2023年04月20日

人が変わるために必要なこと

春。新入社員をはじめとして、新しい環境に身を置いている人は多いと思います。

その時に、「“先輩のように”できるだろうか?」「“上手く”できるのだろうか?」というように評価や失敗が気になって、腰が重くなったり、あるいは落ち込んだりすることはないでしょうか?

重要なことは、「うまくできるかできないか」ではなく、「やるか」「やらないか」です。

行動した分だけ成果もついてきます。

しかし、そうやって動くためには、どうしていったらよいのでしょうか?

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◆やりたい!内発を開放させる

まずは、本人の「やりたい!」という内なる欠乏を開放させることです。

なぜなら、欠乏と繋がっていなければ、「やらねば」という強制課題にしかならないからです。

しかし欠乏を開放させるといっても、

「こんなんじゃダメだよ!」とダメ圧力をかけたところで、また、

「期待しているよ!」と、表面的なプラス圧力をかけたところで、

「うんうん、気持ちわかるよ。」と寄り添ってみたところで、

欠乏は湧いてこないのです。

では、どうしたらいいでしょうか?

 

◆扉は内側からしか開かない

それは、【周囲のみんながとことん楽しく仕事をする】ことです。

楽しくといっても、笑顔などという表面的な楽しさではなく、とことん対象と向き合って、とことん一体化して追求して、仲間とやりとりして塗り重ねてと、【仕事】【楽しさ】を生み出していくことです。

ビジネスコンサルタントの細谷功氏は、そのような法則を【天の岩戸の法則】と名付けています。

天照大神が岩戸にこもった時、外で宴会が開かれて、それが面白そうだから自分で中から扉を開けた。という逸話に基づいて、

「同じように人も扉を外から開けることは絶対にできない。教育でやることとは、外で楽しそうな宴を開き、まず知的好奇心の扉を内側から開かせてあげること。指が入るだけ開いたたら、あとは外からでも開けることができる。もし扉を開かない人がいたとしても、宴会をずっとやっていればいい。どうしても開けてやろうと思うとストレスになるんです。」(by細谷氏)

 

◆その人が変われるかどうかは、周りにかかっている!

何か問題があれば、「その人自身をどうする?」という議論に向かいがちですが、そうではありません。

人は、周りとの関係の中で育っていきます。

その人が変われるかどうかは、周りの集団・仲間たちにかかっているのです。

「こうなりたい!」「これを実現したい!」と充足イメージが湧くようなやりとりを周りがしているでしょうか?

この春、社会人3年目になった男性社員は、上司が、どんな課題どんな場面でも、「ああじゃないか、こうじゃないか、これをやったらみんなの役にたてるのではないだろうか」と仲間と追求する姿をみて、自分もそうなりたいと力が湧いたそうです。

人が変わるためには、自分の意思が伴わなければ、意味がありません。自分から変わりたいと思うから変わるのであって、強引に「変えさせること」はできないのです。

周りからみて、本当に充実していて楽しそう!一緒に働きたい!そんな内発を喚起できるような集団を育んでいきたいですね。

 

 

List    投稿者 kubota | 2023-04-20 | Posted in 12.現代意識潮流, 17.これからの教育No Comments » 

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