2009年01月16日

イスラエルの軍事費はどこから出ているのか

%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB%E8%BB%8D%E3%82%AC%E3%82%B6%E4%BE%B5%E6%94%BB.jpg
イスラエル軍のガザ侵攻、国連の停戦決議も無視して継続されているようですが、この戦いは一体いつまで続くのでしょうか。イスラエルは1948年の建国以来、ほぼ途切れることなく60年間闘い続けています。かれらはどうやって戦費を調達しているのでしょうか。イスラエルの軍事費について調べてみました。
興味をもたれた方は応援をお願いします。

にほんブログ村 政治ブログへ



■軍事費の割りに、以外と小さな国イスラエル
イスラエルの軍事費は125億ドルでGDPの9.7%もあります。軍事大国のアメリカでGDP費4.1%、日本は1%、世界平均が2.2%ですから、その突出ぶりは目立ちます。
イスラエルの国は以外と小さなものです。面積は2.2万平方kmで日本の四国程度、人口は約700万人で日本の17分の1。しかし2006年のGDPは1378億ドルで、日本の4400億ドルの約3分の1もあります。イスラエルの産業を支えているのが、ダイヤモンドとIT産業です。

■昔からユダヤ人が独占するダイヤモンド
ダイヤモンドは古くからユダヤ人が独占してきた産業です。ダイヤモンド取引の歴史をまとめたサイトがありましたので要約して引用します。
ダイヤモンド産業とデビアス社

現在もその取引の殆どをユダヤ人系の企業であるデビアス社が支配しています。イスラエルは建国以来、ユダヤ人ネットワークを通じてダイヤモンドの研磨と販売に力を入れてきました。
そして1980年にはダイヤモンドの輸出額が 14億 900万ドルとイスラエルの輸出の4分の1をしめるまでになります。しかし、イスラエルとデビアス社がダイヤモンド市場の覇権を巡って対立することになります。
現在では、原石の買い付けはデビアス社、研磨加工はイスラエルという住み分けが進んでイスラエルのダイヤモンド産業も以前の活況を呈するようになってきています。

■世界有数のIT産業
次に、近年のイスラエルの産業を支えているのが、IT産業です。紹介記事を抜粋します。
イスラエル、ハイテク産業の強さの秘密を探る!

軍事技術が、イスラエルのハイテク産業に大きな変化をもたらしたことも注目したい。独自で開発した数々の暗号技術や、データ圧縮技術、独特のアルゴリズムの発想などは、軍での経験が生んだといっても過言ではないだろう。
米ソ冷戦以降、旧ソ連からの大量の科学者の移民などの頭脳の流入はすさまじい。それを証拠にIT産業の主要なR&D(研究開発)ディビジョンがほとんどイスラエルに集結してきている。たとえば、ハイファには、マイクロソフト、インテル、IBMが軒を連ね、ヘリツィスでは、サイテックスを古参として、インターネット、マルチメディア関連のスタートアップカンパニーが200社を越える勢いで生息している。あのWindowsNTやペンティアムがこのハイファでデザインされたことはあまり知られていない。
またイスラエル政府が、ハイテク、IT産業を最も重要な輸出産業として捉え、政府みずからベンチャーキャピタル的な投資に積極的である点にも注目したい。

■イスラエル・ロビーと米国の外交政策
ユダヤ人の歴史とユダヤ人の世界的なネットワークを駆使し、そして、国家を挙げて主要な産業を支援することで、小さな国家でありながら高い収益構造を維持しています。しかし、これだけで60年間も戦争を継続できるはずもありません。イスラエルが戦争を続けられる最大の理由はアメリカの支援によるものです。
反ロスチャイルド同盟の資料室:イスラエル・ロビーと米国の外交政策から関連する部分を抜粋します。

1973年の10月戦争以後、米国政府は他国への援助を矮小化させるほどの水準の援助をイスラエルに供与してきた。その総額は2004年のドル換算で1400億ドルを越える。イスラエルは毎年約30億ドルの直接援助を受ける。
多くの軍事目的の被援助国はその全額を米国で支出することを必要とされるが、イスラエルは配分額の約25%を自国の軍需産業への補助金に使うことを許されている。
ユダヤ系米国人は米国の対外政策に影響力を行使するために多数の強力な組織を作り上げた。その中でもアメリカ・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)が最も強力で有名である。
ユダヤ系住民は全体の3% 未満の人口しかいないのだが、彼らは民主党と共和党の両方の候補者に多額の選挙献金を行う。ワシントンポスト紙は、民主党の大統領候補は選挙資金の60% をユダヤ系の支援者から得ているとかつて推計した。
イスラエルとイスラエル系圧力団体からの圧力は2003年3月のイラク攻撃を決定した唯一の要因ではないが、決定的に重要であった。この戦争は石油のための戦争と信じている米国人もいるが、その主張を支持する直接的な証拠はほとんどない。そうではなく、この戦争はおおかたのところ、イスラエルをより安全にしたいという欲望が動機であった。

■電話一本でアメリカ大統領を動かすイスラエルの首相
イラク攻撃もイスラエルロビーからの圧力でイスラエルのために行ったというのは、少し疑問も感じますが、今回の国連決議をアメリカが棄権したのも、イスラエルの首相が電話をかけた結果だと明言しています。
米の停戦決議賛成、10分前に阻止=ライス長官「恥かく」-イスラエル首相

1月13日19時23分配信
エルサレム13日時事】イスラエルのオルメルト首相は12日、パレスチナ自治区ガザでの即時停戦を求めた8日の国連安保理決議について、採決の10分前にブッシュ米大統領に電話をかけ、賛成しないよう要求していたことを明らかにした。これが奏功し、米国は棄権に回る方針に転換したという。ロイター通信などが伝えた。
 オルメルト首相は「ライス国務長官は自ら作成した決議案を棄権することになり、恥をかくことになった」と語った。

■世界のユダヤ人ネットワークが政治を動かしていることの証明
ユダヤ陰謀論を全くの捏造と考える人もいるようですが、イスラエルが60年間戦争をし続けることが出来るのは、世界に網を張るユダヤ人ネットワークと、そのロビー活動により世界の政界が大きな影響を受けていることの証だといえます。
世の中に流布している陰謀論の中身は捏造が多いかもしれませんが、ユダヤ人の世界的ネットワークが強い意思を持って、世界の政治経済に大きな影響を与えていることは間違いのない事実でしょう。

List    投稿者 nodayuji | 2009-01-16 | Posted in 09.国際政治情勢の分析1 Comment » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nihon-syakai.net/blog/2009/01/997.html/trackback


コメント1件

 アトム | 2012.06.25 1:11

矢張りね。ウランがそのまま燃料に成ると思っている人が大部分、掘削、運送、加工になくてはならない石油ですものね。簡潔な解説有難うございました。

Comment



Comment


*