2021年12月07日

スタグフレーション→金融破壊⇒新経済秩序に向かう世界

※世界情勢の行方、生き残る企業(コロナ・脱炭素→インフレの先)
http://blog.nihon-syakai.net/blog/2021/10/12949.html

インフレからスタグフレーションへ、

2022年、世界経済はさらに厳しくなり、日本はヤバそうな胸騒ぎがします。

世界が急速にインフレからスタグフレーションに向かう直接要因は、コロナと脱炭素です。

(1)グローバルサプライチェーンの供給制限。コロナ変異株による、都市封鎖、生産制限、海上・陸上輸送の機能不全、労働離れなど。また新たな変異株(オミクロン株)が取りざたされていますが、今冬はどうなるでしょうか。

(2)コロナを背景とするバラマキ財政。米欧日を中心に年間GDPの10%~20%相当の財政支出を行い(国債は中央銀行が買い取り)、これにより米国は約6%、欧州は約4%の物価上昇です。

(3)脱炭素(カーボンニュートラル)推進によるエネルギー・資源高騰。ロシア・中国・イラン側の対抗で原油価格が上がり、食糧を含む全ての物価上昇に波及。その要因を抜きにしても、脱炭素が逃れられない圧力となり、再生可能エネルギーにシフトするにも化石燃料よりコスト高は自明、エネルギーコストは長期的に上昇基調となります。

日本はこれに「円安」要因が加わります。
輸入物価は既に30%台の上昇です。
にもかかわらず、実は日本の消費者物価はまだ上昇していない(おそらく来年から上昇する)、これは個人消費が弱いからです(バラまいても消費しない)。

にほんブログ村 政治ブログへ

自民党政府・日銀はずっと円安誘導ですが、根本的に認識が誤っています。円安誘導は、米ドルを守るため、株価を上げるためであり、国民のためではありません。異次元緩和500兆円→円安で日本経済は豊かになっていません。
※コロナも、脱炭素も、極めて政治的な事象ですが(世論を一色に喧伝)、別々の事柄に見えて、いずれも、【米欧日のスタグフレーション→金融破壊⇒新経済秩序】に一本道でつながりつつあると言ってよいでしょう。

金融破壊とは、バブル潰しだけでなく、「国債経済潰し=中央銀行潰し」、「通貨潰し(本丸はドル基軸通貨潰し)」を意味します。要するに、金貸し支配(ロスチャイルド~中央銀行に連なる金融勢力)を終わらせることです。

新経済秩序とは?、

仮説ですが、実物価値を基盤とした通貨秩序、国家紙幣的なシステムが中心となると思われます。
※ロシア・中国…ユーラシア新勢力側の状況はどうでしょうか。欧米側の脱炭素を無視して(というか欧米勢を追い込んで)エネルギー・資源権益を確保しつつ、近隣国との同盟(軍事・資源・経済・通貨)を強めつつ、中国は金融危機の引き金を準備しているように見えますが、、、詳しい方は情報提供いただけるとありがたいです。
(中国・ロシアによる日本国債買い増しという情報もあり、対米従属一辺倒だった日本も水面下の動きがあります)

世界がインフレからスタグフレーションに向かう先、どのような危機が訪れるのでしょうか?

「吉田繁治氏:211119 ビジネス知識源:スタグフレーションに向かう世界」(https://www.foomii.com/00023)によれば、2022年の「米国の金利」が最も肝心という見解です。
米国政府・FRBはインフレ長期化の懸念から、金融緩和QE縮小、利上げへと舵を切ることは、ほぼ間違いない。仮に米国FF短期金利3%(現在実質0%付近)→長期金利5%(現在1.63%)の利上げとなる時、何が起こるか。

日米の金利差から、巨大な円売り/ドル買い(円キャリートレード)によって円が暴落、日銀は円金利0%を維持できず、3%くらいに上げざるを得なくなる。円金利上昇は国債の価格下落なので、円金利3%で日銀・金融機関(GPIF、都銀、地銀、生損保)は200兆円を超える膨大な含み損を抱え、債務超過に陥る。当然、新規国債の買い手はいなくなり、政府は必要な国債を発行できず、デフォルトに向かう、というシナリオです。株・債券・為替全ての暴落です。金利がアキレス腱となる根拠は、日本政府の国債残高が1200兆円(GDP2.4倍)と突出して大きいことです。

自民党政府・日銀・官僚が主導してきた国債発行頼みの政策(MMT理論)の誤りが、危機を深刻にしています。

皆さん、どう思われるでしょうか?

米国はおそらく日本を助ける余裕などなく、株価下落と金利上昇の中、覇権の源にある「ドル基軸通貨」を守れるか否かが焦点となり(敵対勢力の攻撃の焦点)、ここにバイデンvsトランプの第二幕が絡んできそうな情勢です。

2022年、日本はかなり厳しい状況になりそうです。
国民生活、産業への影響(市場予測)はどうなるか。

企業経営においても、かつてない生き残りの逆境かもしれません。
だからこそ、地に足をつけた集団として強くなければならないし、志をともにする企業間(生産体)の共創・信認のネットワーク構築に動く必要があります。

 

by Yusuke

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nihon-syakai.net/blog/2021/12/13044.html/trackback


Comment



Comment