2022年01月07日

世界は実力主義・自治自決の時代へ。 新たな集団(連帯・共認)のあり方を追求しよう。

皆様、あけましておめでとうございます。

 

■2021年をふりかえって、【世界の力を読み解く】シリーズ、
最大の注目点はやはり「ユーラシア勢力の台頭」でしょう(ロシア・中国・インド・イランetc)。
(世界覇権の土俵と中央アジアhttp://blog.nihon-syakai.net/blog/2021/11/12983.html
台湾やウクライナをめぐる駆け引き、中東情勢、エネルギー問題等、いずれも中国・ロシア勢力vs米欧勢力の構図ではありますが、ユーラシア勢の優位は明白です。対して、米国・欧州(・日本)のプレゼンスは明らかに低下。

この大きな変化は一体何を意味するのか?

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昨年末に米バイデン大統領の呼びかけで民主主義サミットが開催されましたが、米欧の社会統合原理の特徴は、表向きは「個人主義(自由・人権)→民主主義」という観念(価値)の国民共有であり、一方で実質の(裏の)支配力は金融勢力が握っているという、二重構造にあります。
(欧米民主主義の終わりhttp://blog.nihon-syakai.net/blog/2021/09/12856.html
中国・ロシア側の社会統合原理を対比するならば、こうした二重構造(欺瞞)を見抜いたうえでの「実力主義」。科学兵器、実物経済、情報(諜報)と外交(同盟・連合)、どの局面においてもイデオロギーではなく、それで勝てるのか、民族を守れるのか、という極めて現実的な思考です。

★つまり世界は、イデオロギー支配の時代は終わりに向かい、「実力主義・自治自決」の時代へ。
(米欧日においても、個人主義・民主主義イデオロギーの強い集団≒左派勢力ほど凋落が激しい)

おそらくこの潮流は変わらない。生物的な(哺乳類-サル-人類の)「本能」に根差しているからです。

■【日本の活力を再生する】シリーズでは、
「“学び”をつくりなおす」「“働く”をつくりなおす」「地域自治の歴史と未来」等を扱ってきましたが、
中心テーマは「★活力再生⇒“集団”をつくりなおす」ことです。
(活力は集団の再生にかかっている!http://blog.nihon-syakai.net/blog/2021/09/12823.html

個人主義(自由・人権)イデオロギーからすれば、集団主義はネガティブに捉えられがちですが、そうした固定観念を取り払って、新たな集団(連帯・共認)のあり方を追求し構築しようという提起です。

数億年における生物進化の歴史においても、生存と淘汰の主体は「種(集団)」にあり、また哺乳類-サル-人類の繁栄と知能進化は「集団の高度化(多様化)」とともにあったことは疑いようのない事実です。

日本人の集団意識はどのように変化しているのか、縄文の基層~中世の惣村~江戸の村落共同体、そして現在の意識潮流、これらも追求テーマとなります。
(地域自治の源流http://blog.nihon-syakai.net/blog/2021/12/13071.html

2022年、コロナ・脱炭素→スタグフレーション→新経済秩序への動きと合わせて、生き残りの圧力はますます高まることが予測されます。
(金融破壊⇒新経済秩序に向かう世界http://blog.nihon-syakai.net/blog/2021/12/13044.html

生産集団(企業)において、いかに本能次元の野生的な闘争力を高めて、強い集団を構築できるか、同時に社員・関係者の幸福度(充足度)と活力を上げることができるかこれは私にとって第一の実践課題でもあります。企業経営は、売上や利益ももちろん重要ですが、仕事を通じて人が育つ、人間集団としてのありようが根本です。

「働く」ことに対する意識は、コロナ禍による変化もあります。リモートやICT技術の進化は不可逆ですが、集団の必要性は不変。より根深い問題は、共同体から切り離された賃金労働の超克、つまり生命原理に則った集団の再生に尽きると思います。
(日本の活力衰退、働く展望と幸福感http://blog.nihon-syakai.net/blog/2021/11/12994.html

本年もよろしくお願い申し上げします。

by Yusuke

List    投稿者 fuji-m | 2022-01-07 | Posted in 09.国際政治情勢の分析, 12.現代意識潮流No Comments » 

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