2013年12月29日
特定機密保護法が異例のスピード採決されたのは何故か?(後編)
前回は特定機密保護法成立の背景にある軍産利権派の動きを見てきました。そして、軍産利権派がいくら暴走したとしても中央銀行利権派がそれと対立する場合、その暴走には一定程度の歯止めがかかる可能性があると考えた。
日本にとって最悪な状態となるのは、軍産利権派と中央銀行利権派の思惑が一致したときである。
■特定機密保護法の背後にあるアメリカの意思~中央銀行利権派による世界政府構想
例えば、郵政民営化はロックフェラーが先陣を切って取り組んだ課題だと思われるが、その果実はゴールドマンサックス→ロスチャイルドに回収されているとみた方がよい。http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=236207
特定機密保護法が異例のスピード採決されたのは何故か?(前編)
:blush: 平成の治安維持法かとの懸念も強い「特定機密保護法」が異例のスピードで成立しました。
11月7日から衆議院で審議入り。
民主党が19日に対案を提出[与党は日本維新の会、みんなの党と修正協議し合意。26日に自民・公明・みんなの賛成多数で可決、衆議院を通過。
翌27日に参議院で審議入り。
12月5日、与党が質疑を打ち切って採決。与党の賛成多数で可決された
このスピード採決は過去にもないものである。あの強引な郵政民営化法案ですら審議時間は衆参あわせて110時間を越えているのに、機密保護法案は68時間を切っている。
今回の「マスコミの嘘を切り、新認識で時代を開く」シリーズはこの機密保護法の謎に迫ってみたい。
自給期待と日本の近未来8 ~経済破局は回避できるのか?~
みなさんこんばんは。
前回は『今、日本で何が起きているのか?』にスポットをあて、自給期待の萌芽⇒企業の共同体化による金貸し支配からの脱却可能性を提起しました。
一方で、市場経済・国家財政の行き詰まりは明らかで、経済破局は不可避なように見えます。
経済破局してしまうと、せっかく萌芽しかけている自給期待はどうなるのでしょうか?
破局とともに潰えてしまうのでしょうか?
今回は、
本当に経済破局は来るのか?
来るとして回避する方法はあるのか?
そのとき、自給期待はどうなる?
を追究してみます。
ではいってみましょう。
【情報戦】3.情報とは闘争において可能性を発掘するための徹底した対象探索、対象同化の果てに得られる
これまで、【情報戦】のシリーズでは、情報戦に弱いといわれる日本人が情報戦に勝っていくための突破口を探るべく、情報の意味や情報戦とはそもそも何なのかを歴史を遡って追求してきた。この間の追求で見えてきた情報の意味や情報戦とは一体どういったことを意味しているのかを一度まとめてみたいと思う。
新概念を学ぶ25~言語の獲得によって人類は進化もすれば退化もする可能性を孕むことになった
『実現論』「前史ヘ.人類:極限時代の観念機能」では、観念機能は人類が獲得した新たな進化機能であると同時に、その観念内容によって進化もすれば退化もする可能性を孕むことが指摘されている。
この観念機能(特に言葉)は、サルが頼りにする表情や身振りによる共認よりも、遥かに多様で容易な共認を可能にし、共認内容の無限の組み換えを可能にする。従って、観念機能こそ、DNA進化に代わる新たな進化機能=共認機能の完成形態であると言える。しかし、観念機能がDNA組み換えを超えた新たな進化機能であるという事は、その機能を獲得した人類は、その共認=観念内容によって進化もすれば退化もする可能性を孕むことになる。
人類の最先端機能たる観念機能は、あくまでも本能回路や共認回路を充足する為にある。もっと簡単に言えば、現実課題に応えるためにあり、行動を導く為にある。従って、観念機能は、精霊信仰以来一貫して目の前の現実世界(自然や同類)を対象化してきた。そして現実対象⇒事実認識の蓄積によって、人類の生存様式を進化させてきた。
本源集団が解体された私権統合社会では、現実課題に応える為の観念機能は専ら私権の獲得に収束し、自分のことしか考えられない人間を作り出した。当然その私権闘争は、本源価値を抑圧し、解体してゆく。しかし、共認回路の充足の必要は、絶対である(サル・人類はそれなしには生きられない)。そこで、観念機能は(私権追求とは別に)現実には失われてゆく本源価値を、頭の中だけで対象化することによって、共認回路を充足させる方向に向かった。こうして、現実対象不在の架空観念(神や愛や自由、つまり古代宗教や近代思想)が捏造されていった。それによって、人類を進化させてきた観念機能の認識ベクトルは、現実対象から不在対象(頭の中に内在する本源価値)へと180度逆転させられてしまったのである。
それだけではない。本来の観念機能は、本能課題や共認課題に直結して行動と一体となって作動するが、現実対象を捨象したこの即自観念(頭の中に内在する本源価値を言葉化しただけの観念)は、現実の一切の活動から切り離され、ただ「観念」それ自体の為に存在する。これは観念の倒錯である。
この観念の倒錯思考は、現実の外圧を捨象するという意味で自閉思考と云ってもよいが、この人類固有の欠陥である観念の倒錯あるいは自閉思考はどのようにして生まれたのであろうか?
