2007年12月22日

基軸通貨ドルの行方

doru.bmp
ドル基軸通貨体制の危機が続く中、改めてドルの行く末を考えてみたいと思います。
以下、株式日記と経済展望ゴールデンエイジ総研HPより引用します。
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世界の基軸通貨はいわずと知れたドルですが、ここのところ精彩を欠いています。ユーロの台頭、新興国の高度成長など世界経済が大きく構造変化を遂げる中で、サブプライム問題の深刻さがドル離れに拍車をかけています。
いったいこの先ドルはどうなるのでしょうか。見通し私見を展開してみます。
ドルの行く先を占うポイントは次の3点かなと思います。
第一はアメリカ自身の経済再生の可能性です。世界最大の経常赤字(資金不足)を海外からの資本流入で埋め合わせるといった「資金循環サイクル」をこれまでどおりに上手く機能させることが出来るか否かです。これまでの10年ぐらいはITといった先端情報技術が経済を活性化させ、世界の投資資金を引き寄せてきましたが、新機軸を打ち出せるかどうかです。サブプライム問題の余波でどの程度経済が疲弊しているかによりますが、時間がかなりかかるような気がします。
第二は中国の人民元の切上げの動きです。北京オリッピックを前に、輸出主導型の経済から内需型の経済へのシフトを急ぎたい中国は、輸出の腰を折りかねない人民元の切上げを出来るだけ先送りしたいところです。かといって人民元の切上げに後ろ向きでいると、取り返しのつかないハイパーインフレが待っています。このところの政策スタンスは、インフレ抑制に傾いていますので、人民元の切上げにやや踏み込んできた感があります。本題であるドルは、その分減価する要素を含み、基軸通貨の座布団から、少しお尻をずらさざるを得ないといったところです。
第三はヨーロッパ諸国のインフレ抑制がうまく進むかどうかです。通貨価値というのは、長期的には各国通貨の購買力の相対比で決定されます。ということは、インフレ率(物価上昇率)が低い国の通貨の価値が将来的にアップするということです。ヨーロッパ諸国が、インフレを上手くコントロールしながら、2~3%台の成長を維持していけば、ローカルカレンシー「ユーロ」からの脱皮も現実化すると思います。サブプライム問題により、各国中央銀行は、利下げや信用供与を進めていますが、利上げへの転換のタイミングを誤らないことが最大の鍵となります。
以上のポイントでドルの先行きを見ていくことになりますが、ネガティブな言い方をすると「ドルが基軸通貨として世界に君臨する時代」はとうに過ぎたと言い切れる段階に一歩足を踏み入れた気がします。やむを得ずの基軸通貨ドルが暫く続き、ユーロ、人民元がその座にジワリジワリと上がっていくのかなと勝手に想像しています。

アメリカ自身の経済についてですが、サブプライム問題の影響が来年以降、更に本格化してくることを考えても、浮上できそうな要因は見あたりません。
今までのように世界中からアメリカへ資金が流入してくることもなくなりつつあります。
つまり、アメリカの再生によるドルの再生はほぼあり得ないということだと思います。
そのような状況の中、ドル基軸通貨体制の今後への鍵を握るのはやはり、中国とEU諸国の動きということでしょうか。あと気になるとすれば大統領選を控えたロシアの動きだと思われます。
中国の10月の対米黒字は259億ドルで世界最高でしたが、(日本は79億ドル)増え続けているドル資産(約1兆4千億ドル)の売却、人民元の切り上げがドル暴落のきっかけになる可能性は高いと思われます。日本がその時期を見極め、先手を打てるかどうかが、ドル暴落の影響を最小限に食い止められるか、莫大な被害を被るかの分かれ目になります。
EUでは先日、リスボン条約が調印されEU「大統領」の新設が確定しました。リンク
このことはユーロのローカル通貨からの脱皮への追い風になるでしょうが、EU諸国にとって足元の経済改革をどの程度推し進められるかがユーロ台頭→ユーロ基軸通貨への鍵になりそうです。

List    投稿者 yuji | 2007-12-22 | Posted in 06.経済破局の行方No Comments » 

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