2012年03月31日
共同体企業ネットワーク理論勉強会テキスト(5)~自我と遊びを終息させた’02年の収束不全~
皆さん、こんにちわ
今回は共同体企業ネットワークの理論勉強会のテキスト5を扱います
初めて本ブログを読まれた方は、「理論勉強会ってどんなことを学ぶ場なの?」と疑問を持たれるかと思いますので、もう一度理論勉強会の趣旨に触れておきたいと思います。
理論勉強会とは、社会の様々な事象を取り上げながら、現代に繋がる最先端の意識潮流を解明することによって、概念装置を体得する場です。
この概念装置を作り出すには、全文明史を振り返って、人類の歴史段階的な進化の構造(=実現構造)を解明する必要があります。
そして、この実現構造を解明する中で、何度も塗り重ねて構築してきた「事実の体系」が概念装置です。
事実の体系ですから、当然、現実の場面で使える理論ですし、2段階の能力アップが可能になります。
過去のテキストはコチラです☆
テキスト1:これから生き残る企業に求められる能力は?
テキスト2:私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
テキスト3:市場の縮小と根源回帰の大潮流
テキスト4:市場の縮小と根源回帰の大潮流
さて、第五回目の今回は、『自我と遊びを終息させた’02年の収束不全』を扱います。
概念装置を習得することによって、2段階の能力アップが可能になると述べましたが、今回扱う’02年の収束不全とどう関係しているのでしょうか?そもそもこの年に何が顕現されたのでしょうか?
まずはそこから扱っていきたいと思います。
==
魔術から近代科学へ4~物活論(有機論的全体論)→魔術→ニュートンへ
hylozoism(物活論)byフィリップ・ビーズリー
前回(魔術から近代科学へ3~略奪による共認破壊→恐怖と暗黒⇒自我収束をエネルギー源として架空観念を追求したギリシアの要素還元主義者
)に引き続き今回は山本義隆著『磁力と重力の発見』「第二章」の要約投稿します。
前回は、要素還元主義が成立した背景=「自分以外は全て敵」→「精神の恐怖と暗黒」の塊→「恐怖と暗黒」から逃れるために強力に自我収束→自我をエネルギー源として架空観念(ex.原子論)を追求を、ルクレティウスの著作を紹介しながら考察しました。
今回は「要素還元論」に対するもう一方の考え方「有機体的全体論」の磁力に対する考察と、その後の魔術との関係性について考えていきたいと思います。
今日もポチッとお願いします。
↓
魔術から近代科学へ3~略奪による共認破壊→恐怖と暗黒⇒自我収束をエネルギー源として架空観念を追求したギリシアの要素還元主義者
前回(魔術から近代科学へ2 ギリシャ自然哲学の要素還元主義はどうして生まれたのか)に引き続き今回は山本義隆著『磁力と重力の発見』「第二章」の要約投稿します。
前回は、近接作用説(要素還元主義)がどのようにして形成されたのか、それは略奪集団の自然認識と言えるのかを、要素還元主義が始めて登場したギリシャ哲学において磁力と重力の認識論が登場する過程を学びながら、考察しました。
そして、前回のまとめとして以下のポイントが浮かび上がってきます。
1.要素還元主義が登場するのは皆殺しの略奪闘争で共同体規範が完全に失われ、架空観念で集団を統合するしかなかったのがギリシャ人(西洋人)だったから。
2.架空観念が要素還元主義に向かったのは、略奪闘争の結果、自我収束が進み集団が原点ではなく、個人が原点であると考えるようになったから。
3.ギリシャの要素還元主義に機械論的な自然認識が加わったのは共認機能が衰弱し、自然を共認対象と捉えられなくなったから。
以上のように、古代ギリシヤに登場した磁力にたいする二通りの見方、機械論ないし原子論にもとづく「要素還元主義」と、物活論と称される「有機体的全体論」は、ヘレニズムの時代に入ってそれぞれの内容がより明確にされてゆくとともに、その対立も浮彫りにされてゆき先鋭化していきます。
今日もポチッとお願いします。
↓
共同体社会の実現に向けて-23 ~実現論・序6 新時代を開くのは、共同体企業のネットワーク(その4)~
みなさん、こんにちは。本シリーズも今日で連載23回目を迎え、佳境に入ってきました。
今後いよいよ、具体的に「社会統合をどうする?」に踏み込んでいきますが、その前に『民主主義』の功罪について再度押さえておきましょう。
『民主主義』は現在、社会生活の大前提となっている枠組みとして認識され、学校教育やマスコミを通じて深く刷り込まされ、ほとんどの人が共産勢力や独裁制との比較のなかでこれを肯定し、『絶対に正しい』と信じきっています。
今回は、企業の共同体化を推進するうえでは、『民主主義』という価値観念が最大の障害になっている事を明らかにして、とりわけ企業経営者の認識転換に期待したいと思います。
いつものようにクリック応援、よろしくお願いします。
江戸時代の思想7 イエという経営体(共同体)を母胎に観念追求がなされた江戸時代
「明治以降の支配者の意識がどう変わったのか?」を解明する前提として、明治以前はどうだったのかを把握する必要があります。そこで、江戸時代の思想を手掛かりとして支配者と庶民の意識を明らかにする。そういう目的意識で「江戸時代の思想」シリーズを始めました。
調べてゆくと、江戸時代には(支配階級だけでなく庶民も含めて)様々な思想家が観念探索をしていたことがわかってきました。
いつも応援ありがとうございます。
共同体企業ネットワーク理論勉強会テキスト(4)~共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流~
画像はこちらからお借りしました。
皆さん、こんにちわ
今回は共同体企業ネットワークの理論勉強会のテキスト4を扱います
初めて本ブログを読まれた方は、「理論勉強会ってどんなことを学ぶ場なの?」と疑問を持たれるかと思いますので、もう一度理論勉強会の趣旨に触れておきたいと思います。
理論勉強会とは、社会の様々な事象を取り上げながら、現代に繋がる最先端の意識潮流を解明することによって、概念装置を体得する場です。
概念装置があれば、時事問題を考える時、仕事の場面で方針を出す場面・・・、いかなる状況に置かれても答えを出すことができます。
この概念装置を作り出すには、全文明史を振り返って、人類の歴史段階的な進化の構造(=実現構造)を解明する必要があります。
そして、この実現構造を解明する中で、何度も塗り重ねて構築してきた「事実の体系」が概念装置です。
事実の体系ですから、当然、現実の場面で使える理論です。
過去のテキストはコチラです☆
↓
テキスト1:これから生き残る企業に求められる能力は?
