2021年08月19日

タリバンの復権とアメリカ中東支配の破綻

8月16日タリバンがアフガン首都のカブールに侵攻。大統領府を占拠した。アフガン駐留米軍は、すでに8月末に完全撤退を表明しているが、それを待たずしての電撃侵攻である。現代大統領のガニ氏はUAEに亡命し、今後タリバンを中心とする政権が樹立される。

隣接地域にイスラム教徒地区のウィグルを抱える中国は、ウィグルの安定を狙って、すでにタリバン政権の支援を表明。ロシアもは新政権との交渉を開始している。

21年前の2001年、ブッシュは9.11WTCビル航空機突入事件を受けて、アルカイダを名指しで非難し、「テロとの戦い」を宣言。同年アルカイダを潜伏させているという理由で、アフガンを空爆。タリバン政権を崩壊させ、傀儡政権を樹立した。

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次いで2003年、国内に大量破壊兵器を確保しているという理由でイラクを空爆、フセイン政権は崩壊し同国の内戦状態を招いた。
しかし、アルカイダはアフガニスタンに存在せず。イラクに大量破壊兵器は存在しなかった。それどころか、911は「CIAの自作自演」という疑惑が浮上してきた。

イラクではフセイン政権の残存勢力の抵抗やスンニ派とシーア派の内戦が続き、占領統治は困難を極めた。
すでに2011年12月、米軍は荒廃と混乱のイラクから撤退し、「戦闘で勝っても戦争では負けた」典型的な例となった。
その後内戦の続くイラク隣国のシリアが国境軍備を強化すると、アメリカはアサド政権を強権政治と非難、「自由シリア軍」を組織しアサド政権の打倒を図るが、失敗する。
アメリカ駐留の口実となったISはロシア軍によって掃討。シリア秩序回復はロシア、イラン、シリア主導で行われ、昨年シリア駐留米軍は撤退した。
今回のタリバン復権でアメリカは2000年以降、中東で3連敗ということになる

金貸し→アメリカは、戦後75年間、中東に介入を繰り返してきた。まず1948年イスラエルの建国を支援し、中東戦争を開始。以降も中東に戦争の火種を仕掛け続けてきた。次いで1953年、石油の国営化を断行したモサデク政権を、軍事クーデターで追放、傀儡政権を樹立した。しかし「イラン革命」によってイランは独立。中東でのイラク・アフガン・シリアの3連敗を経て現在に至る。

これらの流れはは、アメリカの中東支配の実質破綻を意味する。同時に、石油支配を前提にしたドル支配(ドルは石油の価値によって担保されている)の破綻を意味する。今後、中東は中露→民族派が主導していくことになろう。今後のドルの動きが注目される
同時に、これらの出来事によってこの間のテロとの戦い→中東介入において、工作を担ってきたCIAの権威は大きく失墜した。支配の中核にあったCIAは今や無能集団http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=369734という声さえ出始めている。

List    投稿者 nihon | 2021-08-19 | Posted in 01.どうする?マスコミ支配No Comments » 

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