2019年01月15日

ロシアは世界一の軍事力と影響力を持っている

プーチン大統領と安倍首相の首脳会談が今月21日に迫っている中で、ラブロフ外相は14日、南クリール諸島(北方領土)がロシア主権下にあることを主張した。(リンク

またそれ以前にプーチン大統領が、アイヌ民族をロシア先住民として認める旨の発言を行った。

今後のロシアの対日戦略が非常に気になる。

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◆ロシアは北方領土に最新鋭ミサイルの配備を計画

2020年までにロシアは北方領土に最新鋭のミサイルを配備する。すでに2年前あたりには北方領土を基地化しており、その時点で配備されたミサイルの射程は500km。北海道を包囲している。

ロシアのスタンスは北方領土を返還するつもりは毛頭なく、今回の計画はむしろ自国領土として軍事をさらに強化する考えであることが分かる。

 

◆プーチンのアイヌ民族発言の真意は

プーチンがアイヌ民族をロシア先住民として認める発言を日本は重要視していないが、これは日本の先住民としてのアイヌ民族がロシア民族であるという主張に他ならない。

つまり、北海道で暮らしていたアイヌ民族が日本人ではなく“ロシア人”であると主張していることが分かる。

北方領土の自国主張し加えて、このアイヌ発言の意味するものは、元来、北海道もロシア領であるという主張が可能になるということ。さらにはサハリンと北海道の往来をビザなしで行う提案もしている。これも領土化への布石と見ることが出来る。

プーチンは首脳会談に向けて、そういうカードを切ったということになる。

 

◆日本の闇勢力は、自国を売ったか

かつて第二次大戦末期、敗戦濃厚の情勢下で日本の闇勢力が取った行動は、「國体の護持」のみ。そのためには領土が一部失われようとも構わない、という決断をしており結果、國体の護持のみを条件として降伏した。それだけ日本の闇勢力は己の権力・蓄財を最優先した。

日本の闇勢力は、すでにロシアや中国等の新勢力側に追従しようとしているのだが、己の権力や私益を守るその条件として、自国領土の一部を明け渡す取引をした可能性も否定できない。

 

◆ロシアは今や世界一の軍事力を持っている

ロシアと中国・インド・トルコは緊密に繋がっている。ここにイラン・北朝鮮が加わる。こうした勢力が今では世界を動かしているという状況認識が必要になる。もし、ロシアが本気で軍事行動を取れば、日本などは簡単に制圧されるだろう。さらに、ロシアと繋がるイランによりホルムズ海峡が封鎖されるようなことがあれば、日本への原油・天然ガスは供給が止まることになる。ロシアは、それを行使できる力を有している。

ロシアはすでに世界一の軍事力、影響力を持っている。そういう状況認識が世界情勢を読む上の起点になる。

 

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