テキスト2:私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
テキスト3:市場の縮小と根源回帰の大潮流
さて、第四回目の今回は、共認回帰の潮流を扱います
近代科学の成立過程20【まとめ】 近代科学は自我に基づく自然認識(支配)⇒その源流は?
今回は、近代科学の中間総括として「近代科学の史的総括1・2」「近代科学の成立過程1~19」をまとめます。
いつも応援ありがとうございます。
明治維新と「金貸しの国」フランス
明治維新以降の近代日本において、西欧諸国からの外圧と制度・思想面での影響が多大であったことは言を待たない。
そこで、幕末から明治維新にかけての日本を取り巻く外圧状況を明らかにするために、当時の西欧列強の状況を明らかにしてゆきたい。
今回は江戸末期の幕府に介入し、その後明治新政府においても、法制度や、金融制度に多大な影響を与え、思想面でも自由民権運動の中核思想となり、産業面でも、富岡製糸工場の建設などを行った、近代フランスを見ていきたいと思う。
■「金貸しの自由の国」を創設したフランス革命
1789年フランス革命が勃発し、人権宣言が採択される。
このフランス革命に対してロスチャイルド、ゴールドスミス等ユダヤ人の銀行家たちが金銭支援をしていたといわれている。
おそらくそれは間違いないだろう。何故なら、この人権宣言は、あらゆる人種差別、職業差別の撤廃、所有権の不可侵を謳ったものだが、当時キリスト教は(イスラム教も)利子を取る金貸し業は認めていなかった。従って金貸し業は必然的に多くのユダヤ人の生業となってゆく。つまり、当時のヨーロッパ社会において最大の人種差別、職業差別の対象はユダヤ人の金融業者であり、差別撤廃、所有権の不可侵を謳った人権宣言は、ユダヤ人の金貸しから見れば、実に都合がいいものであったからである。
共同体社会の実現に向けて-22~実現論 序6.新時代を開くのは、共同体企業のネットワーク(その3)~
こんばんは。
前回は、企業の共同体化を妨げているのは、古い観念であることを明らかにしました。
今回は、共同体実現の鍵となる企業群が、ネットワークを構築していくにあたって、コンサル側はどのようなスタンスで望めばよいのかを、見ていきたいと思います。:D
魔術から近代科学へ2 ギリシャ自然哲学の要素還元主義はどうして生まれたのか
今回のシリーズ『魔術から近代科学へ』は次のような問題意識から始まっています。
「近代西欧が略奪国家として世界中を侵略していったことと考え合わせると、アーリア人の守護神信仰もギリシアの自然哲学も近代の西洋科学も全て、略奪集団の自然認識なのではないだろうか。」
前回の第1回目では、近代科学発展の源流に、近接作用説(要素還元主義)と遠隔作用説(魔術的自然観)の二つの流れがあること、そして、その一方の流れである遠隔作用説(魔術的自然観)は、精霊を絶対服従させて望みをかなえさせる、という発想であり、この発想が生まれた背景に、牧畜部族が家畜の飼育を通じて自然を崇拝の対象から、支配の対象に変えていったという歴史があることを明らかにしました。そして、この発想が略奪集団に引き継がれて、ギリシャ哲学、近代科学へとつながっていきます。
今回は、もう一方の自然認識の流れである、近接作用説(要素還元主義)がどのようにして形成されたのか、それは略奪集団の自然認識と言えるのかを、要素還元主義が始めて登場したギリシャ哲学において磁力と重力の認識論が登場する過程を学びながら、考えて行きます。
この画像はこちらからお借りしました
興味を持たれた方は応援もお願いします。