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裏天皇の正体7~葛城(+秦)⇒裏天皇の諜報組織(修験道)
「裏天皇の正体6~裏天皇(南朝系伏見殿)の諜報ネットワーク」で紹介した論点は、次の通りです。
非人(朝鮮半島からの流入民や国内の逃散農民)に対する社会政策を、加茂役君小角(役行者)を源流として西大寺が担っていた。
彼ら非農業民(非人)の収入源は専ら市場(散所)活動であり、その上納金が西大寺に貢納され、西大寺基金となった。
南北朝時代になって、偽装死去した南朝護良親王とその末裔である伏見殿(裏天皇)が西大寺-極楽寺ネットワークを取り仕切るようになる。
折からの市場(散所)経済の興隆によって、西大寺の事業は莫大な収益を上げ、それを財源として、伏見殿(裏天皇)は港湾を整備するとともに海外進出をはじめ、諜報員
皇統奉公衆(高等忍者)を海外に派遣する。
この説で南朝系の伏見殿(裏天皇)の諜報組織の源流となっているのは、朝鮮からの流入民や国内の逃散農民の社会政策を担っていた役行者(役小角)である。
役行者は修験道の開祖と云われるが、その正体は何か?あるいは修験道とは何だったのか?
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裏天皇の正体6~裏天皇(南朝系伏見殿)の諜報ネットワーク
画像はこちらからお借りしました。
「裏天皇の正体4 南朝を支持したのは市場勢力。それを統括していたのは秦氏」で紹介した論点は、次の通りである。
【1】南朝(後醍醐天皇)の支持勢力は、散所、つまり非農業民の市場勢力(非人経済)であり、北朝の支持勢力は、武力支配による農民からの収奪に立脚した勢力、つまり、貴族をはじめとする荘園領主であったこと。
【2】日本における市場勢力の源流は2つある。一つは百済の滅亡後~鎖国まで続いた大陸・朝鮮からの流入民であり、彼ら流入民が散所(市場)の住人となっていった。もう一つは、百済系の北朝の収奪と寒冷化によって農業で喰えなくなった農民たちが逃散し、都市の市場に流入した。
【3】彼ら市場の住人となった非農業民たちは、非人・河原者と呼ばれ、差別の対象となっていったが、そのまとめ役を担ったのが秦氏であり、秦氏が支配する市場勢力こそ南朝の支持勢力である。
【4】そして、この南北朝の秘密統合(強制統合)と市場(散所・非人)経済を拡大するために、後醍醐天皇と律僧文観がたてた政略が「大塔政略」である。 大塔とは、後醍醐の第三皇子大塔宮護良親王を指す。
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イングランド銀行創設と国債システムの関連性を探る
現代の中央銀行のモデルは、1694年にロンドンに設立されたイングランド銀行だと言われています。ただ、発券業務を完全に独占するのは1844年のビール条例以降であることを根拠に、この条例制定をもってイングランド銀行が中央銀行に格上げされたと主張する経済学者も少なからずいます。確かに、それまではイングランド全体で、個人銀行207行・株式銀行72行が、条例によって認められた銀行券を総額800万ポンド流通させていました。
しかし、この説には大きな見落としがあります。今日は、イングランド銀行が設立されるまでの欧州並びに英国の歴史を紐解きながら、創立段階のイングランド銀行の役割を明らかにし、中央銀行制度の本質を検討していきたいと思います。
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新概念を学ぶ24~人類の観念機能⇒言語機能と脳構造(小脳と右脳左脳)
今回から『実現論』「前史ヘ.人類:極限時代の観念機能」に入ります。
足の指が先祖返りして、それ以前の獣たちと同様、足で枝を掴むことが出来なくなったカタワのサル=人類は、樹上に棲めるという本能上の武器を失った結果、想像を絶する様な過酷な自然圧力・外敵圧力に直面した。そこで、本能上の武器を失った人類は、残された共認機能を唯一の武器として、自然圧力・外敵圧力に対応し、そうすることによって、共認機能(≒知能)を更に著しく発達させた。
極限状況の中で、人類は直面する現実対象=自分たちを遥かに超えた超越存在たる自然を畏れ敬い、現実対象=自然に対して自分たちの生存(=危機からの脱出)への期待を込め、自然が応望してくれる事を切実に願った。つまり、人類は直面する過酷な現実対象=自然を凝視し続ける中で、元来は同類を対象とする共認機能を自然に対して作動させ、自然との期待・応望=共認を試みたのである。
そして遂に、感覚に映る自然(ex. 一本一本の木)の奥に、応望すべき相手=期待に応えてくれる相手=精霊を措定する(=見る)。人類が万物の背後に見たこの精霊こそ、人類最初の観念であり、人類固有の観念機能の原点である。直面する現実対象(例えば自然)の背後に精霊を見るのも、物理法則を見るのも、基本的には全く同じ認識回路であり、従って精霊信仰こそ科学認識=事実認識(何なら、事実信仰と呼んでも良い)の原点なのである。
今回は、まず人類の観念機能、とりわけ言語機能と脳構造の基礎事実を紹介します。
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自給期待と日本の近未来7 ~今、日本で何が起きているのか?~
前回の記事「自給期待と日本の近未来6 ~金貸し支配の構造と崩壊の兆し~」では、世界を動かす勢力の構造とそれに歯止めをかける新勢力の動きを見てきました。
今回は、さらに日本に焦点を絞り、最近の国内の動きとその背後にある支配構造を見ていきます。
最近では、アベノミクス効果の大々的なアピール、消費税増税、特定秘密保護法の可決、TPPや原発推進と様々な政策と法案が輻輳的にかつかなり強引に進められています。
しかし、私たちの実態に目を向けると、インフレどころかデフレが進行し、原発事故も全く収束する気配もなく、特定秘密保護法に対する反対運動が続くような状況で、どうもいい方向に進んでいるようには感じられません 🙁
また、マスコミから発信される情報は、極めて断片的であり、今、日本政府によって何が推し進められ、どこに向かおうとしているのかイマイチ見えてきません。
そこで、まずはこれらの政策や法案の思惑はどこにあるのか 読み解いていきたいと思います。