2009年07月26日

『金貸しによるメディア支配』3 ~ヨーロッパのメディアの現状~


画像はkiwiblogさんからお借りしました。
前回、主要国(イギリス、フランス、アメリカ、オーストラリア、日本)の民放テレビ局を調べたところ、海外ではメディア王やメディアコングロマリットによってグループ化されていることが分かってきました。
今回は、さらにドイツを加えた主要6カ国のメディアのグループ化の実情について調査してみました。
今回は、ヨーロッパのイギリス、フランス、ドイツを紹介したいと思います。
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1.イギリス

ベルテルスマン財団
ほとんどの政策問題だとか経済問題にかかわって研究活動、調査活動を行なっている。ドイツの大企業がすべてここに投資をしている財団。
GBL投資G
アルベール・フレールが支配するベルギーの投資会社。GBLはフランスの巨大石油企業トタル、巨大エネルギー企業スエズ、パリ・ロスチャイルド系鉱山会社イメリス、フランスのセメント会社(世界の三指に入る)ラファージュなどの大株主。
ニューズコーポレーション
タイムズ・20世紀フォックス・FOXテレビジョンなど大手新聞、テレビ、映画会社などを傘下におさめるオーストラリア発祥の世界的な複合メディア企業。主要株主のルパート・マードックが会長兼最高経営責任者を務めている。
《まとめ》
メディア支配に力を注ぐマードックのようなメディア王と、欧州企業群に影響力を持ちメディアを持つ層はベルテルスマンや、GBLのようなエネルギー・資源系を基盤にもつ大企業によって支配されている。
2.フランス

ブイグ
フランスの大手建設会社。会長は、サルコジの盟友。
建設・不動産・道路工事・メディア・通信・エネルギー及び輸送会社を持つグループ会社。
ヴィヴェンディ
フランス企業。前身は水道事業を中心とするジェネラル・デ・ゾー社。1990年代からメディア事業や電気通信事業に進出し、2000年にカナル+、シーグラムとの合併によってヴィヴェンディ・ユニバーサルが誕生。
《まとめ》
フランスは、大企業がTVは支配していた。裏には政治家(サルコジ)がいたりと、フランスは、政治家→企業→TV局による共認支配が行なわれていそう…!
3.ドイツ

《まとめ》ドイツの大企業が出資するベルテルスマンと、メディア王サムナーレッドストーン系でほとんどが支配されている。

以上をまとめると、ヨーロッパのテレビ局は大きく2つに分けられそうだ。
①企業系(RTLグループ、ブイグ社、ヴィヴェンディ)
②メディア王系(マードック、レッドストーン)

特に、注目すべきなのはドイツの大企業が出資するベルテルスマン傘下のRTLグループが各国のテレビ局に配置されていることです。
世界にまたがってメディアを持っているメディア王系はある程度存在しているのは予想していましたが、製造系の大企業がメディアを牛耳っているというのは新しい認識でした。
ヨーロッパのローマクラブ発の環境問題が一気に世界共認になった背景には、このようなメディアグループが存在していたからだと考えられないだろうか?
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※『金貸しによるメディア支配』シリーズの過去ログです。
 『金貸しによるメディア支配』1~序章~
 『金貸しによるメディア支配』2~各国テレビ局の状況~

List    投稿者 mokki | 2009-07-26 | Posted in 01.どうする?マスコミ支配No Comments » 

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