも、「管理」用途の一面です。こういった実験では、障害を残した方、自殺者、死人も出ています。当初の被験者は、退役軍人、囚人、アルコール中毒者、麻薬中毒者等でしたが、アメリカ兵だけでも、7,000人が、本人の同意無しに実験対象になっていたという報告があります。
別の見方をすれば、精神医学のいう“症状”は、作り出すこともできるのです。ここでは詳しく書きませんが、例えば、中枢神経や末梢神経に影響・悪影響を及ぼす物質が植物や動物の分泌物などに含まれていることは古くから知られており、利用、悪用されてきました。また、近代化によって人工的に生成された物質の中にも、中枢神経や末梢神経に影響・悪影響を及ぼす物質のあることが知られています。めまい、頭痛、吐き気、発汗などを起こす物質から、痛みを抑える物質、虚脱感を与える物質、筋肉の動きを妨害する物質、短期記憶を妨害する物質、意識を混濁させる物質、意識を覚醒させる物質、心理的抵抗を奪う物質、意識を失わせる物質、幻覚作用のある物質まで様々です。なお、こういった物質の中には、医療や工業の領域だけにではなく、私たちが使う日用品に含まれているものもあります。
これらの物質について、20世紀に至り、分子生物学などの領域でそのメカニズム、つまり、それらの物質が体内でどのような働きをすることによって身体的影響が出るのかという分子レベルの仕組みが明らかにされ、また、同様の性質をもつ物質やそれら物質の働く仕組みを妨害する物質などが人工的に合成されています。そして、これらの物質を医療目的で使用すると、“薬”と呼ばれるわけです。
このような科学的発見を、権力や資本が利用しないはずはなく、先に挙げたようなアメリカにおける国家犯罪での利用が行われたのです。そして、精神医学の嘘で利用されるセロトニン、ドーパミンといった神経伝達物質の存在は、こういった過程で明らかにされてきたものです。精神医学の嘘は、その正当化において、このような科学的発見を悪用した発明なのです。
さて、3つめの「カネ」は、精神医療従事者の報酬から、製薬企業の利益、精神医療制度に関係する政府資金(つまり税金の使い道。)にあやかる人脈の利益まで、すべてのカネの流れです。
Thomas Szasz医学博士は、1つめの「仮病」用途について、本人が選択する「下(力のないもの)からのメディカライゼーション」、「管理」用途について、強要による「上(権力側)からのメディカライゼーション」とし、選択と強要の区別の重要性を指摘しています(出典1「Psychiatry – THE SCIENCE OF LIES」,p7)。
同博士はまた、精神医学を擁護した政治家の発言をいくつも挙げ、「メンタルヘルスの領域以外に、その医学領域で定義された病気が本当に医学的に病気なのかどうかについて、ホワイトハウスの援護が必要な医学領域など存在しないが、その事実に、メディアも国民も感づいている様子はない。」とも述べています(出典3「Pharmacracy – Medicine and Politics in America」 Thomas Szasz, Praeger Publishers, 2001)。
牛久東洋医学クリニックの院長、内海聡氏は、薬に頼らない療法を実践しておられる数少ない良心的な医師の一人である。
以下は、facebook上で内海医師が、精神患者が一向に減らない理由(患者を増やしている事実)を書いた記事である。
牛久東洋医学クリニック「精神科へ行けば100%「○○病」と診断される!」
僕はあなたを必ず精神病と診断することができます。100%です。別に無理にそうしたいわけではありません、でも絶対に診断できるのです。
まず自分が何病であるかから考えてみることにしましょう。僕は発達障害というカテゴリーがあるのなら、ADHD(F90)に属するといえます。不注意や忘れっぽいし、起こりやすくて即断即決型のタイプですから、ADHDにぴったりということになります。診断はそれだけにとどまりません。僕は蜂と高所が苦手ですから、恐怖症性不安障害(F40)になります。こだわりも強いですから強迫性障害(F42)にもなります。うつ状態はありませんが、アルコール好きですからアルコール依存症(F10)にもなります。子供の夜泣きのため途中覚醒がありますし、悪夢(F51.5)を見ることもたまにありますから、非器質性睡眠障害(F51)になります。また毒を吐きまくり人に嫌われることもいとわずしゃべっているわけですから、人格障害(F60)になります。抜毛(F63.3)ではありませんが髪や頭皮をさわる癖がありますので、習慣および衝動の障害(F63)にもなります。
さてあなたは何精神病になるか、なにか世間の先行きや将来に不安があるというなら不安障害(F40)になります。こだわりが強く信念を曲げれないタイプなら強迫性障害(F42)になります。ちょっとしたことで落ち込んだりしてしまうなら気分変調症(F34)かうつ病(F32)になります。予定変更や職場異動が苦手な人は適応障害(F43)になります。内気な人は対人恐怖症(F40)か受動型アスペルガー症候群(F84)という診断になります。人好きで異性や友達に依存する人は強迫スペクトラム障害か依存性人格障害(F60.7)になります。アルコールが止めれない人、タバコが止めれない人はすべて中毒(F10・F17)です。自分が人に嫌われているのではないかとか、みられているのではないかと思えばあなたは統合失調症(F20)になります。心が読まれているのではないかと思えば同様に統合失調症です。周囲とトラブルが一回でもあれば人格障害(F60)です。やけ食いする人は摂食障害(F50)になります。嫌なことを夢で見たり思い出す人はPTSD(F43.1)になります。ショックを受けて気を失ってしまう人は解離性障害(F44)です。ストレスで胃や腸が痛くなったり変な症状が出れば身体表現性障害(F45)です。整形外科でわからない痛みを持つ人はすべて疼痛性障害(F45.4)です。オカマやニューハーフは重度の精神障害(F64)になります。お産後にイライラしたり精神的不調があれば産褥関連精神障害(F53)になります。早漏も不感症も性交痛も過剰性欲もすべて立派な精神障害(F52)です。パチンコで財政難なら病的賭博症(F63)です。
これが精神医学です。
繰り返しますが、私はあなたを精神病にしたいわけではありません。しかし教科書に純粋に従えば、こうならざるを得ない。つまり教科書そのものが間違っているのです。それを正しい診断を求めてとか、いまや患者の親や心理士までが勝手に診断づけして、発達障害などの概念を推し進め、自分を有利だてようと画策する時代になりました。100%精神病と診断できるいい加減さ、アホらしさに言葉がなければあなたはまだ普通であり、やばくはない可能性がある。この更なるアホらしさはいったいどう表現すればいいのでしょうか。(注:文中の数字はICD-10のカテゴリーリストです。)
つまり、こういうことらしい。
精神医学の体系(教科書)は、いくらでも精神病患者を作り出せるように出来ている。
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