2008年03月02日

ロシア、プーチンからのメッセージ・・・・・  

2月にロシアの爆撃機が伊豆諸島付近の領空を侵犯した。実に30年ぶりとのことだ。
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東京新聞 2月9日より 

防衛省によると、九日午前七時三十分三十六秒から同七時三十三分二十四秒までの二分四十八秒間にわたり、東京の南方約五百キロの伊豆諸島南部にある嬬婦岩(そうふがん)上空をロシア軍の爆撃機TU95が領空侵犯した。
 航空自衛隊は千歳(北海道)、三沢(青森)、百里(茨城)の各基地からF15戦闘機など二十二機と浜松基地(静岡)から空中警戒管制機(AWACS)、三沢基地からE2C早期警戒機を各一機緊急発進させた。英語とロシア語で「領空に近づいている」と通告、さらに領空侵犯中は「領空侵犯しているから出るように」と警告したが、ロシア機は応答しなかった。
 ロシア機は樺太南方から北海道東部を経て太平洋を南下、伊豆諸島上空を領空侵犯後、同じルートをロシア方面に戻った。冷戦当時、日本の防空体制を探るため太平洋を南下した「東京急行」と呼ばれるルートに酷似している。
 軍事筋は「国防費を再び増やしているロシア軍が日本の防空体制を検証する狙いだったのではないか」と話している。

ロシアの狙いは何かはっきりしないが、領空侵犯に先立つ一月に福田首相あてに、領土問題の解決に向けてのメッセージを送っている。
日経新聞 3月2日より

ロシア軍の能力は中国軍より高いうえ、アジア太平洋でも増強されようとしている。当初、大西洋に配備されるとみられていた最新鋭の戦略原子力潜水艦も近く極東に配備されるようだ――。
実際日本周辺でのロシア軍の活動は勢いづいているように見える。(中略)極東のカムチャツカ半島にロシアの太平洋艦隊の新たな基地をつくる計画も浮上している。
その一方でクレムリンから永田町の首相官邸に吹いてくるのは冷風ではなく、むしろ初春の訪れを感じさせるようなそよ風だ。「領土問題についてあなたと直接話し合いたい」。プーチン氏は一月の福田康夫首相への書簡でこう呼びかけ、自信の任期が切れる五月初めまでの訪問を招請した。ロシアの大統領が日本の首相に訪ロを促すのは異例という。
プーチン氏は、昨年秋、クレムリン内の会議で日本との領土問題に取り組むと発言。日本に派遣したロシア政府高官らにもそうしたメッセージを託すなど、周到に融和の合図を送っているフシがある。
極東での軍拡と日本への接近。これらの動きを重ねると、米中をにらんでプーチン氏が仕掛けようとしている伝統的な大国外交の意図が透けてくる。
2つの仮説が考えられる。一つは旧ソ連諸国に「親米欧圏」が広がるなか、これ以上極東での米国の覇権が強まるのをロシアが阻もうとしているとの見立てだ。極東ロシア軍へのてこ入れは米軍に対抗するためであり、対日接近にも日米同盟離間を誘う意図があるという読みである。
もう一つは、プーチン氏が中国との対立に備えた布石を打ち始めたという仮説だ。中国がこのまま台頭すれば「将来的にはシベリア地域にも中華圏が広がり、中ロの緊張が増す可能性もある」(欧州外交筋)。極東での軍備増強や対日関係の改善はむしろ中国をにらんだ動きという分析だ。

日本は、地政学上アメリカ、ロシア、中国、という3大国のせめぎあう接点、大陸のリムランドに位置している。ロシア、中国が台頭しアメリカが衰退する中で、日本の外交、政治判断は難しい判断を迫られるケースが増えて、綱渡りの外交が必要になってくる。
しかし、彼らの利害を逆手にとれば、国益上有利に立ち回れることも無数にあるはずです。
プーチンからのメッセージは、日本への外圧状況が目まぐるしく変わりつつあることを考えさせてくれる。
しかし心配なのは、当事者であるはずの日本の政治家や外交官・・・・
冷戦時代は、アメリカの傘の下でアメリカの顔色さえ伺っていればよかった。そんな環境で育ったのが日本の政治家・外交官ですが、3月に胡錦涛の訪日を控え、ギョウザ問題でさえ解決できずに、中国の捜査当局とイザコザを起こしている。外交センスのかけらもみられませんが、長い間アメリカの陰に隠れて深く考えることもせずにやってきたツケだ。
おそらく、プーチンからのメッセージもうまく利用できずに終わるだろう。
さらに日本の政界には、ロックフェラーによる自民党と民主の大連立も画策され、CIAを使ったアメリカの闇勢力の影響力に翻弄されている。
当分日本は、自前の判断力もなしに漂流するしかないか?日本の政治・外交が真に転換するためには、国益を踏まえた世論の台頭を促すしかない。
(by Hiroshi)

List    投稿者 ihiro | 2008-03-02 | Posted in 09.国際政治情勢の分析4 Comments » 

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コメント4件

 チヨマラエイ | 2008.06.10 13:04

>温室ガス効果の95~98%は水蒸気と言うことになる。2~5%がその他の温室ガス効果である。
これが事実であるなら、ここまで人々を騙すことができちゃうことのほうが怖いです。
人々は何でそんなに騙されやすいの?よっぽど傍観者でしかないってことでしょうか?

 米流時評 | 2008.06.17 23:00

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