2019年08月15日

日本破産のシナリオ、その後のシナリオ?

トランプと中国の貿易摩擦発のドル安、株安が続いている。金は上昇。

令和、先進国国債経済の破綻へ、中ロのシナリオとは?
の続きです。

先回の記事で、金融破たん点は2~3年後くらいと予測。
天文学的な財政赤字を抱えた米・日・欧。どこかで財政破綻させるしかない。

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日本破産には2つのパターンが想定される。
①長期金利上昇による破綻。
このシナリオは2~3年後。市場からの国債の買手がつかず、長期金利上昇(臨界点は3%)→国債暴落を恐れた投資家が一気に売りに出て、国債・円暴落。同時に日本が支えているドル、次いでユーロが暴落。最も対外資産を持つ日本が破綻して、経済連結している西側先進国が連鎖的に破綻するパターン。

②ドル安による破綻 (ドル20%ダウンがポイントか)。
これは、ドルをためすぎた日本が、ドルの下落によって自滅していく構造。
トランプの覇権放棄策によって、このシナリオは意外に近い可能性がある。

ドル・トラップ(ドルの罠)にかかった日本 より引用

アベノミクスのドル高(円安)は、円に対し5年で累計300兆円の為替利益を金融機関・企業・政府にもたらし、「株価上昇(時価総額(678兆円:資産バブルの1989年より多い)」の原因になったのです。これと逆のことが起こるのが、ドル安(円高)のときです。

●対外資産を大きく貯めた経常収支の黒字国が、自国通貨の下落を歓迎して、ドルの上昇を願うのが「ドル・トラップ(ドルの罠)」です。

【20%のドル安でも、日本は、金融危機から財政破産になる】
20%のドル下落になると、日本は1012兆円の為替差損を蒙ります。その時、米国の金利も上がるので、米国株も20%以上下落します。
対外資産をもつ日本(多い順に金融機関、政府、企業、個人)が300兆円近い損失を抱えるでしょう。300兆円の損は、日本に「ドルバブル崩壊後の金融危機」を生むのに余りある損害です。・・・
こうなると銀行は、表面化した損失(資産の減少)から、円国債が買えなくなり、国内要因で金利が上がり、国債価格は下がって、政府の財政破産の、きっかけになります。今後のドル危機は、国債発行に頼っている日本の財政も破産させます。

おそらくこの第二のシナリオは、対外資産を多く持つ金融機関・大企業を再起不能に追い込む。まさにドルの罠。ドル覇権を解体し、その先にアメリカを再生させようとしているトランプにとって好都合、やりそうなシナリオ。

★日本(闇勢力や官僚)はどうするつもりか?
・アベノミクスは、日銀に異次元緩和で土地・債権をバブル化させ、不動産・建設関係を潤わせた。その借金は日銀に全て負わせている。また、異次元緩和は国債の高値買い取り→金利を下げ、国債価格を上げさせた上で、金融機関の持っていた国債を日銀が買い上げた→リスクを日銀が引き受けた。
※つまり最初から中央銀行廃止のシナリオを想定している可能性が高い。

・日銀にすべて押し付けた上で日銀廃止 → 国家紙幣導入。
・日銀と共に、年金の運用資金を株式市場につぎ込んでいる。株価を吊り上げ。年金も破綻させる意図。
→以上から見れることは、闇勢力は、リスクを日銀と年金に負わせた上で、現物+株資産に変えていると思われること。

★その先のシナリオは?
彼らは、自分の資産を増やすことが第一。その上で上記の手を打っている。
日本の支配勢力の性格として大きな動きは、世界を主導する勢力(金融奥の院)のストーリィ(中央銀行廃止・ベーシックインカム導入)に従うと思われる。
同時に日本の抱えている矛盾をこのストーリィの中で解消しようと考えるだろう。
・年金制度の破たんと世代間格差の解消 →年金制度を止め、ベーシックインカム導入。(そこに消費税充当?)
しかし、彼らの資金源である大企業や金融機関をどうするか?官僚の組織であり、財政のお荷物である公務員をどうするのか?・・・おそらく目先の改善に終始、問題の構造・根源から見直すことは不可能。

現在の行き詰まりの根源(私権時代の終焉)とそれに代わる経済政策・活力再生を根源から問い直さない限り答えは出せない。

by Hiroshi

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List    投稿者 nihon | 2019-08-15 | Posted in 06.経済破局の行方No Comments » 

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